ハイジ アルプスの物語のレビュー・感想・評価
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大人たちのコミカルで細やかな演技にも注目!
日本人にもおなじみのこの物語。ハイジ役の少女が可愛らしさと闊達さを兼ね備えた好演を披露するのは想定の範囲内としても、本作はそれ以上におじいさんやロッテンマイヤー、優しく気高いおばあさんや召使のセバスチャンなどに手堅い役者陣を配して、子役たちをしっかりとサポートさせているところに演出の細やかさが見て取れる。特におじいさん役に名優ブルーノ・ガンツを据えたのは映画ファンをニヤリとさせるところ。彼がはじめ血相変えた形相でハイジを追い返そうとする表情は『ヒトラー最期の7日間』のように恐ろしいし、そんな彼がいつしか『ベルリン 天使の詩』のような慈しみあふれる瞳や態度へと変わっていく過程は、これが少女の成長期のみならず、大人達が変わりゆく物語でさえあることに気づかせてくれる。個人的にはペーターの適度なブサイクさがたまらなく愛らしく感じられた本作。ともあれ、親子で気軽に楽しむには最適の良作といえるだろう。
帰るべき山を忘れてしまった現代のハイジたち
スイスの作家ヨハンナ・シュピリが1880年(明治13年)に出版した小説が原作ですが、驚くのはそんな時代に書かれたこの小説が「子供の心の健康」をテーマにしていたということです。急激な近代化の中で最もおろそかにされ、最も省みられなかったはずの子どもたちの問題をメインテーマに扱うという先進性。しかも時代を越えて何度も映像化が続くという普遍性。どちらも兼ね備えた名作であると思います。 両親と死に別れ、自分を「いらない子」というハイジ5歳。でも彼女はどんなときもPositive Vibrationを失いません。ハイジ役のアヌーク・シュテフェンさんの笑顔に頑固じいさんもイチコロです。そんなハイジは3つの場所を移動していきます。 山:不便で快適でもないが、自然の中での自由な暮らしがある 里:真偽不明の噂話を信じる村人とおじいさんは対立しています。ありがちな田舎の不寛容さ、了簡の狭さです。 都会(フランクフルト):自然とのつながりが絶たれた人工的な空間であり、大人の作ったルールにがんじがらめにされる子どもたち 都会ですっかり心の健康を失ってしまうハイジ。彼女を救うのはおばあさまとドクターの二人でした。役に立たないのがクララの親父とロッテンマイヤーさんでした。 映画の中でハイジとクララが二人で家を抜け出し、街をさまようシーンが出てきます。馬車は走るし人は多いし、子供二人には危険です。都市というのは大人の都合だけを優先してデザインされており、子どもたちには極めて危険で居心地の悪い場所だということがよく分かるシーンでした。便利で快適で清潔な都市生活を手に入れた代わりに失ったもの、それは自然とのつながりと子どもたちの心の健康です。都市ほど少子化に傾いていくのには理由があります。 ハイジの「山に戻りたい!」という強烈な衝動は現代人の私達の心の奥にも潜んでおり、それがアウトドアブームや登山ブームなのではないでしょうか。私たちも、この退屈な都市生活を抜け出して何世代も前の生活に戻りたいという衝動を抱えているのでは。 もうおじいさんもおばあさまも優しいドクターもいません。いるのは無理解な親とロッテンマイヤーさんばかりの世の中です。現代社会の世界中のハイジやクララたちは、毎日スマホをいじってばかり。ヨハンナ・シュピリさんが現代の子どもたちの暮らしぶりを見たら、果たしてなんと言ったでしょうか。現代のハイジたちは帰るべき山も忘れてしまいました。 おじいさんのように自然と対峙して自立した生活を営むのは男の憧れでありロマンでもありますが、現代の私達にはそんなこと真似できません。私達は教科書で知識のみを学び、自力で生きるための知恵もスキルも捨ててしまいました。頑固で誇り高いおじいさんは死に絶え、金持ちのクララの親父ばかりが増えてしまいました。ペーターが頑なに文字を覚えようとしないのは、山で生きるのに大切なのが知識ではなく知恵であることを無自覚ながら知っているのでしょう。
セバスチャン
2024年6月17日 映画 #ハイジ アルプスの物語 (2015年)鑑賞 アニメを見たことがあればそのイメージどおり アニメと今作はほぼストーリーなので、アニメも今作も原作に忠実なんだろうな ハイジが可愛すぎるのとペーターが不細工過ぎるのがアニメとは異なる点 それと、ロッテンマイヤーさんが若い
ハイジの物怖じしない明るさ
アヌークシュテフィン扮するハイジは、人間嫌いで有名なおじいさんのところへ預けられる事になった。しかしブルーノガンツ扮するアルムおんじは出て行けと言ったがハイジは置いて行かれた。 最初から厳しい現実だね。のほほんとしたトーンかなと思いきや漫画のイメージとはほど遠いな。ペーターも乱暴者だ。でもハイジの物怖じしない明るさで持っていったね。
天才的な子役の魅力と演技が光る名作
ハイジの物語は少女児童文学の世界で知られていると思いますが、 実写作品として映画化された作品。 あまり期待しかなったのですが 良い意味で裏切られました。 ハイジは早くに親を亡くしたので、 山に住む祖父のもとに預けられましたが、天真爛漫、純心で優しい少女。 山や野原を駆け回り、自然が大好きです。 まさにハイジのイメージにハマり役です。 そして都会の大富豪のクララのもとへ行くことに。 クララには気に入られ、友達になりましたし クララとは別れたくないけど 都会には山は無く、ハイジには辛く、 やがて祖父のところに戻ります。 そこからがさらにドラマなのですが 見終わってしばらく私は幸せな気持ちで 浸れました。 まさか児童文学作品を見て感動するとは? しかし、それは紛れもなくこれが名作だったからでしょう。 時代を超えて見る者を感動させて、 人間には何が大事か?を発見させてくれたと思いました。 現代では文明は進化し、生活は便利になり 本来なら幸せな世の中であるはずなのに 未来に夢や幸せが描けないような時代かと思います。 子供を産みたくない、こんな生きにくい世界で子供を育てたくないという大人が増えているようです。 少子化は経済の問題だけではないようです。 昔は貧くとも子供は明るく育っていました。 今でも海外では貧しくとも子供は笑顔という国はあります。 つまり日本は現在はあまり良い時代ではないように 言われていますが、それが文明の進化と言えるでしょうか? 幸せな社会とは? 色々と考えさせられた作品でした。 機会があればぜひ皆さんもご覧ください。 子供にも安心して見せられる作品かと思います。 最近の子供には優しい人ばかりなんていうのは非現実的な世界であり、興味はないタイプの作品かも知れませんが。
楽しめます
なんだか心が洗われました。スイスの山々の景色が素晴らしいし、配役や美術もいいです。
ハイジが心を溶かすのが映像化出来てるのも素晴らしい。基本悪い人が出てないのもいい。
ロッテンマイヤーも厳格だが悪い人ではないし、
ゲーテも結果的に良い仕事をした事になるのでドヤ顔してるかもしれません笑
現代でも思いあたるところが多く大人でも楽しめます。物価が高くなければスイスに行きたいと思いました(^^)
アルプスの雄大な自然に抱かれて。
この度シリーズ最新作の「マッド・ハイジ」が公開されるということで、本作をこの機会に鑑賞。 正直、いまさらいい年したおっさんがハイジなんてと思いつつ観てみたら、流石地元のスイスで本格的に制作されただけあってか、子供のころに見たアニメ版のイメージを崩さない素敵な作品に仕上がっていた。 まず配役が素晴らしい。500人の中から選ばれたというハイジ役のアヌークを筆頭にアルムおんじ役のブルーノ・ガンツ、クララ、ペーターと主要キャラがみんなイメージのまんま。個人的にはロッテンマイヤー役の人が特に良かった。 そして実際にロケをしたであろう雄大なアルプスの自然も素晴らしい。そんな絵画のような自然を舞台に純粋で心優しいハイジが周りの人々の心を癒してゆく物語。 孤児のハイジは叔母の都合で山から都会へと引っ張りまわされるが彼女の行くところ皆が彼女に魅了される。心を閉ざし山で一人暮らしていたアルムや、病弱でずっと屋敷に閉じこもっていたクララも。 そして都会から山に戻ったハイジを追うように山にやってきたクララは自然の中で暮らすうちに歩けるようになる。きっと太陽光で生成されたビタミンDのおかげで足の骨と筋肉が強化されたのだろう。やはり屋敷にずっと閉じこもっていては治る病気も治らないということだ。 自分の足にとまった蝶を追うようにクララが思わず立ち上がるシーンは本作での白眉だった。 そして都会で暮らすよりも生き生きとしているハイジの姿、そのハイジに癒される人々。原作者がいかに故郷であるスイスの自然を愛して本作を執筆したのかが伝わってくる。 本作、とても素敵な作品だったので、続編の「マッド・ハイジ」を見るのが少々不安になってきた。
心が洗われるぅ~
ああ~、心が洗われるぅ~。 ハイジの純粋な心。 お爺さんの優しさ。 アルプスの美しい景色。 ハイジとクララの友情の物語。 この映画を観れば、誰もが心が洗われのではなかろうか。 すべてのキャスティングがイメージ通りで、素晴らしかったです。
なんかペーターが可哀想
ハイジのアニメ、ズバリの年代ですが、全く観ていなかったので、初めて触れる物語。ドイツ語圏の映画というのも興味あって、デフォルトは日本語吹き替えでしたが、ドイツ語音声、日本語字幕で鑑賞。
社会の両極端の環境を行き来するハイジ、すごく大変でしたが、これほど視野の広がる経験はないでしょう。とはいえ、作家になりたいというのが、ちょっと唐突で驚きました。山で駆け回っている方が合っているという展開なのに・・・まぁ、おばあさまに本の読み聞かせをしてもらい、読み書きを学んで・・・というところでしょうか。社会階級を意識させるシーンが結構多いけど、平等や公平、差別や対立などは一切語らない。良く言えば、あるがままを受け入れている、悪く言えば、目をつむって避けているようでもありますが、まぁ、この物語の主軸は、ハイジが現実にどう立ち向かうかということで、そういう問題は関係ないからでしょうか。
ハイジは、アーデルハイトの愛称なのですね、まったく想像できない格好いい名前!
ペーターが最後まで変わらず粗野なキャラで、良いところなし。物語が終わった時点で一番不幸ではないですか!? ちょっと可哀想。
おじいさんが「ヒトラー最後の12日間」のブルーノ・ガンツだったとは、エンドロールを見ていてハッとなった。
北の山から!?
ハイジというとアニメのイメージが強く、たまにある昔の名アニメ特集などでざっくりとしたあらすじを知っていたけれど、ハイジが半ば厄介払いのように叔母から無理やりアルムおじいさんに押し付けられるような形で山での生活が始まったり、家族が病死したという設定の登場人物が多くて意外と暗い時代なんだなと考えさせられた
山での生活は厳しく貧しいけれど、町での生活や学校が正しいのか?そこにない素晴らしいものがあるのでないか?というまるでドラマ北の国からのようなメッセージが伝わってきた。
映画の冒頭おじいさんがペーターや町の人から「あのおじいさんは人殺しなんだ」と言われるもハイジに「噂を信じるか、自分の目を信じるか。」と語り、自分で体験し触れ合うことが大切なんだと思った
児童文学の凄さ
NHKのBSPで放送されていたので鑑賞。 今の日本人なら『アルプスの少女ハイジ』といえば大半がテレビアニメを思い浮かべるのでしょうが、個人的には放送された時期が1974年ということで、そうした子供向けアニメを見る年齢では無かったので私は見ていません。 しかし、当時の小学生か中学生の時に、学校かテレビで本作の映画を見た記憶があり、気に入って本まで買って読んでいたので内容はハッキリと憶えています。 ウィキで調べると、今までにも本作の映画化はかなりされていて10本近くあり、私がどれを見たのかは分かりません。 当時の学校では時々全校生徒集めて児童向けの映画上映会をすることがあり『フランダースの犬』もその時に見て感動した事をハッキリと憶えています。今の学校ではそういう事やっているのかなぁ~? で、久々に本作の最新の映画版を見たのですが、ストーリーも全て分かっているにも関わらず結構見入ってしまいました。 映画そのものが凄く良く出来ているとか、大人向けにアレンジしているとかでは全くなく、極々オーソドックスに原作をまとめただけの作品でしたが、それでも物語に引き込まれ見入ってしまう魅力は何なのか?を考えると、当時私たちが読まされた海外の名作児童文学の奥深さがあるのではないのか?という気分にさせられました。 私は昔から本が好きだったので、夢中でそうした有名な児童文学を読んでいて、当時から読み返すことはないのですが、恐らく今読み返してもかなり面白いと思います。 どんな物語であっても展開のワクワク感や、登場人物のキャラクター造形、そして普遍的なテーマとしての人間の正しさとはを教えてくれていて、ワクワク、ドキドキさせられながら時に笑い時に泣き時に怒り時に悲しむという基本的な喜怒哀楽や人間の営みの全てが詰まっているので自ずと引き込まれてしまっているのでしょうね。 なんか今の自分って、結局その当時読んだ数々の児童本に影響されたまま生きているんだなぁ~と、改めてそう思いましたよ。 しかし、本作のハイジとクララの可愛さや美しさは、リアリズムからは乖離しているかも…ペーターは良かった(笑)
2023年にNHK-BSPで知りました。
ハイジ役のAnuk Steffen(アヌーク・ステフェン)が実に可愛い! ドイツ版のWikiで調べたけど他の作品と合わせ2作品しか出てない様です。 日本のアニメアルプスの少女ハイジを下敷きにしているかの様なストーリー展開で非常に馴染みやすい作品でした。 例のロッテンマイヤー女史はアニメより若い設定です。
アニメは世界的な名作だと思う。
恥ずかしながら、原作を読んでいない。ほとんどの鑑賞者がそうだと思うが、この作品(原作)との出会いは、アニメーションだと思う。僕もそうである。
この映画を見ると、この映画の演出家もアニメを見ているのでは?と思えるくらいアニメに似ていると思う。
それは兎も角、この作品の良い所は、自然の素晴らしさを謳歌するだけでなく、教育の必要性を解いている所だと僕は思っている。たから、単純な奇跡ではなく、努力した結果報われるとしている。その点も、キリスト教社会が根底にある原作とは異なる世界と思われる。
ある意味では、スイスよりも日本のハイジの方が世界的にヒットしたのではと考える。
但し、このアニメを使ったコマーシャルがあるが、どうしたらあの発想になるのか不思議である。表現の自由だが、センスが全く無いと思うが。
ペーターを『大将』って、原作でも呼んでいるのだろうか?
デリフリ村(マイエンフェルト)は『大脱走』の駅があった所のはず。
知ってるようで知らない「ハイジ」を初体験‼️
知ってるようで知らない「アルプスの少女 ハイジ」。netflix で配信終了しそうだったから観賞してみました(ちなみにnetflix だと音声ドイツ語の日本語字幕)。もちろんアニメが有名なんですけど、ちゃんと観た事なくって、ハイジは知ってる、おんじも知ってる、ペーターも知ってる、クララが立てたのも知ってる、けど全体のお話を知ったのは今回が初めてです。
物語はハイジが山に来る所から始まるんですね。冒頭のおんじはツン度が高過ぎです。っと思ったら3日でデレた‼️可愛い孫娘だし、そりゃデレますよね。
ハイジを街へ連れて行く時の叔母さんはほとんど誘拐ではないでしょうか?無理矢理過ぎです。でも、お屋敷で着飾ったハイジが可愛い💖ロッテンマイヤーさんは今なら幼児虐待に相当しそうです。大人目線で見るとしつけが必用なのはロッテンマイヤーさんの方に見えます。
と思ってちょっと検索してみたら「ハイジ」って1880年に執筆されたお話だったんですね。100年以上前‼️当時の子供の扱いはあれでもOK だったのかも?本作の制作が2015年だったので、未だに新しく作られるって事はそれだけ長い事人々に愛されている物語なんですね。
そう言えば昔海外で出会ったスイス人が「ハイジの故郷から来ました」って自己紹介してたんですけど、「ハイジって世界共通認識なの⁉️」っと思ってビックリした記憶があります。日本のアニメの認識だったというかヨーロッパ圏でもハイジと言えばあのアニメになってるみたいです。アニメは52話もあるので今から観るにはちょっとしんどいですが、本作は映像も綺麗でしたし、ハイジも可愛かったので、ざっくりハイジを知るにはちょうど良い作品だったと思います。
【”Aは山のカタチ・・” ”本当の幸せって何だろう・・” ブルーノ・ガンツが演じたアルムおんじも雰囲気出てます。】
■感想 ◆序盤、人付き合いが苦手で無口だが、真っすぐな性格アルムおんじ(ブルーノ・ガンツ)が、最初は渋っていたが、直ぐに元気で心優しきハイジと打ち解けるシーン。 二人の心の交流が、美しきスイスの山並みを背景に描かれる。 - スイスの山って、登らなかったなあ・・。- ◆劇中、クララの厳しい教育係ロッテンマイヤー(性格キツイが美人なところが良い・・。すいません・・。)が口にする言葉 ”誰もが憧れるお屋敷暮らし・・” けれど、それが本当にクララにとって、幸せな事なのかな? 仕事で忙しいお父さんゼーゼマンは殆ど出張だし、お母さんはいないし、一人っきりだよね。 だから、ハイジが嫌々ながら、ゼーゼマン家にやってきた時に、クララは自由奔放で、明るいハイジの姿を見て、嬉しくてしょうがなかったのだよね。 ◆ハイジも慣れない都会のフランクフルトの生活に疲れて来て・・。 けれど、ハイジはクララの事を思って・・。 - ハイジの役の女の子が、正装姿もとても可愛らしい。金髪のクララも勿論である。ドンドン仲良くなって行く二人の姿。そして、”おばあさま”の判断。- ◆スイス・アルプスのアルムおんじの元に戻ったハイジの所に、やって来たクララに起きた奇跡。 - 理由は”心理的なモノだったと、勝手に判断。- <名作中の名作だし、名作アニメ「アルプスの少女ハイジ」を再放送で、幼少時たまに見ていたが、ブルーノ・ガンツ観たさに鑑賞。結論:良かったなあ・・。 ドイツ語の映画でハイジを見れたのは、僥倖であった。(当時の資料では、日本語吹き替え版がメインであったようであるが) ーだって、ドイツ語の日本で上映される映画って、マアマアの割合でナチス関係ではないだろうか・・。-> ■蛇足 ・ここは一つ、「フランダースの犬」も実写化でどうだろう・・。 いやいや、あの涙無くしては観れないラストがあるからなあ・・。 「母を訪ねて三千里」は如何かな・・。少年ロードムービーとして、面白いのではないかな。主役はジェイコブ・トレンブレイ君でどうだろう・・。 (”三千里って、1万2千キロもあるよ!” などと、BCPの東京〇上〇〇のCMみたいなことは、言わないように・・。)
観た後、新鮮な空気を吸いたくなる☺️
アニメ「アルプスの少女ハイジ」は知ってても物語は良く知らなかったので鑑賞。(小公女セーラ世代です。今頃の若い人は家庭教師ト○イのCMしか知らんはず💦) 両親が死に叔母が一時預かっていたが、育児を諦め山奥の祖父の元へ預けられるハイジの御話。 うる覚えだったペーター、クララとの出会いもしっかり勉強(この歳になってかい!!ww)出来たし、昔観た個人的疑問アニメ??話内「何故ハイジは御屋敷にいるのだ?」も解決(今頃かい!!ww)。 児童文学の良さを損なわない作りに共感を覚えた。 残念な所は少し映像にブレが数箇所がある所。 原作ありきなのは分かるが、やっぱええ映画やね💦 ロッテンマイヤーさんも大奥様もイイ味出してる✨ もう、フジテレビ「ハウス名作劇場」枠復活してくれないかな☺️ (てかゴールデン帯枠30分番組復活してくれ)。
スイスの自然・・
地上波で見た。アニメ「アルプスの少女ハイジ」を無意識のうちに連想しながら見ていた。日本人の心にはあのアニメの名作が宿っているのかも。遠いスイスの出来事なのに、いつの間にか食い入るように見ていた。
歴代最高のハイジ
ハイジがハイジそのまま!といっても日本のアニメのハイジではなく、刊行当時の挿絵(ジェシー・ウィルコックス・スミス画)のハイジにそっくり。 今までハイジの映画化あまたあれど、天真爛漫さと可愛らしさはぴか一! どれもこれもアニメで見たあの場面そのままだ!と感動さえ覚えてしまう。 展開がわかっているせいか、映画はあっという間に過ぎてしまう。もっともっとこの風景に抱かれていたい…と見終わった後に寂しさが。 アルムおんじ役のブルーノ・ガンツが薪割りなどの役作りをしたということもあってか、とてもいい味をだしているが、登場の尺が長くないので勿体なさも。おんじがなぜ「人殺し」と呼ばれているのかなど、彼の過去を掘り下げる場面は割愛されてしまった。 映画の中心は山(ハイジ)と都会(クララ)の対比だからしょうがないのかな。 字幕がアニメのハイジに合わせて「おんじ」などとしているのが懐かしさを誘います。ロッテンマイヤーさんもクララもペーターもアニメに親しんだ世代にとってはイメージ通りで、全く違和感なく受け入れられます。 私も登山をするので、五感がフルに開放されるあの感動、クララが立つ原動力になった理由がわかります。 彼女は精神的に立てなくなっていただけなので、抑制された生活で失われた生きる喜びが、自然に触発されたんでしょうね。 でもあの干し草布団には寝れないだろうなぁ。ノミやダニに刺されそうだから(笑) 原作は宗教の説教臭さがありますが映画からは払拭されており、あくまで人の善意の力で世界は動いていきます。 ハイジもアルプスでのんびり暮らしているだけでなく、クララのおばあさまから「あなたはあなた、誰かの意見に流されず生きて」と背中を押され、作家という夢を決意します。苦しい時間も悲しい別れのも、すべての経験は無駄にならないよ、と教えてくれる不朽の名作です。
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