心が叫びたがってるんだ。のレビュー・感想・評価
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アニメより良かった
アニメも見たけど、こっちのがよりリアリティーがある感じで良かった。
ストーリーはほぼ一緒だから、ネタばれしてたから感動は薄かったけど、そこはしょうがない。
主役の2人の推し感のバランスがちょうど良くて、しっくり来ました。
とにかく見やすい感じに仕上がってます。
ミュージカルには奇跡がつきもの
呪いなんてなかった、と本編の最後の方で成瀬は語りますが、いやいや、成瀬は両親に呪いをかけられてましたよ。夫婦関係の崩壊・家族が壊れてしまった原因を両親が背負わず成瀬に背負わせていますからね。
豊かな出会いと恋の力、そして何より音楽の素晴らしい魔力によって成瀬が成長し、ついに呪いをブチ破るストーリーには引き込まれたし感動しました。
成瀬と坂上が安易にくっつかなかったのも良いですね。ストーリーの根幹の部分においては、ご都合主義を排している誠実さが見て取れます。
そして成瀬が失恋を超えて舞台に立った場面にはグッときました。お城のシーンでは坂上が成瀬をバッチリ受け止めており、あれがあったから成瀬はさらに成長でき、舞台をやりきれたのだと思いました。
しかし、あれができる坂上は凄い。成瀬によって坂上も成長できていたとは言え、感心しつつも「高校生であんなレベルの高いことができるのか?」と思ってしまった。まぁでも、これもミュージカルの奇跡だと思えば納得です。
成瀬と成瀬母とのエピソードもなかなか味わい深いです。
成瀬は家族の負の遺産を背負わされて大変だけど、負わせた母親も罪悪感で苦しんでいる。そして、母親はそれに向かい合えずに逃げており、成瀬にきつく当たるという、負のスパイラルが生じています。つまり、母親も成瀬に呪いをかけたときに、自分にも呪いをかけたんですよね。
母親が成瀬の歌を聴いて嗚咽するシーン。ここで成瀬が母親の呪いも解いたように感じ、大変心が動きました。
物語の中盤は間延びしたように思えて結構飽きてしまったのですが(でも田崎がらみの逸話は良かった)、語り口は丁寧だし、城のシーンからラストの舞台のクライマックスに至る流れは実に素晴らしかった。
伝えることの難しさ、そして伝えて受け止めることによって大きな変化や成長、つまり奇跡が起きるというテーマもとても自然に描かれておりました。
そして何より、悲愴とOver The Rainbow のマッシュアップ、歌詞も含めて最高の一言です。音楽の魔法にかかりました。
観てよかったな、心に残る映画だなとしみじみ感じ入った次第です。
アニメの実写化にしては、素晴らしい出来 芳根京子、歌上手い それよ...
アニメの実写化にしては、素晴らしい出来
芳根京子、歌上手い
それより何より演技が素晴らしい
彼女の演技力が、他の3人を引き上げている
たったひと言が、トラウマになり、励ましになるという事が、脚本、音楽、カメラワークの良さで、心に染みてくる
ミュージカルシーンのクオリティーも高い
エキストラを含め、クラスみんなで、1つの目標に向かって頑張る姿に感動
シンプルなエンドロールもgood
芳根京子にもっとしゃべらせて
こどもの頃に負ったトラウマが原因で話せなくなった少女、という異常な設定を抜きにすれば、よくある軽い青春劇として楽しめました。コンプレックスを抱える主人公が、何か打ち込めるものを見つけて努力しながら成長していく。その一所懸命な姿に、最初は反発していた人達も次第に共感して、皆で協力して最後にすごい成果を出す。友情や恋愛も絡んできて青春の切ない雰囲気も出す。これはこれでいいのかもしれないが、感動させる力が弱い。アニメは見てないが、おそらく話せない少女というのが、多少オーバーな表現をしてもアニメでは効果的でも、実写では違和感が出るのかもしれない。芳根京子には、普通の演技を期待したい。
おもしろかった。素直に感動
高校生青春ものは、好きなジャンルで、そこでこのような佳作に会うと本当に嬉しい。
叫びたいくらい言いたい様々な気持ち、そしてうまく言えなかったり気後れしたりで伝えられないもどかしさ。そんなことは誰にでもいつでもあること。それを、話すとお腹が痛くなるという異常で際立たせ、そして周りの人たちにも同じような思いがあるということを想像・連想させていくことで、これだけくっきりした骨格にしたのは見事だと思います。
自分が最初に響いたのは、野球くんのいくつかのくだり。そしてそれらも、しっかり「言いたいが、言えない」という骨格に結びついていったことに拍手を送りたい。
登場人物もいい意味でルックス含め普通なこと(普通にきれい、普通にかっこいい)がかなり作品にプラスになった。
芳根京子、歌うまい。たしかにもっと聞きたかった。
野球くん、顔長い。こんなにアニメどおりの顔があってよいのか?(おっと今見て来たら、佐藤浩市の息子さんだった)
エンディングで立っちゃダメだよといろいろな評に書いてあるためか、テロップで立つ人なし。たしかにテロップ後のあのやりとりを見ずに帰ったら後悔大きいね。
最後に。結婚している大人でもしも子供がいるなら、離婚したくなった時には、もう一度だけこの映画観てから決めろって話だね。
言葉なんて単純なもの、ですが…
「心が叫びたがってるんだ」見てまいりました。
公開初日の20時の回でしたが、客席は僕一人でした。映画館自体は混んでいたので、「ミニオン」や「パイレーツ」に人が流れているんだと感じました。悲しいです。
結論から言いまして、近年のティーン向け又はティーン向けアイドル映画?的な作品ではブッチギリの最高傑作です。「霧島」に匹敵するとさえ感じた。芳根京子さんの演技が素晴らしすぎます。
役者さんの演技はモチロン素晴らしい。荒々しい人もいるけど全体的に優しさに溢れています。そしてその優しさをベースとしたストーリー。素晴らしく感動致しました。この映画が持つメッセージは、若年層はもちろん、すべての世代の人に感じて欲しいです。
自分の想いを人に伝えることはシンプルな作業だと僕は思います。しかし、難しい。その難しさをこの映画は巧く表現し、俳優たちから言葉(時に音楽に乗せて)を引き出しています。
総じて、快作です。大切な人や好きな人と一緒に見たい作品です。主役が山田涼介だったら終わってましたよね、恐らく。
見事なコスプレ
再現性高いんだよ。
ストーリーもほぼアニメと同じ。安心して観てられんの。
主人公が勇気を出して進むところとか、皆が少しずつ変化してくところとか、実写の方が心に響くなと思った。初めから実写で良かったんじゃないかな。
劇中でやるミュージカルはレベル高いのね。
高校生が出し物でやるレベルじゃねえよと思ったけど、高校生ってカチッと気合はいると案外やるから、これくらいのレベルはやるかもなあ。
アニメ版が上だけど今年一番泣いた作品
超平和バスターズ&秩父という「あの花」関連キーワードに心躍らされながら鑑賞。アニメ版は2年前に劇場で鑑賞して感動をいただいています。
ストーリーや登場人物、舞台設定等アニメ版に忠実に描いているのが嬉しかったですね。全体的にはアニメ版の方が心情の奥深いところまで繊細に描いていて心に刺さっていたんだけど、実写版は大事なところをサラっと流してしまっていたり端折っていたりで勿体ない部分が多々ありました。もっと丁寧に描かないと、それぞれの「何故」が理解しにくいのになぁと。その点はアニメ版のほうが上です。
実写版で良かったのは先生役の荒川良々。いつもながらに自然で、この作品でもふわっと良い味を出してくれるんですよねー。そしてラストのミュージカルシーン。アニメ版よりも心にすうっ~っと伝わってくる。途中途中涙腺緩んだけど、このシーンで涙ポロポロです。
伝えたい気持ち、言葉、大切なものを大事にしたいを再確認できる良作です。
色々考えさせられる
タイトルの通り、時には気持ちを言葉にして伝えることの大切さを教えてくれる。私自身が言える方でなく、相手の心を汲んだり、伝え方の難しさをつくづく感じる作品であった。
派手さはないが繊細なドラマを丁寧に描いているという印象はポイントは高い。
残念なのは主人公の演技が序盤固すぎて個人的には引いた。
《最高の失恋》とは何か
”《最高の失恋》は、あなたをきっと強くする。 ”
ということで、友人に誘われ映画予告の情報のみで鑑賞。
ふれあい交流会初のミュージカルを上映する。という内容の青春映画であれば完成度は高いといえるだろう。
しかし、”最高の失恋”に焦点を当てた場合、彼ら四人の恋愛は失恋。といえるのか。というところに疑問がいく。
成瀬は、坂上の見せる行為にひかれてしまういわゆる”勘違い”から芽生える恋であり、仁藤は自分の発言から産んだ別れを3年は引きずっている未練たらたらの恋。
田崎は頑張っている成瀬へのあこがれから始まる。
そして、坂上は仁藤に対する”未練”というな表現は一切なく、むしろ成瀬への”好意”のほうが多く描かれているのだ。それがまさかのどんでん返しである。
そして、再び戻るがこの映画で表現したい”最高の失恋”は何なのだろうかと考えさせられる。
はたまた、成瀬の坂上に対する思いが最高の失恋だとすれば
幼き頃のトラウマであるラブホの廃墟で「歌が歌えなくなった」とはじまり、声が出るようになったところで坂上への暴言を吐く流れとなってしまう。そして、その後会場で歌い、失恋相手の坂上と手を取って共演するシーンへと発展する流れは成瀬の心は鋼のように強いと思わざる負えない。
数々の思い出を「嘘つき」と否定した発言をしてしまうことが果たして”最高の失恋”といわせてしまうのだろうか。
内容については、青春時代によくあることだろう。
本音が伝えられず、うまくいかないこと。
好きになった相手が実は他の人が好きということ。
何かをやろう。ということに、誰かしらの反対が出ること。
現代社会の家庭問題など、如実に表現されているとはおもう。
四人を主人公とするには内容が薄い
成瀬を主人公とするには少々無理がある展開
坂上を主人公とするには恋愛の表現が足りない(未練があるそぶりが一切ない”子ども”ならでは表現があってもよい)
仁藤を主人公とするには女の嫉妬の醜さが表現されすぎている
田崎を主人公とするには一番恋愛らしい恋愛であり、失恋らしい失恋だと思う。
ラストシーンで田崎が「成瀬順が好きだ!」と叫び、それを笑われてしまう。また、その後四人が何を叫んだのかは想像にお任せするというラストであった。
単なる青春映画としてみる分には、一人一人が協力し合っている、高校生らしさが出ていて個人的には好きではあった。ミュージカルのシーンもいかにも手作り感が出ているチープさが逆に、らしさを表現していたと思う。
しかし”最高の失恋”をうたっている中で見るには物足りなさを感じるのは否めない。
アニメがテレビで上映されるようなので、そちらも鑑賞してみる。
しかしながら実写版での”最高の失恋”における”感動”は起きなかったのは非常に残念である。
坂道のアポロン
良い映画でした。
タクミが、仁藤と昔付き合ってたけど、
今も仁藤が好きだって?
そんな描写あった?
そこが微妙。
優しい男の子は、みんなに親切で、誤解与えるのは
わかる。
野球部の心情もわかる。
仁藤の、タクミに対する気持ちもわかる。
順に、あんなに真っ直ぐ見つめられたら、
普通の男の子なら照れちゃって、目をそらすよ。
多分、タクミはモテてたから、感じなかったのかな?
でも、好きでもない女の子に、たまごなんかプレゼントしちゃダメだろ!
好きになりかけてるぐらいだったら、良かったと思う。
最後、ミュージカルは、高校生の出し物としては
妥当の演出だけど、
映画としては、もう少し派手
に、合唱とかして、ほしかったなー。
俳優は、みんな良かったよ!
坂道のアポロンの実写見たいような、見たくない様な
気持ちになった。
芳根さんが良かった。
アニメは見ていません。
ちゃんと青春を過ごしたかったと思いました。
切磋琢磨しながらミュージカルを完成させていく様子に、また芳根ちゃんの心の変化に、ただ純粋に心揺さぶられました。
綺麗な時間でした。
たしかに帰り道は、鼻歌を歌いたくなります。
芳根ちゃんの失恋は見ていてこっちも辛かった…。
芳根ちゃんの恋する表情や視線に、見ているこっちまでドキドキしました。
中島健人のミュージカルシーンだけ、「アイドル:中島健人」で少し違和感。
それはそれで良かったけど。
若さが溢れてました。
素敵な作品だったし、好きな作品です。
どの世代にも観て欲しい感動作
なんとなく観た映画でここまで衝撃を受けるほど感動し、泣いた作品は初めてです。言葉の尊さ、想いを伝える難しさ、青春のきらめき、切なさ、そして勇気を出して何かを成し遂げることの輝きがギュッと詰まっていて、観た後は「心が叫びたがってるんだ。」というタイトルに改めてジーンとさせられます。私もこんな青春送りたかったなぁ、なんて思ってしまうくらい、キラキラ眩しく、美しい青春劇でした。
この映画が好きだ。
映画はヒロインの子供時代から始まります。
父親から小さい子供には受け止めきれない様な、言葉を投げつけられます。
観ていて胸が締め付けられます。発した者の意図する以上に、言葉は人を傷付ける事を印象付けるシーンです。
この映画、大人の方なら経験してきたであろう、十代の頃の傷付き易さ、傷付け易さを上手く表現していると思います。
自分が好きなシーンは、ファミレスでのシーンです。
芳根さん演じるヒロインの順が、気持ちを振り絞って言葉の重みを訴えます。
観ているこちら側にまで、訴えかけてきます。
このシーン以外でも、言葉の重さ、大事さを映画全編で見せてきます。
映画は一生懸命な順に、実行委員のメンバー、そしてクラスメイトが心動かされる形で進んで行きます。
気持ちを言葉にする事の大切さを見せつつ、平行して行動で人の気持ちが動く事も描かれています。
この映画を良いと思う要素の一つです。
と、言いつつ行動で皆を引っ張る順、ささやかな気づかいの言葉を忘れていません。
この辺り、自分も見習いたいと思いました。
それから、この映画で意外と重要な役だと思ったのが、田崎の後輩の野球部のピッチャーの子です。
順の「言葉は取り戻せない」の台詞が心に引っかかる本作品ですが、後輩の彼は言葉や行動の過ちを犯してしまいますが、その後の行動で取り戻します。
口数少ない彼が本音をさらけ出す事で、より強い関係を築き上げる。
この映画のテーマを一番体現しているのは、彼なのではないかと感じました。
この映画、心に残るものがありますが、それでいて爽やかな印象も受けます。好きな映画です。
全109件中、41~60件目を表示