エジソンズ・ゲームのレビュー・感想・評価
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久しぶりの映画館
ベネさんはやはり天才役がよく似合いますね〜❤️トムホとのチームワークも良かった。電流戦争については全く知らなかったので、ウェスティングハウスさんとのバトルが面白かった。仕事にかける情熱が半端ないですね。この年代に特許争いが激しいのには驚きました。ニコラスホルト君のテスラがなんか不憫でしたね。
中高生向きかな
あらん限りの知力と胆力をつかって相手を叩きのめす。ヒリヒリするような物語を期待していたんですが、わりと淡々と伝記的に進んでいって、最後は少年ジャンプ的に誰も傷つかないエンディングで終幕。
偉人たちの良心を讃えることに成功しているので、中高生向きにはいいと思うんだけど、大人の事情というものにどっぷり浸かって、社会の裏側、人間の負の側面を見聞きしている自分にとっては、なんだか物足りないね。
良心に苛まれながら非常手段をとったなんて、そんなわけないでしょう。あいつに勝つためなら手段は選ばない。「なぜなら私は神から選ばれた人間だから」なんて不遜なセリフを聞きたかったな。
そうはいっても教養映画としては、よくできていると思う。電流戦争が起きた時代は、南北戦争がまだ人々の記憶に残っている時代であったこととか、死刑に使われる電気椅子がネガティブキャンペーンに使われたとか、自分が知らなかった事実を美術的に優れた映像とともに見ることができて、とても興味深かった。
歴史秘話ヒストリアでこの話をやってくれたらすごく面白くなると思う。ナレーションと再現ドラマでテンポいいし、偉人の負の部分もきちんと描いてくれるから。
誰にも感情移入できないまま終わった
誰にも感情移入できないまま終わった。
奥さんかわいそう。
テスラって電気自動車はここから来たのか。
みんな仲良くやれば、または仲をとり持つ人がいれば歴史は変わったかも。
書道をやる人はちゃんと書道家をキャスティングして欲しい。ハリウッドはお金あるでしょ!?
電流戦争
1880~1890年代に電気を普及させた、かの有名なトーマスエジソンに纏わる実話に着想を得てつくられた物語。
蓄音機に始まり、発明したのは他の人だけど、実用化したのはエジソンとして有名な白熱球の話しや、安全な直流電流を推すエジソン社と、安価な交流電流を推すW.H社のやり取りを、生々しい電気イスを絡めた出来事を含めてみせていく。
負け犬の遠吠えともとれる発言や、結構ドロドロした展開に、どこまでが史実かは判らないけれど、イメージとは違うエジソンの生々しさを感じる。
しかしながら、物語にあまり深みはないし、いうほどインパクトのある堀方もされておらず、シカゴ万博の件もわざとらく感情を引っ掛け様とする意図を感じたし、既知ながら肝心なオチは字幕処理。
なんか中途半端で、滑っている感じで、作中に没入出来るものはなかったかな。
悪くはないが、少々難解で、盛り上がりに欠けるかな
予告から電気供給の覇権争いが繰り広げられることだけは理解した上で鑑賞してきました。開幕直後の映像で、ここから電気ビジネスが始まり、これによって人々の生活が劇的に変化していくのかと、以降の展開に期待が膨らみました。
が、その10分後には早くも脱落しそうな勢いでした。というのも、場面が目まぐるしく移り変わり、登場人物も次々に湧いてきたからです。「エジソン? もちろん知ってる」「ニコラ・テスラ? うん、名前は聞いたことある」「ウェスティングハウス? 誰それ?」「インサル? ピーター・パーカー?」てな感じで、エジソンとの関係や立場がよくわからない人物が次々登場して、頭の中で渋滞発生。しかも髭男比率が高くて区別がつかない!という、なかなかにつらい序盤でした。
しかし、そこを乗り越えた中盤以降は、エジソンがどんどん嫌なヤツになり、尻上がりにおもしろくなっていきました。電気に疎いので、台詞で語られる内容はよく理解できませんでしたが、直流VS交流の図式はよくわかりました。そして、エジソンがどんな手を使ってもライバルを蹴落とそうとしたことも…。いつの時代もそうですが、ことビジネスにおいては2番じゃダメなんですよねー。
そんなライバル関係のエジソンとウェスティングハウスが、終盤の万博で出会った時の会話は好きです。いつの間にかウェスティングハウスに肩入れして見ていたことに気づかされました。それは、偉大な発明家であるがゆえのプライドや苦悩や意地などを含めて、人間トーマス・エジソンをカンバーバッチが見事に演じたということでもあるのでしょう。ひょっとしたら、配役を逆にして、ウェスティングハウスを主役にしたほうが、作品としてはおもしろくなったかもしれません。
というわけで、歴史と電気に強い人なら楽しい作品だと思いますが、自分にはちょっと難しく、やや盛り上がりに欠ける印象の作品でした。
比較的地味な作品。登場人物の魅力に欠けるし、主人公が負ける話で物語が盛り上がるわけない。
まず、登場人物の魅力に欠ける。主役のエジソンは傲慢だし、むしろ敵役のウエスティングハウスのほうが紳士的。
歴史の事実として主人公が推す直流方式は交流方式に敗れ去っていて、物語が盛り上がるわけない。
むしろウエスティングハウスを主人公にしてエジソンを打ち負かす話のほうが盛り上がったのでは。
最後のシカゴ万博での両者の会話はいかにも嘘くさい。
あと、エジソンはアメリカ映画史に大きな足跡残した人ではあるが、映写機を発明したわけではなかったと思うぞ。
いろいろ、残念な作品だった。
直流vs交流!成功するのは1400万605分の1くらいか?
何しろ「1+1=2」の意味がわからないほど天才のエジソンだ。金のためではなく、名誉のために研究している節もある。そんなエジソンを称える作品ではなく、ドロドロとした発明合戦、裏から「交流は人が死ぬ」などと言って、自らの直流主張を頑として譲らなかったという内容でした。
現在は電線地中化され、電線の見えなくするのが主流なので、頭上が電線まみれになるほど張り巡らされている光景が凄かった。常に発明、特許をとることが仕事だったエジソン・エレクトロニクス社。ニコラ・テスラを採用しても簡単に切っちゃうという、人間味のなさをも打ち出していました。
電流戦争というエジソンとウェスティングハウス+テスラとの戦いは、ある意味情報戦だったとも感じられ、カンバーバッチの焦る顔とシャノンの余裕だけど引きつったような表情対決が逆に面白かったです。しかし、白熱バトルも盛り上がりに欠けているため、なんだか拍子抜けした気分にもなりました。
良かったのは妻への愛情でしょうか。蓄音機に残された肉声を聴くところは、感動的でもあります。さらに、パラパラ漫画とキネマトグラフに映画愛を感じることもできました。リュミエール兄弟とも並んで「映画の父」とも言われるエジソン。嫌な奴だったけど、このキネマトグラフと蓄音機を愛していたのがわかるシーンは、息子とモールス信号で遊ぶシーンと並び良かったです。
ストーリーはもちろん衣装も魅力的な作品
今作で衣装を手がけるのはマイケル・ウィルキンソン。最近では実写版のアラジンで架空のアラビア世界の豪華絢爛な表現していた。今回はまだ電気がまともに無い時代のアメリカを舞台にしているから、衣装も明かりが不十分な状態で如何に魅せるかを意識して作られていた。
インタビューによれば、登場人物の衣装はそれぞれの性格を意識したものになっているよう。
お気に入りはニコラス・ホルト演じるテスラの衣装。
今回の役のために蓄えられた口髭と衣装が似合う。
素敵な衣装だらけで欲を言えば、もっと明るい画面で観たかった。衣装の見えにくさが電気のありがたみを示しているかのようだった。
シカゴ万博の書道家の書いていたのは、『天下太…平?』
最低限知っておいたほうがよさそうな基本的事項を三つほど。私はある親切な理系ブロガーの方のレビューで予習しておいてとても助かりました。余計なお世話かもしれませんがそこからの要約です。
(ストーリーには触れてませんが、真っさらなまま観たいという方にはネタバレにあたるかもしれないので、ご注意ください。)
・直流…遠方まで送電するにはコストがかかる。送電効率が低い。ただし、発熱(発光)だけでなく、物を動かす力がある(らしい)。
・交流…送電効率がいいので、直流に比べかなり遠くまで送電できる。しかしモノを動かすほどのパワーはない(らしい)。
・テスラ…天才。交流でもモノを動かせるような仕組みを作った(らしい)。
※以上の要約に、科学的間違いがあれば、すべて私の責任です。
で、映画についてなのですが、今ひとつ消化し切れてません。正直なところ、劇的な展開ではありませんでした。
・史実に忠実に描こうとしたのか。
・歴史的な偉業のドラマを作りたかったのか。
・夫人や関係者など裏方の人たちにスポットを当てたかったのか。
ウェスティングハウスさんのお人柄、ご人徳以外はなんだかみんな中途半端な感じでした。
電流戦争の勝者がどちらであろうと、たとえば、照明が一斉に灯っていくシーンで高揚感に満たされる、みたいな盛り上がりがなかったように思います。
ルネッサンスの3巨匠。
ダ・ビンチ、ミケランジェロ、ラファエロ。
みたいに、アメリカの同時代に並び立つ3人の天才。
その3人が接点をもつことになったのが、この電流戦争だったのだ。そういう作品なのかな、と今は思っています。
前述のレビューにも書いてありましたが、P・T・バーナムの名前をトム・ホランドが口にします。
字幕では、見世物屋とされてます(まあ確かにそうなんですけど、グレイテスト・ショーマンなのにね)。
終盤に出てくるバーナムさんと同じ人なのかどうかは分かりません。
頑張れウェスティングハウス
カンバーバッチ主演なので、エジソンがかっこいい人格者に描かれるかと思いきや。
観ていると、ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)に肩入れしたくなるほど、エジソンの性格が悪いw
『ドクター・ストレンジ』冒頭の、カンバーバッチの「いけ好かない奴」演技が全編通して続きます。
1880年代のアメリカで起きた、エジソン直流 vs.ウェスティングハウス、ニコラ・テスラの交流という、いわゆる「電流戦争」を描いた作品。
原題自体、「The Current War(電流戦争)」だから、こっちの方が歴史の知識があれば分かりやすいが、日本だと馴染みないからこの邦題という。
戦争の結果は周知のことではあるが、上手い切り取り方と繋ぎ方で、(多少中だるみを感じなくもなかったが)飽きることなく最後まで引っ張っていった演出と編集には拍手。
ラストシーンみたいな緊張感ある対峙がもう少しボリュームあったらいいのにと思ったのと、謎の習字婆さんにいろいろ持ってかれたのが悔しかったのと。
本作は同時に、処刑道具の電気椅子の開発裏話があり、そちらの面でも興味深い。
それはともかく。
アメリカで2017年に公開されたのに、日本には3年遅れって、時間経ちすぎ!
科学にとって重要なのは、「巨人の肩の上に立つ」精神
発明王として知られるトーマス・エジソンの、知られざる裏の顔とは…?
幼いころに伝記で読んだ、彼の傑出した功績からは想像もできないような、
勝つためなら手段を問わない卑劣な姿に、衝撃を覚えた一作でした!
19世紀後半のアメリカを舞台に、電力の供給方法を巡って、
直流派のエジソンと、交流派のウェスティングハウス&ニコラ・テスラ
が繰り広げた「電流戦争」の様子を描きます。
シャーロック・ホームズやアラン・チューリング、『スタートレック』のカーンなど…
孤高の天才が世界一似合う男ベネディクト・カンバーバッチは、
今回もこの偉大な発明家を好演。
単に冷徹かつ頭の切れる人物ではなく、
家族を深く愛し、「人を傷つける発明」は行わないという流儀を貫く彼を、
説得力バツグンの演技で体現しました。
そんな彼と息子が交わす「モールス信号のやりとり」は、
ささやかながら家族の絆を感じる良いシーンでしたし、
「エジソン夫婦の新婚旅行先」や、妻がエジソンに頼んだ「あるお願い」
といった伏線が回収される展開にも、胸を打たれるばかりでした。
一方のウェスティングハウスは、周囲への思いやりが深く、決して礼儀を欠かない性格であるものの、
時折はさまれる回想によって、過去のある経験にずっと苦しんできたことが明らかになります。
この両者の、多面的な人物描写を丁寧に重ねる脚本は、まさに一級品の出来栄えでした。
そんな二人の激しい攻防を描く本作は、
戦いの結果を示すだけでなく、その後彼らが交わす会話まで捉えて幕を閉じます。
そこに込められたメッセージは、
科学者にとって重要なのは、他人をおとしめて自らの才能を誇示することではなく、
他人の発明を尊重し、「巨人の肩の上に立つ」精神を常に持つことである
というものだと受け取りました。
曲がりなりにも理系の院生として研究活動を行っている私にとって、
この映画は、原点に立ち返らせてくれるような大切な一本になりました。
不満を挙げるとすれば、写真でも有名な「テスラの放電実験」を、
現代の撮影技術で再現してほしかったというぐらい。
トム・ホランドやニコラス・ホルトといった英国俳優の演技も光る、素晴らしい作品でした。
この作品は「ワインスタイン事件」に巻き込まれ、一時は公開も危ぶまれたのですが、
巨匠マーティン・スコセッシによる全面サポートもあって、
製作者たちの思い通りに作品を完成させられたようです。
スコセッシ、ほんとにありがとう!
ドクター・ストレンジとスパイディの再共演が気になる、MCU好きのあなたにもオススメ!
面白かった!
電気に詳しかったら、多分、もっと楽しめたかもしれないけれど見て良かったです。映画「黒い司法」と「グリーンマイル」に出てくる電気椅子がとても気になってたので、え~!そうなんだ~!そういう位置づけ?!!、それでその人の背中を下敷き代わりにエジソン、サインするんだ!!など驚くこと多かりしで興奮しました。
シカゴ博覧会の会場で、エジソンとウェスティングハウスによるフェンスの喩えによる会話は良かった。二人の性格をよく表してた。悪者か善人かでないし、お金大事だけどそれだけでないし、アイデアと天才の存在は必要だけどそれだけでもないし、だから人間なんだな、とトイレのカレンダーみたいな締めくくりですが。男性の衣装が素敵でした。髭、もみあげ、そして帽子。
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再度鑑賞。「フェンス」の話、エジソンの妻の声の録音に入っていて(「フェンス作ってね」)妻の死後に何度も何度も耳を傾けて妻の声を聞くエジソン=Cumberbatchの姿に心が揺れました。子どもや妻とモールス信号でやり取りするエジソン。久しぶりに見て別の側面に感動しました。エジソンもウェスティングハウスもそれぞれの妻が理知的で魅力的だった。(2021.11.22.)
発明の世界に正解なんてない。
カンバーバッチさんは、やっぱり頭脳派の役がぴったり。
今回も、エジソンという有名な発明家を見事に演じていました。
ただ、なかなか難しい内容でした…( ̄∀ ̄)
文系の私は、電気のことはチンプンカンプンだったので、なかり理解するのに苦労しました。
後々分かったのですが、トロント映画祭で2017年に公開したのち、一度編集され追加の映像が加わった模様。
素人には理解するのがなかなか難しいと思ったからなのか?
少しわかりやすく編集し直しているみたいですが、それでも難解な映画でした。
まず、この2人が一体何で戦っているのかを理解するのに一苦労。
直流の電力VS交流の電力⁉︎
何となく想像できるけど、一体何がどう違うのか映画を観ただけじゃ分からなかった…!
映画上映の後の専門家の方の詳しい解説があってようやく理解できた内容でした。
やっぱり理系の世界は深すぎる…。
エジソンと、ウェスティングハウスと、テスラ、3人とも目指すべき研究は共通しているのに、その研究方法がみんな違うからなかなか興味深い。
エジソンは、ひたすら努力。
ウェスティングハウスは、アイデアマン。
テスラは、数学的な頭脳。
教科書なんてない、基本的な論理がないからこそ、それぞれが得意な発想や考えから開発を進めていく姿が、とても面白かったです。
ただ、映画の構成がかなりマニアックなので読解力が求められる。
1人の発言が、初めはよく分からないまま進むのですが、後々になってその言葉の意味がつながるという…。
しかも、それがわかる人にしか分からない。
分からない人は、置いてきぼりなまま、話が進んでいくから、ちょっと頭が混乱しました。
例えや説明も、その人の独特な観点から展開されるから、理解するのが難しい。
でも、それらも全て理系の人の頭の中の言葉だと解釈すれば、またそれはそれで面白いのかもせれません…。
豪華キャストなので、もっとファンタジックで、分かりやすいエンタメ作品なのかと思ったけど、意外とマニアックな話だったのがこれまたびっくり。
専門家の方の解説があって初めて理解できる映画でした(^^)
最後に一つメッセージ。
発明家にとって、石や壁に名前が刻まれる事が、偉大なのではない。
自分の残したアイディアが後の時代にも残り続けることこそが、本当の意味での功績だと語っていたテスラ。
確かに、偉大な技術は何年経っても無くなることなく今も、この世に残り続け、そこから名前が伝承されていくのだなと改めて考えさせられました。
なかなか深いメッセージ。
素敵な映画をありがとうございました。
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