エジソンズ・ゲームのレビュー・感想・評価
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先にエジソンを勉強してから観た方が良かったかも。
エジソンとジョージ・ウェスティングハウスの電球戦争を描いた物語。
偉人エジソンについては、恥ずかしながら殆ど知識がない状態で鑑賞。
意外な程負けず嫌いで、意固地な性格だったんですね。天才でありながら奇人とは、何とも物語映えする人物です。
物語は、『電球戦争』と、「エジソンとその家族」、「エジソンと部下」、「エジソンとGウェスティングハウス」の人間模様を描き出します。
その役者達の演技には目を見張りますが、エジソンを知らない私からすると色々と詰め込まれた印象を持ってしまいました。
出来れば、電球戦争にもう少し焦点を当てて欲しいと感じました。
嫌な奴、エジソンというという意外性
前情報なしで観たので、途中までちょっとついていけていなかった。
直流、交流の知識がある方が面白かったかも。
映画のストーリーの面白さというより、こんなことがあったんだと知る機会にはなった。
タイトルからヒーローだと思われたエジソンを悪者として描き、そのエジ...
タイトルからヒーローだと思われたエジソンを悪者として描き、そのエジソンが敗北する物語を扱ったというのは意外性があった。
ただ、ストーリー自体はやや盛り上がりに欠けた感は否めない。
エジソンが嫌な奴。
エジソンのこと、そう言えば知ってるようで知らないなぁ
と思って見てたら、この映画の中では一番嫌な奴で驚いた。
人を殺す道具は作らないと言っていたエジソンが、
電気の覇権を握る戦いに勝つために、
相手を陥れようとする。
そして、そこにそれ以上の理由が見当たらないまま
終わってしまったので、
なんだ嫌な奴じゃん!と言う印象を受けた。
映画として面白いのは、
主人公が悪くて敵役が歩み寄ろうとする良いやつと言う
図式。
あとは永遠続く電気を巡る戦争を見せられ、
直列とか並列とか、もう理科の授業を見てるようで
しんどかった。
個人的には、
エジソンも相手の会社の名前を知らない(今はあるのかな?)
けどテスラモーターズは知ってるので、
この戦争の中どうやってテスラは生き残ったのかな?
と言うところが一番見所で、
その立ち振る舞いになるほどな!と思いました。
アメリカンビジネスマン、エジソン
良くも悪くもアメリカンビジネスの世界。
これらが有ってGAFAが今あるのが良く分かる。
天才を見出し担ぐ人達の話でもある。
天才だけでは勝てないのも分る。
主人公にするならテスラの方が面白いだろうに。
あのエジソンが!!
他の映画と間違えて観はじめたら…
あれ?エジソン??
あー、テスラだ!と
あの教科書で教わった発明家の伝記映画でした。
映画を観ていて、エジソン酷いなーちょっと話を盛っているのかなーと思って、後からWikipediaを見てみたら 映画のストーリーそのまんまだった!
エジソンの見る目が変わりました。
予告・宣伝のミスリード?
だまされた感で、評価が低くなる。…勘違いした、無知な私が悪いのだろう…。
原題『電流戦争』。
電気を各地域・各家庭・各事業所に送る方法・受注のシェアの戦い。
後半の入札風景を見ると、エジソン側とウェスティングハウス側以外にも、入札業者がいるようだが、映画ではこの二社の覇権争いに絞っている。
直流形式がいいのか、交流形式がいいのか?コストの問題…。安全性の問題…。
形式の利点・欠点にも触ってはいるが、性能の議論は置いておいて、足の引っ張り合いが描かれる。
否、足の引っ張り合いではなく、映画では一方的にエジソン氏がけしかけるように見える。だから『エジソン(がしかけた)のゲーム』なのか?
直流・交流と聞いて、小学校での、豆電球を、縦に乾電池を繋げた実験、並べて横に繋げた実験が頭に浮かびながらの鑑賞(合っているのか?)。その程度の知識で観たので、なんで直流式は安全で、交流式では死ぬのかすら理解できない。電流が心臓等を通ってしまえば、落雷でだって死ぬじゃないか…。
それでも、発明したものが勝手に使われる悔しさとか、
失敗に失敗を重ねて、やっと完成したものを見られる瞬間(才能)への憧憬とか、
共感できる部分もある。
けれど、ん?
エジソン氏だって、他の人が発明した白熱電球を改良しているじゃないか。だのに、何、あのこだわり…。
ウェスティングハウス氏だって、空気ブレーキを発明しているじゃないか。その時の気分はどうだったんだろう?エジソン氏と”発明”にかける想いを語り合いたかったのかな?
高潔な信念を持っていたエジソン氏が、ウェスティングハウス氏に追い詰められて、次第になりふり・信念構わずと落ちていく様が描かれていたのか?
後で筋を思い返してみるとそんな風にも思えるが、鑑賞中はそんな風にも思えず。
奇人変人伝説も、エピソードとしては取り入れられていたし、カンバーバッチ氏も表現していらしたが、傲慢さだけが印象に残るだけで、人情味あふれるエピソードとかもあるけれど、人物像がネット記事の寄せ集めのようだった。
ウェスティングハウス氏も、途中、破産の危機に見舞われて、手を打つ。
その攻防が、煽っているような描写なのだが、今一つ伝わってこない。
隠し玉であるはずの、テスラ氏やインサル氏が活きてこない。特に、インサル氏はいなくてもいいくらい。
妻に支えられたウェスティングハウス氏と、妻を亡くしたエジソン氏。
相棒を亡くしたウェスティングハウス氏と、後半唐突にエジソン氏の相棒に格上げされるインサル氏。
その関係性がうまく織り込まれていない。
さらに、映画の印象を混迷させてくれるのが、ポスター・予告。
ポスターの「天才発明家VSカリスマ実業家」そうか?
テスラ氏。エジソン氏をしのぐ天才と言われつつ、映画の中では常にお金に困窮している。なぜ?実績を汚い実業家たちに吸い取られているの?
エジソン氏。発明王ではあるが、映画では発明家としての姿より、実業家としての算段が描かれる。
ウェスティングハウス氏。実業家としての側面を強調して描かれるが、上述のように、発明もしている。
事業家としての格の違いという点では、この三者の対比が興味深く描かれている。
予告にある「未来を照らすのは誰だ?」に、明るい未来だけを期待した私が悪いのだろう。
クライマックスの画面分割からすると、決して、明るい未来だけを描きたかったのではないのだろう。
史実の列挙とはいえ、この見せ方に、気分が悪くなる。
そして、とってつけたような、気分直しのデザートとも言いたくなるような映像、栄誉への哲学と後日譚が流れ、監督は、この映画の製作者たちは何を撮りたかったのかと唖然としたまま、映画は幕を閉じる。
しんみり、温かな気持ちで締めたいのに、上述の画面三分割の意図が棘のように突き刺さって、ざわつく。もやもや。
それでも、映像が凝っていて目が釘付け。
俯瞰した映像の多様。
コマドリしたフィルムの映像。-キネトグラフを発明したエジソン氏へのオマージュ?
暗闇から、ろうそくの薄明るさから、電気の光が煌々と輝く場面の見せ方。
それになりより、当時の風俗。
うっとりするような煌びやかな衣装に、調度類。
ああ、蝋燭の灯の元だから、ビーズとか光沢のある生地が流行ったんだと納得。
質素なれど、温かみのある衣装に、調度類。
列車のコンパートメント。
なにより、子役たちが天使。いたずらでさえ許せてしまうほどかわいい。
物語のエグさは頭から飛んで行ってしまい((笑))、遊園地にいるような錯覚に陥る。
役者も、シーン・シーンは見事な演技。(特に、親子・夫婦のエピソード)
けれど、なんだろう。スッキリしない。消化不良。
特に、『イミテーション・ゲーム』を意識した宣伝が、先入観となって邪魔をする。勿体ない。
唯一、ウェスティングハウス氏の安定感が印象に残る。
東京国際映画祭2020 野外ステージにて鑑賞。
映像と音がズレていて、そこも映画に入り込めない一因だった。
無料鑑賞で文句を言ってごめんなさい。
誇り高き発明王
レビュー評価が低いので期待してなかったら…観てよかった、ホント。作品のクオリティ高く、かなり楽しめました。Wikipediaによると、ちゃんと史実に沿ってるのに感心。お子さま向け伝記本より為になるかも。
天才同士の攻防戦が見応えあり
発明家エジソン、実業家ジョージウェスティングハウス、直流vs交流、暗闇を照らすのはどちらか?ビジネスバトルを描いた、史実に脚色を加えたストーリー。予告を見た感じではビジネスバトルと謳っていますが、あまりビジネスバトルが描かれていない印象の作品、もう少し二人の攻防戦が描かれていても良かったかも…ベネ様のエジソン役がハマり役、演技に定評がある彼ならでは、見応えありでした。
歴史の裏側を見た感じ
日本語版タイトルからして「エジソンと彼の楽しい発明の物語」と思ったが、行ってみったら全く違うストーリーだった。これまでエジソンと言ったらプラスのイメージですが、本作ではこれまで知らなかった彼の一面を見て、歴史の裏側を覗いてみたって感じです。
電力はこんなって我々の生活に普及されたんだと、感動を覚える作品です。
個人的にニコラ・テスラの設定が素敵すぎて、映画見て三週間経ってる今も思い出すと感動するくらい。神経質で繊細な、でもお洒落な科学者を演じてくれたニコラスホルトに感謝です。
科学はおもしろい・・・が
電気学会後援!
みんなのレビューを読んで、自分も観るにあたり、電流戦争(送電に直流を使うか交流を使うかを競った、エジソン=GE社とウェスティンぐハウス社の争い)を、Wikipedia で学んでから、観ました。
なので、勉強になったなあ、というのが最初の感想。
冒頭に、ある駅を汽車で訪れて、汽車を降り、ランプを持って歩く。その先で、多くの電球が点灯する、というシーンがあるが、これは、「電気のなかった時代」を象徴的に示していて、うまいなあと感心した。
面白かったのですが、眠くなるところがちょっと多かったのは残念だった。
中身は J. ウエスチングハウス物語
原題は"電流戦争" The Current War
邦題はエジソンズ・ゲーム
その内容は J. ウエスチングハウス物語
皆がいわゆる "でんき" と呼んでいる電灯線が社会的に広まり始めたころの
発電方式、送電方式をめぐる基本原理とその特許、工業規格を争う物語。
VHS vs. ベータ戦争、PlayStation vs. SEGA Saturn 戦争、BD vs. HDDVD戦争みたいな
日本人が好きなライバル企業同士の技術競争を描いた映画、、、
、、、だと思って油断して観ると、半分以上の人はおいていかれる。
教養番組の再現ドラマみたいに説明的なセリフでバカ丁寧に技術を説明してはくれず、
教養番組の再現ドラマみたいなベタな人情話で感情移入させてもくれない。
そういうセリフやシーンもあるにはあるが、尺が短く、さっさと次に進んでしまう。
たいていの人は何を争っているのか良く分からないまま映画が終わってしまう。
また、一般的な技術史において、直流vs.交流競争は
直流派:エジソン。古い世代。職人気質。頑固な上司。敗者。
交流派:テスラ。新しい世代。天才肌、学者肌。上司に理解されない部下。勝者。
という分かりやすい対立構造を使って、面白味を持たせて解説されることが多い。
ところが、本作はこれを重視しない。
テスラはほんのチョイ役に過ぎず、現代社会の礎を築いた真の立役者は
実業家 J. ウエスチングハウスであると言わんばかりに本作の物語の中心をなす。
エジソンは技術論争を仕掛けているのに、ウエスチングハウスは経済効率性を主張する。
両者の議論があまり嚙み合っていないので、両者の対立もあまり盛り上がらない。
なので、企業競争を描いた教養番組の再現ドラマみたいな熱い展開を期待していると
肩透かしを喰らってしまって、つまらないなぁという感想になってしまうのは仕方ない。
が、偉人伝、天才伝によく出てくる有名人エジソンとテスラの影に隠れがちな
ウエスチングハウスに脚光を浴びせたという点が本作の面白さと価値がある。
発明家+実業家
今は無きウェスチングハウスと、エジソン時代から連綿と続くGE(ゼネラルエレクトリック)の、最初期の闘いを描く作品。ビジネスゲーム絵巻としては中途半端で、人物対決としては面白い構図である割に、今一歩踏み込めてない感じがした。中身としては面白いんだけどな。
自分の発明を製品にし、世に出す。発明家は概して変わり者が多いが、それがそのままビジネスに持ち込まれると、なかなかに面倒くさい。相手に対するネガティブキャンペーンや、誹謗中傷など、日本なら好感度を気にしてやらないマーケティングを展開するあたりは、もう少しえげつなく描いても良かったかも。
カンパーバッチは、なんだかハリソンフォードの雰囲気だった。あまり彼らしい感じはしなかったので、そこは少し残念。独特な顔立ちのマイケル・シャノンは、大実業家という感じがぴったりで、意外にぴったりはまっていた印象です。もう少し、二人のこじれたやり取りがあると、ラストへ向けて盛り上がったのではなかろうかと思う。ニコラス・ホルト演じるテスラもまたしかり。
何を見せたいのか、少しぼやけてしまっている。せっかくオリジナリティを持った役者陣だったので、もう少し人間ドラマに降っても良かったかな。少しもったいなかった。
”三相交流”あたりの用語を調べてから見ると、現在当たり前のように使っている電気が、どんな状況から広まっていったのか、興味を持てるのではないかと思う。
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