「ロビンフッド最後の恋」ラスト・スキャンダル あるハリウッドスターの禁じられた情事 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ロビンフッド最後の恋

2024年4月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

単純

エロール・フリン。
1930年代~1940年代、『ロビンフッドの冒険』や『シー・ホーク』などの剣戟が見せ場の冒険映画や海賊映画で人気を博した“活劇スター”。私もその昔何本か見た事あり、往年の娯楽活劇の醍醐味を堪能したものである。
人気スターである一方、スキャンダルも多かったという。多くの女優と浮き名を流し、ある時はレイプ事件で訴えも。
本作は最晩年。彼が最期に恋したのは、15歳の女優ビヴァリー・アードランドだった…。

ズバリ言ってしまうと、凡作であった。
50歳の人気スターと15歳の新人女優の恋。
ビヴァリーの母フロレンスが2人の関係を赤裸々に綴った暴露本。
それらはスキャンダラスなのだが、作品は豪華キャストを配した再現VTRかTVムービーのよう。
世間からバッシングを浴びようとも貫く2人の歳の差の愛、フリンの悲哀、やがて不和になっていくアードランド母子の関係など、何かこう迫るものや響くものや深みが足りない。
ケヴィン・クラインは好きな役者だけど、フリンにはミスキャスト…。スーザン・サランドンはステージママでインパクト残すが…。

にしても人気スターでプレイボーイであっても(母親に娘の年齢を偽られても)、未成年の女性と肉体関係を結ぶなんて誉められたもんじゃないな。
栄華を極めたハリウッド往年の逸話の中で、こんなゴシップありました、的な。

邦題は下世話ネタみたいだが、原題は皮肉が効いている。
ロビンフッドの最後って…。

近大