「人は見たいように世界を認知してしまう」グッド・ネイバー SF好きさんの映画レビュー(感想・評価)
人は見たいように世界を認知してしまう
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イタズラを仕掛けた相手が実はサイコ野郎だった、、、
というお決まりのパターンを想定していたら完全に裏をとられた。
「人は見たいように世界を認知してしまう」ことが主題の作品。ターゲットにされた老人、イタズラする子供、そして映画の視聴者の3つの観点で複合的に表現されており、とても説得力がある。(その他、あらゆる登場人物に当てはまる)
老人:出来事を妻の思い出と紐づけている
子供:老人=悪人という前提で行動を理解している
視聴者:ホラー映画のセオリーを基準に視聴している
派手な作品ではないが、設定、ストーリー展開、描写、どこをとっても丁寧に作られていると感じた。
本作で主観と客観を分けられていたのは裁判官のみ。
第三者の視点で見ているため「人々が主観的に事実を解釈して動いている」ことに気がつくが、社会的役割(職業)などの必然性が無いと当事者がメタ認知するのは難しいのだろう。マスコミのように人々の認知を固定化・強化させる働きもあるので尚更。
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