エジソンズ・ゲームのレビュー・感想・評価
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主人公エジソンが嫌な奴という珍しい物語構成
エジソンのイメージは、さほど詳しくない人なら発明王、天才、偉人といったところではないだろうか。そんな印象のままベネディクト・カンバーバッチ主演の本作を観ると、傲慢で尊大な性格、実業家ウェスティングハウスを見下した言動、若き天才科学者ニコラ・テスラの芽を潰す仕打ちなど、“嫌な奴”エピソードの数々に驚かされるはず。
もちろん、妻への愛情など人間的な面も描かれてはいる。それでも、本作の主題である電流戦争に関しては、直流方式を推すエジソンが名声と資金力に物を言わせ、ウェスティングハウス+テスラ陣営のより優れた交流方式をあの手この手で潰しにかかる姿が実に憎らしい。ニコラス・ホルト演じるテスラが不憫だ。史実に基づくドラマなので仕方ないが、テスラがもし出会いに恵まれ、若い頃から存分に発明の数々を実用化できていたら、今の世界も相当違っただろうにと思わずにはいられない。
キャサリン・ウォーターストン
エジソンってこんな人だったの…
金には興味が無かったエジソン
二兎を追ってはいけなかった。
傲慢なエジソンの実態
トーマス・エジソンと言えば、1800年代後半に、白熱電球や蓄音機など、多くの発明品を世に生み出した発明家のイメージを誰もが持っているだろう。本作では、その発明家としての実績の裏に隠され、あまり知られていない、起業家としての苦悩や敗北を史実に基づいて描いている。
発明家としては天才的な気質を示したエジソンだが、金には執着することなく、大統領からの命令にも応じないという、その傲慢な態度故に、敵も多かったことが覗える。本作では、電力システムの違いからの、直流送電を中心としたエジソンと交流送電を中心としたウェスティング・ハウスとの『電流戦争』を取りあげている。
最終的には、シカゴ博覧会を境に、ウェスティング・ハウスの交流送信が、勝利をおさめていくのだが、そこまでに、エジソンが抱いたウェスティング・ハウスへの敵対心は、凄まじいものがあった。交流送信に反対するプロパガンダを煽動したり、交流送電を使用して、多くの動物を使っての殺処分や死刑執行の手段として試みて、その危険性をアピールした。決して子供用の伝記では語られないような、エジソンの高いプライドからくる傲慢さと醜悪な態度がうかがえた。
また、そこに最初はエジソンの元で働いていた、技師の二コラ・テスラ(現在の電気自動車メーカーの名前の元にもなった)がもエジソンのやり方に反旗を翻し、ウェスティング・ハウスに寝返って、共に交流送電に勝利に貢献したのも面白い。
こうして観てくると、電流送信に関しては、エジソンより、ウェスティング・ハウスの方が功績は大きいように思う。しかし、恥ずかしながらこの作品を観るまで、彼の名前を知らなかったというのは.偉大な発明家としてのエジソンに、歴史は軍配を上げたのかもしれない…。
出演は、偏屈で傲慢なエジソンに、ベネディクト・カンバーバッチ。敵対するウェスティング・ハウスには、マイケル・シャノン。意外だったのがエジソンの助手役に『スパイダーマン』のトム・ホランドやウェスティング・ハウスの強気な妻役に、『ファンタスティック・ビースト』のキャサリン・ウォーターストンが出演していたこと。なかなかの人気俳優が、脇を固めていているのも楽しめる。
前評判はなんだったのか
ちょっと地味な作品
電気に詳しかったらもっと楽しめたかもしれませんが前半は眠くなるほど退屈に思ってしまいました
ストーリーが進むにつれて、エジソンって嫌な人だったん…で、小学生の時から天才発明家であって偉人のイメージしかなかったらちょっと驚きでした
「人々や街に灯りを」の思いではなく、自己顕示欲が強いエゴイストにしか思えませんでした
ライバルのウェスティングハウスの方がよっぽど懐の深い人でした
ウェスティングハウスの「フェンスを作らなければ庭は2倍の広さ」、良い言葉です
発明だけでなく、人との付き合い方も今の国際情勢もこういう気持ちが大切なのではないかとつくづく思います
テスラは天才でありながら人に恵まれなかったのか可哀想な人のようでした
その役のニコラス・ホルトは相変わらずステキでした
高校の時に電気科に居た自分でも
発明王の欠陥を描く。
発明家であっても商売人にはなれなかったエジソン物語。
天才という傲慢さから、ライバルを蹴落とすことしか考えられず、
駆け引きが下手すぎて、これでは金欠から脱出できるはずもない。
発明も事業も成功した松下幸之助さんを天才と言うに相応しいかもね!。
視点を変えて発明王を描いた見応えある作品。
決着までをスリリングに追っている
今時もうどっちかというと、ジョブズVSゲイツのほうが腑に落ちる、というか感情移入しやすい世代の人が多いと思う。なので、成功を手にした年代からスタートするこのストーリーでどれだけの人が付いていけるんだろう、と思ってしまった。わりと公開が最近なので、そこが?だったりする。
エジソンはわかるけど、ウェスティンハウス?それ知らねえっす。GE、あるよねえ、エジソン絡んでたの?とか、アホの観賞でしかなくなる。なんか皆さん知ってて当然みたいなところがある。アメリカ人には馴染みが深いのかもしれないが、日本人だしさらに遠い。
と、それはこっちの無教養の問題だな。。
展開としては陣取りゲームのように送電合戦をしながら、最終的な決着までをスリリングに追っている。それ自体は理解しやすいし楽しめるような作になっている。
ながら見には適さない
偉人、発明家エジソンに対する認識を改めさせられた。
天才的な発明家でストイック、常に一人で孤独に研究し、少しずつ一つずつ世の中に認められていく、、、そんなイメージだった。
全くそんな事はなく、予想以上に勝ち気。地位や名声も凄く気にして、勝ち負けに徹底的に拘る。エジソンの当初持っていた信念に凄く共感するも、結局は有耶無耶に。
このエジソンという天才の理解し難さは、同じくカンバーバッチ主演【イミテーション・ゲーム】に通ずる感も。
大きな違いはとにかくエジソンという人間性。妻と家族への愛の深さが唯一の救いか。
100分ちょっとと案外少な目の作品時間。
【エジソンズ・ゲーム】というタイトルにするには、ゲーム感や駆け引きは全体的に乏しく見えてしまう。史実に基づいている様だが、もっと脚色して楽しませてくれても良かっただけに残念。
脚本は決して悪くはないが、エジソンに対する知識無しでの視聴は展開に物足りなさも。後半はエジソンからフォーカスが変わり、エジソン、テスラ、ウェストンハウスとどんどん移り変わるのに違和感。演出がどうも盛り上がらなく、クライマックスもイマイチ纏りに欠けてしまった印象。徹底して最後までエジソン主観で展開して欲しかった。
もう一工夫出来たはずの勿体ない題材。ベネディクト・カンバーバッチに対し、マイケル・シャノン、トム・ホランドと、脇を固めてくれた分、楽しく観れたか。惜しい。
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