エジソンズ・ゲームのレビュー・感想・評価
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主人公エジソンが嫌な奴という珍しい物語構成
エジソンのイメージは、さほど詳しくない人なら発明王、天才、偉人といったところではないだろうか。そんな印象のままベネディクト・カンバーバッチ主演の本作を観ると、傲慢で尊大な性格、実業家ウェスティングハウスを見下した言動、若き天才科学者ニコラ・テスラの芽を潰す仕打ちなど、“嫌な奴”エピソードの数々に驚かされるはず。
もちろん、妻への愛情など人間的な面も描かれてはいる。それでも、本作の主題である電流戦争に関しては、直流方式を推すエジソンが名声と資金力に物を言わせ、ウェスティングハウス+テスラ陣営のより優れた交流方式をあの手この手で潰しにかかる姿が実に憎らしい。ニコラス・ホルト演じるテスラが不憫だ。史実に基づくドラマなので仕方ないが、テスラがもし出会いに恵まれ、若い頃から存分に発明の数々を実用化できていたら、今の世界も相当違っただろうにと思わずにはいられない。
キャサリン・ウォーターストン
2024年12月12日
映画 #エジソンズ・ゲーム (2019年)鑑賞
1880年代アメリカ、電力の供給方法を巡って直流送電派の #トーマス・エジソン と交流送電派の #ジョージ・ウェスティングハウス が繰り広げていた電流戦争の様子
伝記で勉強したエジソンとは異なり、かなり強烈な個性の人物だったようでした
エジソンってこんな人だったの…
発明王エジソンが性格悪くてびっくり。商売敵のウェスティングハウスの方が、数倍いい人じゃないか。テスラも変人だが、おしゃれなのでエジソンよりいいかな。せっかくカンバーバッチを使うんだから、もっと味わいを出して欲しかった。
電気椅子のくだりは、「グリーン・マイル」を思い出した。死刑の立会いは、するもんじゃないな。
BS TBSの放送を録画で。
金には興味が無かったエジソン
ベネディクトカンバーバッチ扮するトーマスエジソンは大統領に謁見し、街を電気で照らすが武器は作らないと言った。
エジソンは金には興味が無かった様だ。意外にもちょっと無気味な雰囲気での展開だったね。エジソンの言う直流がいいのか、果たして交流か。発明王だからしかたがないが、もうちょっと協調性があったらね。奥さんの病気にも対処出来ず苦しみながらも戦っていくエジソン。エジソンは発明だけにしておいて、参謀として事務方を誰かにやらせるべきだったんだろうね。
二兎を追ってはいけなかった。
発明家であると同時に、その発明を社会に普及するという「企業家」てもあろうとしたのですね、エジソンは。結果として。
しかし、発明の才能と、その発明を(経済活動として)社会に普及する力量とは、自ずと別物であったと言うことでしょう。
その点で無理をして、両方を抱え込もうとした=二兎を追おうとしたエジソンは、結果として交流方式の欠点を何とか論(あげつら)おうとする「イヤミな奴」に成り下がってしまったのだと思います。評論子は。
「柵を作らなければ、庭は2倍広く使える」という箴言も、評論子は、その意味に受け取りました。
傲慢なエジソンの実態
トーマス・エジソンと言えば、1800年代後半に、白熱電球や蓄音機など、多くの発明品を世に生み出した発明家のイメージを誰もが持っているだろう。本作では、その発明家としての実績の裏に隠され、あまり知られていない、起業家としての苦悩や敗北を史実に基づいて描いている。
発明家としては天才的な気質を示したエジソンだが、金には執着することなく、大統領からの命令にも応じないという、その傲慢な態度故に、敵も多かったことが覗える。本作では、電力システムの違いからの、直流送電を中心としたエジソンと交流送電を中心としたウェスティング・ハウスとの『電流戦争』を取りあげている。
最終的には、シカゴ博覧会を境に、ウェスティング・ハウスの交流送信が、勝利をおさめていくのだが、そこまでに、エジソンが抱いたウェスティング・ハウスへの敵対心は、凄まじいものがあった。交流送信に反対するプロパガンダを煽動したり、交流送電を使用して、多くの動物を使っての殺処分や死刑執行の手段として試みて、その危険性をアピールした。決して子供用の伝記では語られないような、エジソンの高いプライドからくる傲慢さと醜悪な態度がうかがえた。
また、そこに最初はエジソンの元で働いていた、技師の二コラ・テスラ(現在の電気自動車メーカーの名前の元にもなった)がもエジソンのやり方に反旗を翻し、ウェスティング・ハウスに寝返って、共に交流送電に勝利に貢献したのも面白い。
こうして観てくると、電流送信に関しては、エジソンより、ウェスティング・ハウスの方が功績は大きいように思う。しかし、恥ずかしながらこの作品を観るまで、彼の名前を知らなかったというのは.偉大な発明家としてのエジソンに、歴史は軍配を上げたのかもしれない…。
出演は、偏屈で傲慢なエジソンに、ベネディクト・カンバーバッチ。敵対するウェスティング・ハウスには、マイケル・シャノン。意外だったのがエジソンの助手役に『スパイダーマン』のトム・ホランドやウェスティング・ハウスの強気な妻役に、『ファンタスティック・ビースト』のキャサリン・ウォーターストンが出演していたこと。なかなかの人気俳優が、脇を固めていているのも楽しめる。
前評判はなんだったのか
ムービープラスにて拝見。
この映画の公開前、あまり出来の良い作品じゃないとの前評判をネットで見た記憶があるのだが、実際見たらそんなこと全然なかった 豪華キャストが生かされてるし万博のシーンもキレイだった
で翌日同じムービープラスで イーサンホーク主演のテスラ伝記映画が放送されたので連続して見たのだが 15分で脱落 こっちのクソ振りが誤って伝わって来たとしか思えなかった
ちょっと地味な作品
電気に詳しかったらもっと楽しめたかもしれませんが前半は眠くなるほど退屈に思ってしまいました
ストーリーが進むにつれて、エジソンって嫌な人だったん…で、小学生の時から天才発明家であって偉人のイメージしかなかったらちょっと驚きでした
「人々や街に灯りを」の思いではなく、自己顕示欲が強いエゴイストにしか思えませんでした
ライバルのウェスティングハウスの方がよっぽど懐の深い人でした
ウェスティングハウスの「フェンスを作らなければ庭は2倍の広さ」、良い言葉です
発明だけでなく、人との付き合い方も今の国際情勢もこういう気持ちが大切なのではないかとつくづく思います
テスラは天才でありながら人に恵まれなかったのか可哀想な人のようでした
その役のニコラス・ホルトは相変わらずステキでした
高校の時に電気科に居た自分でも
電気の事は難しくて、あまり理解できなかったがドラマとしてはとても良かった!
カンバーバッジ、ストレンジ以外の役も似合ってた。
トムホランドの秘書役も良かった。
エジソンを裏切らず、エジソンと仕事をするのが楽しいから他の人とは仕事しないって…
感動だわ…
発明王の欠陥を描く。
発明家であっても商売人にはなれなかったエジソン物語。
天才という傲慢さから、ライバルを蹴落とすことしか考えられず、
駆け引きが下手すぎて、これでは金欠から脱出できるはずもない。
発明も事業も成功した松下幸之助さんを天才と言うに相応しいかもね!。
視点を変えて発明王を描いた見応えある作品。
集中していないと話が一瞬で分からなくなる映画
かなりスピーディに話が進む映画でした。
少しの知識しか持ってなかった私からしたら、エジソンはこんな人物だったんだと驚きの感想でした。
ニコラ・テスラの服装がとても素敵。
決着までをスリリングに追っている
今時もうどっちかというと、ジョブズVSゲイツのほうが腑に落ちる、というか感情移入しやすい世代の人が多いと思う。なので、成功を手にした年代からスタートするこのストーリーでどれだけの人が付いていけるんだろう、と思ってしまった。わりと公開が最近なので、そこが?だったりする。
エジソンはわかるけど、ウェスティンハウス?それ知らねえっす。GE、あるよねえ、エジソン絡んでたの?とか、アホの観賞でしかなくなる。なんか皆さん知ってて当然みたいなところがある。アメリカ人には馴染みが深いのかもしれないが、日本人だしさらに遠い。
と、それはこっちの無教養の問題だな。。
展開としては陣取りゲームのように送電合戦をしながら、最終的な決着までをスリリングに追っている。それ自体は理解しやすいし楽しめるような作になっている。
ながら見には適さない
つまり難しいということ。
ちょっと長く時間のかかる作業があったので、アマプラで見れる映画を適当に選んだんだが、ちょっと失敗だった。
ながら見で済ますような内容じゃなく、全然ついていけなかった。
エジソンこそ天才発明家というのが、我々庶民のイメージなので、そんな彼の華麗なる活躍なのかと思いきや、電流戦争という随分社会派な戦いだった。
難しい。
トムホランドが可愛かった。
偉人、発明家エジソンに対する認識を改めさせられた。
天才的な発明家でストイック、常に一人で孤独に研究し、少しずつ一つずつ世の中に認められていく、、、そんなイメージだった。
全くそんな事はなく、予想以上に勝ち気。地位や名声も凄く気にして、勝ち負けに徹底的に拘る。エジソンの当初持っていた信念に凄く共感するも、結局は有耶無耶に。
このエジソンという天才の理解し難さは、同じくカンバーバッチ主演【イミテーション・ゲーム】に通ずる感も。
大きな違いはとにかくエジソンという人間性。妻と家族への愛の深さが唯一の救いか。
100分ちょっとと案外少な目の作品時間。
【エジソンズ・ゲーム】というタイトルにするには、ゲーム感や駆け引きは全体的に乏しく見えてしまう。史実に基づいている様だが、もっと脚色して楽しませてくれても良かっただけに残念。
脚本は決して悪くはないが、エジソンに対する知識無しでの視聴は展開に物足りなさも。後半はエジソンからフォーカスが変わり、エジソン、テスラ、ウェストンハウスとどんどん移り変わるのに違和感。演出がどうも盛り上がらなく、クライマックスもイマイチ纏りに欠けてしまった印象。徹底して最後までエジソン主観で展開して欲しかった。
もう一工夫出来たはずの勿体ない題材。ベネディクト・カンバーバッチに対し、マイケル・シャノン、トム・ホランドと、脇を固めてくれた分、楽しく観れたか。惜しい。
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