「騙されないで、この映画は単なるラブコメではない!」勝手にふるえてろ セッションさんの映画レビュー(感想・評価)
騙されないで、この映画は単なるラブコメではない!
これからも日本映画界の中心を間違いなく担っていくであろう松岡茉優の初主演作は、映像を通じて自分のイタい経験を掘り起こされる感覚に陥って身悶えし、それでいて最後には爽やかな感動を残す、文句なしの傑作でした!
なんと言っても、フレディ・マーキュリー似の上司へのイジり、空耳アワー好きには堪らない小ネタなど、あらゆる技を駆使して観客を笑わせながら、同時に非常に自然体である松岡茉優の演技には舌を巻くばかりです。一歩間違えばデフォルメ化された、現実味のない人物になりかねない役を見事に体現していました。
しかし、中盤に訪れる「あるどんでん返し」には思わずギョッとさせられ、それまでゲラゲラ笑っていたシーンが180°違って見えてくるのです。彼女が内面に抱えていた孤独、自身が願う理想と現実のギャップの大きさに愕然とさせられました。
既に見た方はお分かりかと思いますが、試写会でも大九監督や松岡茉優が語る通り、この映画の主眼は「イタい女子が繰り広げるラブコメディ」ではなく、「人は何故辛い現実に向き合い、他者や世界と関わるのか」という至極ストレートなメッセージに置かれているのです。
それを踏まえると、タイトルの「勝手にふるえてろ」とは、世界と関わることを選んだ彼女が、未だ自身の中に残る恐怖を鎮めるために、自分自身に言い聞かせた台詞のように感じられました。
よろしくお願いします、逆に自分は邦画の勉強させていただきます🙇♂️
この作品は、自分でもここまで没頭するとは思わなかった、いわゆるナーメテーター映画でした…。
一見の価値はあると思うのでぜひぜひ‼️
フォローありがとうございます。
私は邦画専門なのでせきさんのように洋画にはなかなかコメント寄せられませんがよろしくお願い致します。
このタイトルはなかなか手にとれないままですが、こう言うご感想なら鑑賞してみます。