「普通の家庭の幸せとは何か、分からなくなる」月と雷 凛さんの映画レビュー(感想・評価)
普通の家庭の幸せとは何か、分からなくなる
角田光代 原作
高良健吾・初音映莉子・草刈民代
普通じゃない家庭に育った泰子は一人暮らしで結婚寸前。
そこへ昔一時期一緒に暮らしていた智が転がり込んでくる。
智の母は父の愛人で家庭を壊した張本人。
過去の温もりを思い出して、自然と身体を重ねる泰子と智。
自分を捨てた母を探す泰子、男の元を転々とする智の母、泰子の異父妹、俄に賑やかになる泰子の家庭。
程なくして泰子は妊娠する。父親は智。
複雑な家庭でも幸せを模索する泰子と智。
果たして普通の家庭とは何なのか、観るものに問いかけてくる。
高良健吾は映画が似合う。
自然と寄り添い合う人が良さそうな智。屈託なく笑い惑いを見せないが、心の底では孤独になることを恐れている。
感情の出し入れがとても上手い。
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