めがみさまのレビュー・感想・評価
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~「・・・で、あんたはどうしたいの?」~
【賛否両論チェック】
賛:前半は、孤独で追いつめられていたヒロインが、自分に正直に生きるセラピストとの出逢いを通して、少しずつ変わっていく様子に感動させられる。後半は一転して、次第に限界が見えてきたセラピーの考え方や、段々と崩れていくヒロイン達の関係性に、他人との関わり合いの中で生きる重要性を再認識させられる。
否:展開はかなり強引で、かつこじんまりと収まってしまった感が否めない。
自分の居場所がなく、精神的に追いつめられた理華が出逢った、不思議な魅力を持つセラピスト・ラブ。前半は、
「・・・で、あんたはどうしたいの?」
と、我慢をせずに自分の感じたままに生き、それを提唱するラブに、死ぬことを考えてやまなかった理華達が救われていく様子が、思わずグッとくるようなセリフ満載で描かれていきます。
しかしやがて、セラピーの考え方のままに行動する者達が、次第に暴走していく姿を通して、「社会の中で生きること」の難しさや大切さも、訴えかけているようです。そして無二の相棒だったはずの理華とラブの間にも、ほのかな亀裂が走っていく様も、また切なさが残ります。個人的には、「自分に正直に生きる」と「自分は我慢しない」をイコールで考えてしまったところが、ラブのセラピーの限界だったのかなと感じました。自分と正直に向き合った結果なら、「我慢したいから我慢する」っていう選択肢もあるはずですしね。
思わず感動させられつつも、自分自身が他人との関わりの中で生きていることを改めて痛感させられるような、そんな不思議な作品に仕上がっています。
それにしても新川優愛さん、目力がハンパないですね(笑)。
観るたび新しい発見がある
試写会と公開初日に一度ずつ鑑賞しました。
初見時は苦手なテーマかもしれないと思いながら観ていましたが、主演の松井さん、新川さんや、廣瀬さんをはじめ脇を固める俳優陣の皆さんの演技に引き込まれ、結局公開初日にも足を運びました。
物語のあちらこちらに違和感を残しつつ話が進み、最後で真実(らしきもの)が一旦明らかになります。
ただ、そこで全ての疑問がすっきりと解決するわけではなく、明確に答えが提示されないままの部分があったり、結末がわかったことでまた別の伏線、別の疑問に気付いたりと、広がりのある作品になっていると思います。
観るたび新しい発見があるはずです。
ぜひ何度も観たい、観てほしい作品です。
DVD化(できればBlu-rayも)、心待ちにしております!
内容を語りたい
映画の内容についてあれこれ語りたいのですが、ネタバレがあるので難しいですね。
物語のところどころにいくつか気になる部分があります。
後で見返すと新しい発見もありそうなのでもう一度見に行きたいと思います。
主演の2人の表情も後半になるにつれ、迫力が増してくるのを感じました。
もっと素直に生きようと
自己とは自我とは また家族とは何か を問うた意欲的な作品です。W主演の2人が相反する性格の人物を見事に演じきった演技力は秀逸であり、見事というほかありません。また日本を代表する、名脇役の尾美としのりさんや「淵に立つ」で素晴らしい、最高の演技をした筒井真理子さんが きちっと脇を固めていて 作品としても素晴らしい出来になりました。W主演の2人の女優の極端な性格を的確に描写し 自我の独善性や脆弱さをきっちりと描き切った、脚本にも賛辞を送りたいと思います。色々な悩みを抱えている人たちが一度 是非この映画を見てもらえたらと思います。上映館数がもっとあってもいいのでは と思わせる作品でした。
心が痛くなる映画
理華の気持ちがわかりすぎて、当てられた感がある。病んでたりつらかったりしんどい人が見たら、たぶん持ってかれる。
観る人によって感じ方が違うって舞台挨拶でも言ってたけど、本当そうだと思う。響く人とふーんって人がいそう。
物語自体はサスペンスな作りになってて、仕掛けとどんでんに最後驚かされる。とりあえず1度だけだと咀嚼しきれないので、また観に行きたい。観るたびに印象変わりそう。
とにかく玲奈ちゃんすごかった。アイドルの片鱗全然ない。玲奈ちゃんファンじゃなくてもアイドル女優嫌いでも、これは観る価値ある。
優愛ちゃんも、今までとはちがう振り切った演技で新しい感じ。
個人的に記者役の人好きだったかも。
すごく考えさせられる、良い映画でした。
原作あるのかな?あったら読んでみたい。
表裏
言いたいことを言えずに溜め込み仕事も辞める羽目になり崩壊しそうな女性が、我慢しても仕方ない、声を出し想うように心を解放しろと謳うセラピストの女性と知り合い、同居し行動を共にしていく話。
言いたいことや想いはわかるけれどどちらもかなり極端な考えで、物語の進行と共にどんどん加速し言い分に矛盾が生じてきて皮肉な感じもする。
途中もしかして…と感じるところもいくつかあったけど、少し意外な終わり方でなかなか面白かった。
ただ、もうちょいサスペンス色があればなぁと思うのと、案外終わり方が柔らかかったのがもの足りないなという感じ。
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