5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生のレビュー・感想・評価
全77件中、1~20件目を表示
悪人登場せず、スッキリ観られる
網膜剥離によって視力の95パーセントを失った若者が一流ホテルに勤務する夢を叶えるために奮闘するヒューマンコメディ。
ホテル側には障害を隠しながら、それでも目の見える人間と同等の働きをしてみせる主人公の努力を明るく爽やかなタッチで描いている。
障害を扱う作品だが、『最強のふたり』あたりから増えてきた、作品全体を重々しく扱わない軽快なタッチが特徴。障害についてあからさまに難癖をつけるような嫌な奴も登場せず、登場人物全員がとても良い人である。
主人公はスリランカ人の父と白人の母を持つ移民の子。同僚にはアフガン難民の姿も見え、多様な人種が共存するドイツ社会の一端も垣間見える。
主演のコスティア・ウルマンの爽やかな笑顔が良い。もっと出演作が増えれば日本でも人気になれそう。
ぼんやり。しか見えない怖さ
美談過ぎる?いや、ありえる、ドイツなら。
移民差別、変わった姓をからかわれる、ドイツ語読めないアフガニスタンの外科医、シングルマザー、大学落ちこぼれて勘当、夫に逃げられた母、一番は高校卒業前になって視力をほぼ失ってしまう主人公のサリー。日本だったら「絶望」?でも大丈夫。
視力を失った代わりに、天分があったにしてもサリーは記憶力、集中力、嗅覚、聴力、味覚、触覚が最高レベルになった。なぜなら自分のしたいことがわかっているから人の何倍も努力して、自分を助けてくれる仲間が居て熱意とセンスがあれば認めてくれる社会だと信じたから。その熱量と強さは周りの人を動かす。読むべき空気なんてない。あっても無視!吹っ飛ばせ!
きれいごとばかりではないし、口の悪い人もたくさん居る。でもそこでへこたれないし自尊心と自信があってまっすぐの姿勢がいい。映画のためにきれいにした箇所はあるかもしれない、よく知らない。でもドイツなら可能、ありえる。能力があるなら、移民だろうが、性別がなんであろうが、障害があろうが「弱者」と言われる人達に対してエンパシーを持つ国だから。
研修生の分際で「嫌がらせですか?」と上司に言うのはよくないといった感想をもたれた方も居ると思います。確かに日本であればハラスメントにも耐えて恨みを溜め込んでいくのでしょう。でも明らかな嫌がらせ(サリーの姓とネクタイを意味するドイツ語が似ているという指摘)に加えて、何か君のことは気にくわないと、研修生を育てる側が言うべきでない主観的なことを当人は言われています。自分が他人からそのようなことを言われたら相手が誰でも言い返すのが普通である国の一つがドイツだと私は思っています。
マックスいいな。ああいう友達思いの人、居る!サリーがほとんど視力がなくなってからの目の演技が素晴らしかった。ミュンヒェンの街もやたら美しく見えた。美しい緑の中を二人でサイクリングするのもドイツらしいな。いいな、いいな。まさに「道が幸福」であることを示していた。真っ直ぐに優秀な人を心から素晴らしい!と言葉で表現してくれる。人間はそうやって成長する。言葉は大事。見て気持ちが強くなる映画だった。
---------------------ドイツ映画週末だった----------
2015 "Drei Tuerken &ein Baby"(トルコ移民3人兄弟と赤ちゃん)(2021.7.11. Netflix)
上記映画のサリー役とマックス役が出てるドイツ映画。
--------------------
2020 "Isi &Ossi" (2021.7.11. Netflix)
10代後半男女のラブストーリー。移民沢山、貧富の差、世代間の差、出来の悪い子どもも金持ちの親は学校にねじ込む。頭良くても貧しくて才能があるとボクシング🥊ドイツ映画で初めてのNetflix作品。
視力がなくなるとは
5パーセントの奇跡
幸福への道はない。道が幸福なのだ。
客観的にみると
壮絶な努力、そしてサポート
障害があったから学べることがある。
本人も凄いけど
嘘からはじめんなよ笑
個人的には、言ってしまうと、胸クソ悪い映画だったかな。
障害を持たない身で偏見に近い視点しか持ち得ないのかもしれないが、これ美談でもないし感動も皆無だろ。
夢をあきらめない、人一倍の努力、全部それは良いと思う。
でも、嘘からはじめんなよ笑。「障害者」だから許容される勘違いはよせって。不寛容な社会はもちろんいただけないが、これについてはエゴ。おそらく、障害を持つ方も気分悪いんじゃないかな、この作品。終始そこが引っかかってすべてのエピソードに共感できんのだよ。。
まあ、でも、フォローする友達、周囲の人たちのあたたかみとかその辺のドラマは悪くない。以上。(あ、大多数と逆レビューになっとる汗。たまにあるなあ)
全77件中、1~20件目を表示