「あとに残る映画かもしれない」エタニティ 永遠の花たちへ 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
あとに残る映画かもしれない
この監督は「ノルウェイの森」を手掛けた人なのですね。「あぁ、なるほど〜」という感じ。
「ノルウェイの森」鑑賞時は、少々退屈で独りよがりの作品、という感想をもった。それでいて、映像や台詞の一部が強烈でいつまでも忘れられず、 結果的にはインパクト大で、何が言いたかったのかと時々印象に残るシーンを思い出しては考えさせられてきた。
この映画にも同じようなものを感じた。これも後々忘れられない映画となっていくのかもしれない。
焼き付けられた印象って、なかなか消えないから…。
それにしても、結婚、出産、子育て、死別、で終わる女性の人生って地味だ。観ていて眠くなってきた。
それが最後の方ではだんだん重みを帯びて感じられてくるのだから、その点、上手くできた映画なのかもしれない。
ただ、女性の生にも現実的にはもっといろんな要素がある。そういうものを感じさせない美化された内容に、観ていて少しイライラ感というか、仮想空間にいるような閉塞感を感じる。
女性の生のある面だけをピックアップしている作品だから、と割りきればよいのでしょうけど。
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