「好き‼️」ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション ニャンコロリさんの映画レビュー(感想・評価)
好き‼️
にわかですが面白かった。ハイエボ1は最初ハードフロアと映像こそ良かったものの、作戦の意味も内容もワケわからんかったし、ほぼ過去映像の使い回しだったし、時系列めちゃくちゃで何が起こってんのかわからなかったのであんまり面白くはなかったけど、これのためにハイエボ1と過去のシリーズを見る価値があると思う。ていうか見ないと理解できない用語が出てくる。
いや、やっぱりエウレカ初見の方でもこれは見に行って損はしないと思う。ただハイエボ1は見たほうが深く楽しめるってだけ。僕はtvシリーズを一周した人間なので、欲を言えばtvシリーズ一周→ハイエボ1→これの順で見て欲しいんですが、tvシリーズは途中でだれできちゃうかもしれないし、ハイエボ1はtvシリーズ見ないと意味不明なので、初見でもとりあえずアネモネエウレカセブンを見てみればいいとおもう。シルバーボックスって何???
映像の迫力がすごかった。遠方からキャラを映すカットでは所々キャラの作画が少し崩れていたと思ったけどそれ以外は満点。板野サーカス豊富。ほとんど新規映像で、過去映像の再使用についても、とある「意味」があるので気にならない。過去映像ではセリフが変えられて声が新規収録されているのだけどアネモネの表情とセリフが少し合ってないかもと思ったところがあった。許容範囲ではあるけど。映像には画面全体に、エヴァQで見られたような繊細な画面効果というか、そういうのがかかっていて、TVアニメにはない深みがあり、デリケートさを演出していて劇場アニメだなぁと思うクオリティに仕上がっている(上から目線な言い方ですが)。色々とすごかったです。スタッフの方々お疲れ様でした。
音楽もいいと思う。挿入歌ってあのお方の曲のアレンジなのね。エンドロールの曲も素敵。
ストーリー。よくわからん。抽象的すぎる。これを完全に理解できる人間はいるのか?笑
今作では、ハイエボ以外のエウレカセブンシリーズを全て「エウレカの夢であり、かつレントンがどう頑張っても死んでしまうルート」として総括している(?)んだけど、今までのシリーズにはそれぞれの結末がちゃんとあって、tv版のラストだってレントンは死んでないから、正直意味がわからない。 でも面白いよ。
他に思ったこととしては…
一回観ただけではあんまり理解できないので、作品解説が載ってるパンフレットが必須。セリフが長くポップコーンは食ってる暇がないので買わない方がいい。エウレカとアネモネのやりとりとかがクサくてかっこ悪い。聞いててなんか恥ずかしい。…けど感動すると思う!!
エウレカはマイナーなアニメで、エヴァは有名だからそりゃ何十年も続くだろうけど、エウレカセブンはそんなに有名ではないと思うから、こんなに続いてるのは本当にすごいことだと思う。エヴァと違って00年代から始まったアニメなので、古いアニメにはない00年代のアニメのあの形容できない空気感、エウレカの雰囲気、そして世界観を劇場で感じられる幸せと言ったら。そして様々な制約もある中、ここまで素晴らしい物語と世界を作って下さった監督、そして製作陣の方々の手腕。
これを見れば、あの酷評されていたハイエボ1もこれのための重要な布石だったんだなとわかるはず。エウレカ初めての人は、ハイエボ1だけは絶対見たほうがいいんですが、できればテレビシリーズも26話ぐらいまで見た方がいいのかな〜。どうなんだろう。もしこの作品で本当に深く感動したかったり楽しみたいのなら漫画版も含めて全部見た方がいい。ハイエボ1を是非耐えてこれを見てください。耐える価値あるから。
まとめると、2018年にこの映画を見られてよかったです。とっても楽しめました。スタッフの方々本当にありがとうございました!!!
追記。パンフレットには京田監督のインタビューが載ってるんですが、コレジャナイ感が凄い。自分が知りたいのは、コンセプトアートとかCGとかのことじゃなくてストーリーの内容とかそれに関しての自身の思いや考えをを語ってもらいたかった。