そうして私たちはプールに金魚を、のレビュー・感想・評価
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リアルでいうと埼玉県民は海がないことそれほど嘆いてないと思う
監督と脚本は『ウィーアーリトルゾンビーズ』の長久允 YouTubeのオフィシャル動画で鑑賞 第33回サンダンス映画祭ショートフィルム部門グランプリ受賞作品 凄いんだか大したことないんだかよく解らないけどなんであれグランプリという称号は素晴らしい 27分のショートムービー ゾンビーズでも体験した長久允の世界観を濃縮しギュギュと詰め込んだ代物 うーんこれはいい意味でも悪い意味でもしょっぱい 舞台は埼玉県狭山市 女子高生たちが悪戯?で金魚すくい用の金魚400匹あまりを学校のプールに放したという実話を元にしてる chapter1 誰もいない海 chapter2 ポジティブこわい chapter3 ゾンビ chapter4 THE ありふれてる chapter5 恋とソフトクリーム chapter6 未来 chapter7 祭り chapter8 (I can't)LIVE in 狭山 chapter9 金魚すくい 歩道橋のカメラワーク好き ゾンビ!と叫びながら横並びで4人が自転車を走らせるシーン好き 嘘みたいな夕焼けに染められて4人が踊るシーン好き テキヤのおじさんに「おまえら彼氏いないだろ」と言われて4人が中指立てて威嚇するシーン好き ナンパ物で男優が女の子の態度にキレて車から出すシーンで興奮する「たつろう」というYouTuber?TikToker?の話 共感はできないけど好き これいる?いるんだろうな サービスカットはあかねのブラジャーが透けて見える背中 なぜ中高生の頃はあんな光景に興奮したのだろうか それが青春か カラオケで彼女たちが歌う17歳 エンディングテーマも17歳 こちらはベースミュージックバンド「NATURE DANGER GANG」のアレンジ 地元のヤンキー役として映画にも出演 Wikipediaで調べたけどさ MCのユキちゃんのプロフィールあれはないんじゃないの 完璧なフ×ラチオとか 広義的な意味で口が達者ってことだろうか いずれにせよそれを本人が誇らしげにしているなら自分はこれ以上何も言えない 所謂それも一つのパンクとして受け入れる他ない ショートムービーは映画全体としては主流派じゃないかもしれないが数としてはわりと多い Netflixはシュールなのが多いがU-NEXTはわりと良作が多い だが映画.comはそれらをレビューできるよう扱う作品がとても少ない ここの妹分弟分としてショートムービー専門のレビューサイトを立ち上げたらどうだろうか ショートムービーには当てはまらないかもしれないけど60分以内に広げても良い そういう時代だと思うよカカクコムさん 配役 語りを兼ねるあかねに湯川ひな ロングヘアのたみこに松山莉奈 眼鏡のまゆに菊地玲那 ヘアピンのりょうこに西本まりん プールの前で女子生徒に説教する先生に山中崇 父に黒田大輔 兄に高橋元希 テキ屋にクリトリック・リス 幼なじみの深瀬海にユキちゃん 出会い系でやってきた男に藤原亮 2年に増渕来夢 ガラガラ声の藤井に野口雄大 地元のヤンキーに$EKI 地元のヤンキーに春太郎 地元のヤンキーにぼく脳 地元のヤンキーにプラズマ 地元のヤンキーにシマダボーイ 地元のヤンキーにKENNY-G 地元のヤンキーにCHACCA 地元のヤンキーにモリィ 私たちの未来に並木愛枝 私たちの未来に石本径代 私たちの未来に三科喜代 私たちの未来に野上絹代
革命を起こせなければ暴動である。悶々としたひと夏の怒りの先の景色と道程
革命を起こせなければ、それはただの暴動である。と、高校の先生が言っていた。そんなことをふと思い出した。 「狭い山」で狭山という、閉鎖的でつまらない田舎に住む女子中学生4人組。狭山に漂う多少の田舎臭さは、埼玉県人の私からすれば知っているものの、まあ、そんなに悪いところではないなんて思って観ていた。内容としては、クリエイターという方がしっくり来るような監督が作ったんだな、って感じ。内容より瞬間の画が強く映る。実際、電通マンの監督が作ったらしいので、そこは強めに反映されているのだろう。劇伴で畳み掛け、画にはファンタジーとカオスが共存しつつ、ブレないテーマで進行する。金魚をプールに入れるまでの過程をセンセーショナルに炙りつつ、悶々としたひと夏のフラストレーションが事件への動機へ働いていく。ただ、芸術的な映画になっているものの、私からすると、"暴動"止まりに映った。映像から溢れる才能に、ストーリーは付いてきていない気がして、革命は起きなかった。 緻密な計算から生み出されるダイナミックな造形を模した映画。革命は作中でも作品でも起こせなかったが、まだ観たことない『ウィーアーリトルゾンビーズ』なら革命を感じられるかも。『MANRIKI』的映画芸術は、まだ経験値が足りないためか、消化できるようになったら見方が変わりそう。
少々痛々しいが、楽しい映画。
否定的に捉えていた友人から知り、鑑賞。 僕も最初斜に構えていたが、嫌いじゃなかった。映像として面白い要素は多いし、本当にくだらなくて、けどそのくだらない事に必死なのは僕の学生時代と共鳴するものがあって個人的に感傷的だったかも。 ただ「サービスショット」だとか中指立てる演出は割と痛々しくて思わず目をそらしてしまう。“メンヘラ美大生の自主制作”みたいな雰囲気は余計かな… しかし短編映画界では優れている作品の一つではないかと思う。
今っぽさ
30分の中に詰め込まれたディテールの数々に圧倒される。
早いテンポとカメラに語りかける演出は今っぽく若者に受けそうな作り。
金魚をプールに放ったら綺麗だと思ったという新聞の記事から、普通はそれをとても美しく描きそうなものを暗くて何も見えなかったという真逆の展開にする着眼点はいいなと思った。
田舎の閉鎖感て共通認識があるのね
・町を出ずに終わるんだろうなと考えたり、どうでもいいと達観しながらも友達付き合いを続けたりするのあるあるだ ・中学高校の時の同性とばかりつるむあの感覚はあの時特有のモノだ ・カラオケで床にジュースのコップの割れた破片で、ソファの上で裸足で騒ぐショットが無敵感があってこの映画を象徴するシーンだと感じた ・細かいカットと目まぐるしい編集にこちらに語りかけるナレーションが30分飽きさせない
CMっぽい
サンダンス映画祭短編グランプリと聞いて期待して観た。 学生映画っぽくもあり、CMっぽくもあり、フィルムフェステバルによくあるような作品という印象。 演技や芝居重視の演出ではなく映像テクニックだけという、今の邦画の態を抜け出ていないようか気がしました。その映像技術も、今ややりつくされていて新鮮味がない。映画はシナリオと芝居次第。タランティーノやコーエンはそこが凄い。 この作品いは、このワンシーンというものがなく、CMの羅列を見せられた思いがした。 ちょっと残念です。
青春のもやもや感
女子中学生がプールに400匹の金魚を放つ、という実際にあった珍事件がテーマ。 事件の大きさと本作の世界の大きさがこれ以上ないくらいにぴったりマッチしていて。 何もないようでなんでもある、地方都市ならではの閉そく感と 青春のもやもや感を気だるい女子高生たちがうまく表現している。 映像もフレッシュで現代感があって鋭い印象。 主人公が観客に語りかけるシーンも多くて、ドキッとした。 コミカルなシーンもあり、シリアスっぽいシーンもあり。 映像のテイストも、中身もいろんな要素が詰め込まれてるんだけど、それが実生活をそのまま表しているような気もする。 退屈、興奮、倦怠、遊び、スリル、夏、プール、祭り、カラオケ、女友達、恋愛、友情、信頼、馴れ合い、妬み、あきらめ、希望、静、動。 いろんな感情や状態が矛盾せず、混沌と共存しているのがリアルライフなのだ。 タイトルの「そうして私たちはプールに金魚を、」の理由ははっきりとは説明されないんだけど、言葉ではない、状況や感情で99.9%説明されている感じがあって。むしろ小気味よい爽快な鑑賞体験。 ぐれるでもない、親に歯向かうでもない、行き場のない、表現もしがたい「澱」のようなものはどこに行くんだろうか。 懐かしいかつての青春の回顧とともに、 おそらく今も溜まっているであろう澱を、今の私はどう処理しているんだろうか、とはっとさせられた。
エモい映画でした!
埼玉県狭山市で実際に起きた出来事をもとにした短編映画。 埼玉映画、狭山映画が立ち見のでる満席でした。 狙いすぎな部分もあるけど、テンポありすぎて勢いでそれを感じさせません。 30分じゃ短かすぎるのでもっと長いのを長久監督に撮ってほしい。
発表会
この騒ぎをおぼえていたので興味があり鑑賞。 声を出して笑う程のネタはないけど明るく軽いいノリで観客に話し掛けるナレーション付きで進行する。 つくりは悪くなかったけど内容がね…。 結局のところ、複雑な話や意味なんてないし、映画としても彼女達としても勢いということで。
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