全員死刑のレビュー・感想・評価
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とてもよかった
カナザワ映画祭で小林監督にお会いして原作本を薦めてくださったので読んでみたらとても面白かった。リアルで馬鹿みたいでとても怖かった。
映画は事前に何の情報も入れずに見たいと思っている。特に原作を読んでいると、ネタバレ状態で、それと照らし合わせて見てしまい初見の楽しみが薄れる。それがとても残念だったのだが、原作で特に好きな拳銃で殺される人がなぜか素直に撃ち易いように頭を差し出す場面が思い描いたのと同じ感じで表現されていて「そうそう!」と思った。
あと、お父さんの自殺失敗する場面も素晴らしかった。想像では得られない感触を目にすることで得られた感じがした。
特によかったのは、お兄ちゃんで、恫喝だけがうまいクズが見事に表現されていた。見ている分にはとても面白いけど、近くにはいたくない。
これまでの小林監督の自主映画作品と比べると、テイストは失わず輪郭がくっきりして魅力が倍増している。ぜひこれからも商業作品を作り続けて欲しい。
原作や実際の事件を含め、家族愛の負の側面が濃厚に現れており、バカなのは間違いなく、悲惨な出来事なのだが、だからと言って全否定できない。オレが被害者でないから言えるのだが、彼らも人の子であり、優しいところやいいところもあるのが切ない。
日本の変態暴力映画
実話と言う事だったので観てみた。
ここ最近の生温い日本映画と違い、かなり攻撃的で攻めてるのはいい。
暴力シーンの合間に入れるギャグ的なシーン。
いや、笑えないから。
実話だったら尚更である。
結局何が言いたいのか不透明。
まぁ深く考えずに見るような映画だと思うが、
話が実話なら別。
何を伝えたいのか...
イケる
此れは面白い!
全体のトーンや手慣れてない感じが初期のコーエン兄弟を思い起こさせる。限られた条件下を逆手にとって創意工夫を凝らし愉しませてくれました。次作おおいに期待してます。
にっかつとニューセレクトのコラボにドキッとしました。
小林勇貴(祝)監督作品 エロじゃないR15+
凄惨な事件を元ネタにエンタメ映画になっているのを不謹慎と取るか、ヤルな!と受け取るかは観客次第で炎上上等!という監督の気概を感じる。炎上商法ではないのでその覚悟に感心する。
何回か見るうちにジワジワ面白くなっていきそう。オリジナル方言が面白い。人を殺すのはすごく大変だなぁと思わせる。
テンポは微妙に外してくる感じあるし、そもそも最初のマークが女性器のアレだったり、笑わせにきたりもする。でもずっと曇り空でどんよりしてるし、シャブできまった感じは怖いし、悪影響が出て幻覚がみえたりもする。可愛い女の子に「この小人が!」て言わせたりも。
商業映画以前の作品もみてみたい。
統一感のない音楽の使い方に何故かセンスを感じる。エンディング曲も良かった。
「いつかギラギラする日」に言及するシーンあり。
主人公の部屋のポスターのGINJIは夜桜銀次の菅原文太か。
護あさなの巨乳が放り出されることはなかった。
清水葉月が蒼井優ぽかった。気の強い噛む女は存在感あり。
ゲロあり
笑った
普段この類の映画は見ないのでかなりビビリながら鑑賞しましたが、人を殺めるシーンが多い中でクスクス笑えるシーンも多く楽しんで見れました。
何回か見て原作も読んでみて、このセリフは映画にコメディ要素としていれたものなんだろうなと思っていると、実際に言われていた言葉だったり。殺人一家でありながら、日常的な家族関係も大事に描かれています。
これが監督の初商業作品ということで、全てにこだわっているとは思うのですが個人的にはやりたい事を詰めすぎていた感は否めないです。それがエンターテイメントと括られるのであればそういうことなんでしょうけど、ん?と覚めてしまうシーンがあったりしてもう少し一貫して引き込まれたかったなぁ、と。でも遊び心満載で面白かったなぁ、と思ったのも事実でした。矛盾してますね。笑
次男タカノリ役間宮さんの殺人シーンは鬼でした。また1つ違った魅力を感じました。末っ子である故家族のことを思って仕方なくやってしまうが、普通の末っ子でもあると感じさせられるシーンとの二面性が面白い。
個人的には殺人をやらされるも楽しんでいる中で我に返るようなシーンと重い空気漂う河原のシーン、好きでした。
そして長男サトシ役毎熊さんのチキンヘタレ具合がどうにも面白おかしくてずっと笑えます。ツボです。原作を読んで長男はクズにしか感じなかったのですが、愛されるキャラクターを作り上げられたんだなと感じました。
あと個人的にいいな、と思ったのはお母さん役の入山さん。体から感情が溢れ出ていてすごく引き込まれました。
原作読んで感じたのは息子たち二人とも賢いなということ。ただ違うのは長男は自分が良ければ全て良しという点。でもそれが映画にはあまり出ていなかったのですが、次男の賢さを際立たせたかったのかなと思いました。
必要毒
いいところ
・作家性を色濃く感じる。
・登場人物が皆魅力的。特に主人公は最悪のことをやりながら親孝行のような感覚でやっている感じも伝わってきてどこか憎めないチャーミングさがあった。
・独創性のあるカメラーク
・始まり方。グッと引き込まれると同時にそれぞれのキャラをうまく描いている。登場人物が少ない分深く描かれていてよかった。
・表現の自由に厳しい昨今にこのような作品が風穴をあけてほしい。監督が若いこともあり初期衝動をヒシヒシと感じさせる。
残念だったところ
・後半中だるみした。終わる時もあれ?これで終わりか、、と思ったし、流石に犯罪するには雑すぎるところもリアリティがなくて興ざめした。事実ならしょうがないのかもしれないが、、
バケモノがでてくるところもフワッとしていたし、もっとテンポよく進んでくれたらまた見方が違ったかもしれない。
これで27歳とは恐ろしい才能だと思う。とにかくこういう人を目の当たりにすると「やること」が大切だと思わせてくれる。映画をとりたければ遊ぼうと嘘ついて友達をあつめそのスマートフォンで映画を撮るんだ!今すぐに!
薄っぺらい家族の薄っぺらい話し
非常に残念
前々から「全員死刑」の映画の事は知っていて大変に楽しみにしていましたが・・・・
映画を見前に、本作品が、西村喜廣さんが関わっている事を知ってもっとワクワクしたのですが・・・・
まずは、本タイトル「全員死刑」で、内容をこちら側で想像しがちですが、こちらの想像とはまるで違う作品です。
私的には、中学生の頃見た井筒和幸監督の「ガキ帝国 悪たれ戦争
」をなぜか思い出しました。
正直、テンポも悪し、本作品の中に漂う異次元性も中途半端だし、本作品の原作になった本当の事件が内容になっているらしいですが、それなら、もう少し違うタイトルと作り方があるだろうと思うけどね。
「冷たい熱帯魚」のようなモチーフにしたかったのだろうけど、園子温監督には悪いけど、「冷たい熱帯魚」だってひとつ間違えば、どうしょうもない作品だった可能性あるほど、この手の作品は作るのに難しいだろうと思う。
「冷たい熱帯魚」は、出ている役者さんの力も有ったと思うけど、テンポが良かったんだよ、本作品は、それぞれの役者さんが好演だった思うけど、いまひとつテンポが悪いと言うか・・・・最後、本当にラストに清水葉月がひと言台詞を言いますが、その言葉が本作品の全てだと思うね。凄く残念だった・・・・
家族仲良く死刑
悪くはない出来だとはおもう
孤高の~ はDVDで見た。今回のこの映画、質感はあがっていて好感。
キャストや特殊造形はとても良かった!間宮くんと毎熊さんってこんなに面白いというか、魅力的だったんだな。それは監督の人間性やハッキリしたビジョンがあったからか。役者さんの魅力を引き出せる能力ってとても強い武器になるよね。
清水葉月さんの雰囲気良かったですね。
「あ、この構図いいな、この表情いいな」ってとこが何ヵ所かあった。
工場夜景は無垢の祈りをオマージュかな
「あのドアミラーに何かを映り込ませるのかな?」と期待したとこあった。
段ボールサイコロとか壁の小物とかコネタ仕込んで探させるような余裕あったのだろうか?観てる私は気が散って本筋に集中できなかった。
フェラ描写、なんなんあれ?わざとふざけてるのか判断に困った。エロ描写の方でもR18とR15の境界線を攻めて、もっとリアルにしてほしかったかな。
ピストル撃つとこでは変に焦らしたりカメラ切り替えたりしないで躊躇なく撃つ演出で、すごく好感。
しかし、全体に単発を繋いだような細切れな印象。
孤高のでも思ったがなんか創り手が考えすぎてやりたいこと入れすぎて細工しすぎてる感じだった。(音楽も含めて)
それが熱さで伝わるとこもある。あったので。
この監督がどうなっていくか。
俳優陣の演技は良い
所謂『DQN』
フィルムノワールの体裁を帯びているが、実は笑いの要素も組み込まれている作品である。とは言ってみたものの実は正直、評価に困るバランスのあやふやな内容でもあった。
今作品も原作があり、その原作も実際の凄惨な事件がベースになっている。事件自体もとても人間じゃない所業なのだが、その鬼畜な連中の演出、描写があまり上手く行っていないのではと感じた。それはキャステイングのせいなのか、構成のせいなのか、そもそものテーマへのアプローチのせいなのか、素材が映画的でセンセーショナルなだけにそのギャップに心の落とし処がみつからないというのが今現在の自分である。
それぞれのキャラは立っているし、演技が悪い訳ではない。でもなんとなくシーンを通じて感じる浮遊感というか、摑み所のない空虚感が狙ったモノなのか、それともテーマへの追求不足、バックボーンの浅さなのか、それを説明できる能力が不足している自分なので、もしかしたら観る人間を選ぶ作品なのか、考えあぐんでしまう。事件が忠実なベース故、その結末もバレてはいるので、多分キモはどうしてこういう人間の皮を被った悪魔達がこの世に存在しているのかという疑問を観客にプレゼンスすることだと思うが、絞首の際の失禁や目玉が飛び出る等のリアリティを演出することの意味をもって、そこに結びつけることが難しい。被害者も加害者も大変近い、最狭な世界の中での最恐の出来事を、もっと深層心理を抉る造りを期待したのだが・・・
話は変わるが、主人公の兄の女役の女性のキャストクレジットが探してもみつからなかった。何か理由があるのだろうか?なかなか演技良かったのだけどね。あれで、ヌードシーンがなかったのも不思議だが・・・
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