「確率とオカルトは別物」ラプラスの魔女 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
確率とオカルトは別物
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サスペンスの皮をかぶったファンタジー。
硫化水素の問題は別にある。硫化水素は大変に危険なガスであるが、毒物劇物取締法の対象外。
あの笑気ガス(亜酸化窒素)すら、薬事法に管理されているのに。
つまり、
圧縮ガスの商品であっても100ppm位の圧縮ガス。勿論、高圧ガス保安法で規制されているので
簡単に手に入らない。
また、
自然界の発生も精々100ppm。
100ppmでも充分に致死量に至るが、自然界にも発生する物。つまり、距離を取れば滅多な事で事故を起こすことは無い。従って、圧縮ガスを使って労働に従事する時に使う保護具の問題になる。また、保管に於ける義務もきちんと管理されている。
だから、怖いものではあるが、自然界にも存在するもので、距離さえ取れば重大な事故には繋がらない。ダウンバーストなんかあってもね。硫化水素は臭いのあるガスで、卵の腐った様な腐敗臭がある。あれで、0.05ppmである。
即死の致死量は700ppmとの事。死んだ事がないので、どんな臭いがするかはわからない。
でも
人体が感じないガスの様なもので、大変に危険なものがまだまだたくさんあると言う事が分かった。
原作者の意図は分からぬが、ラプラスの魔女ではなくて、ラプラスの魔物である。つまり、現代の魔女の対しての新たなるステレオタイプを利用したイメージ付と感じた。
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