「必要以上に泣かす設定が多いかな?」旅猫リポート マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
必要以上に泣かす設定が多いかな?
動物を扱った映画は基本的に大ハズレは無いけど、過剰な演出を入れ過ぎる時もあるので、そうなると好みが分かれるかな?と言うのが今まで動物作品を観てきた感想ですが、松竹系の映画館でかなり前から予告編をやってたので気になって観賞しました。
感想はと言うと、まあまあかな。
細かい事を先に書くと、タイトルの「旅猫リポート」と言う程旅ではなくて、結果として旅になったと言う感じです。
引き取り先が幾つかあるにしても、それなりの理由があっても割りとあっさりと引き下がる。
まぁ最初の所で引き取られてたら、旅にはならない訳ですがw
予告編から主演の福士蒼汰さんに何かあるから、ナナとの最後の旅をするんですが、ちょっと泣かせようとする設定を詰め込み過ぎでは?と思う所アリ。
もう少し、タイトル通りにナナとの様々な旅先のリポートをしても良かったのでは? と思います。
あと、個人的に気になったのはナナ以外の猫や犬の吹き替え。あれがいるかどうかはそれぞれですが、個人的にはやり過ぎな感じがするのと、原作を読んでないから言いますが、悟の死に対しての説明が少し薄く感じて乗れなかったかな。
悟の死は決まっていたとしても、ナナとの関係性に必要以上に泣かせようとする設定を詰め込み過ぎたのではないかなと感じます。
ナナがストーリーテラーではあるので、もう少し簡潔に悟とナナとのお話でまとめた方が良いと思うので、変に弄くりまくると福士蒼汰さんと演技力に土を付ける感じがします。
猫の演技に過剰な演技力をつける事態がナンセンスだと思うし、福士蒼汰さんの目力は物語の指針になると思うからこそ、勿体ないかなと。
お話としてはもっとシンプルにまとめられたのではと思うので、余分な味付けが多いかな?と思ったりしました。