劇場公開日 2017年8月26日

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「天才的な子役の魅力と演技が光る名作」ハイジ アルプスの物語 ゆうのすけさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0天才的な子役の魅力と演技が光る名作

2024年5月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

幸せ

ハイジの物語は少女児童文学の世界で知られていると思いますが、
実写作品として映画化された作品。
あまり期待しかなったのですが
良い意味で裏切られました。
ハイジは早くに親を亡くしたので、
山に住む祖父のもとに預けられましたが、天真爛漫、純心で優しい少女。
山や野原を駆け回り、自然が大好きです。
まさにハイジのイメージにハマり役です。
そして都会の大富豪のクララのもとへ行くことに。
クララには気に入られ、友達になりましたし
クララとは別れたくないけど
都会には山は無く、ハイジには辛く、
やがて祖父のところに戻ります。
そこからがさらにドラマなのですが
見終わってしばらく私は幸せな気持ちで
浸れました。
まさか児童文学作品を見て感動するとは?
しかし、それは紛れもなくこれが名作だったからでしょう。
時代を超えて見る者を感動させて、
人間には何が大事か?を発見させてくれたと思いました。
現代では文明は進化し、生活は便利になり
本来なら幸せな世の中であるはずなのに
未来に夢や幸せが描けないような時代かと思います。
子供を産みたくない、こんな生きにくい世界で子供を育てたくないという大人が増えているようです。
少子化は経済の問題だけではないようです。
昔は貧くとも子供は明るく育っていました。
今でも海外では貧しくとも子供は笑顔という国はあります。
つまり日本は現在はあまり良い時代ではないように
言われていますが、それが文明の進化と言えるでしょうか?
幸せな社会とは?
色々と考えさせられた作品でした。
機会があればぜひ皆さんもご覧ください。
子供にも安心して見せられる作品かと思います。
最近の子供には優しい人ばかりなんていうのは非現実的な世界であり、興味はないタイプの作品かも知れませんが。

ゆうのすけ