「拗らせた女による拗らせた女のための映画」勝手にふるえてろ なきさんの映画レビュー(感想・評価)
拗らせた女による拗らせた女のための映画
胸が苦しくなるぐらい同意しかなくて、終始心からの共感と共感性羞恥の間を行ったり来たりしてしまった。
同窓会やタワマンでのあざとい女とか、良かれと思って秘密をバラす友達("職場の仲良いめの人"って表現のが正しいかもしれない)とか、首がもげそうなほど「いるいる~!」って頷ける登場人物を出せるのがすごい。
"ニ"もどこか気持ち悪くてでも憎めなくて……やっぱりなんかキモい!っていうどこかにいそうな男の感じを表現してる。
そしてなによりヨシカ。
この子の考え方、感情の動き、それが言動には出ない(あるいは出せない)ところ、全部が自分に重なった。
この映画は私みたいに拗らせた女じゃなきゃ描けないし、拗らせた女じゃなきゃ見てておもしろくないと思う。
でも逆に言うと、拗らせた女は絶対見るべき。
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