ワン・デイ 悲しみが消えるまでのレビュー・感想・評価
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可愛い生霊に導かれて
ヒロイン役のチョン・ウヒ目当てで観た映画。生霊が出てくる映画だが素っ頓狂な娯楽映画などではなく、お話自体は実はかなり地味なヒューマンドラマだ。静かに、ある意味淡々と話が進んでいく。その雰囲気がすごく良い。夜のバーとか夜明けの海辺の映像も心をわしづかみにされたし、静かに流れる音楽の趣味もいい。ストーリー展開、映像、音楽、俳優陣の全てがとても良い小品の佳作だった。
まず主演のキム・ナムギルの演技が素晴らしい。妻を亡くした痛みから立ち直れない空虚感と、チョン・ウヒ演じる少女の生霊との出会いから彼女の人生に触れることによって主人公の中の何かが変わっていく姿を繊細に丁寧に演じていた。そしてチョン・ウヒももちろん良かった。生霊になることによって初めて目が見えるようになった視覚障害者の女の子を可愛らしく演じるとともに、幼い頃に親に捨てられ天涯孤独な身の上の少し孤独な感じをも絶妙なさじ加減で演じている。さすが演技派。彼女が演じる少女の生霊がとにかくめちゃくちゃ可愛く見える。というかチョン・ウヒ自身がもちろん可愛いんだが、彼女の演技力がそれを倍加させている。
ただ、ラストだけは賛否が分かれそう。そういう終わらせ方なのかと思うと同時に、じゃあ他にどうすれば?という気もする、なんとも心に残るラストでした。
大人の男女に見て欲しい映画です。
悲しさと切なさの中にも、温かさと優しさを感じる、とっても素敵な映画でした。キム・ナムギルさんとチョン・ウヒさんの演技力に入り込んでしまいます。
皆んな、何かに悩んで頑張って生きているんだよなぁと再確認させられ、考えさせられる。でも、何処か心地良い。綺麗な映像や音楽もしっくりと心に残ります。
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