「なんかペーターが可哀想」ハイジ アルプスの物語 A.Camelotさんの映画レビュー(感想・評価)
なんかペーターが可哀想
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ハイジのアニメ、ズバリの年代ですが、全く観ていなかったので、初めて触れる物語。ドイツ語圏の映画というのも興味あって、デフォルトは日本語吹き替えでしたが、ドイツ語音声、日本語字幕で鑑賞。
社会の両極端の環境を行き来するハイジ、すごく大変でしたが、これほど視野の広がる経験はないでしょう。とはいえ、作家になりたいというのが、ちょっと唐突で驚きました。山で駆け回っている方が合っているという展開なのに・・・まぁ、おばあさまに本の読み聞かせをしてもらい、読み書きを学んで・・・というところでしょうか。社会階級を意識させるシーンが結構多いけど、平等や公平、差別や対立などは一切語らない。良く言えば、あるがままを受け入れている、悪く言えば、目をつむって避けているようでもありますが、まぁ、この物語の主軸は、ハイジが現実にどう立ち向かうかということで、そういう問題は関係ないからでしょうか。
ハイジは、アーデルハイトの愛称なのですね、まったく想像できない格好いい名前!
ペーターが最後まで変わらず粗野なキャラで、良いところなし。物語が終わった時点で一番不幸ではないですか!? ちょっと可哀想。
おじいさんが「ヒトラー最後の12日間」のブルーノ・ガンツだったとは、エンドロールを見ていてハッとなった。
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