「偉人、発明家エジソンに対する認識を改めさせられた。」エジソンズ・ゲーム アルさんの映画レビュー(感想・評価)
偉人、発明家エジソンに対する認識を改めさせられた。
天才的な発明家でストイック、常に一人で孤独に研究し、少しずつ一つずつ世の中に認められていく、、、そんなイメージだった。
全くそんな事はなく、予想以上に勝ち気。地位や名声も凄く気にして、勝ち負けに徹底的に拘る。エジソンの当初持っていた信念に凄く共感するも、結局は有耶無耶に。
このエジソンという天才の理解し難さは、同じくカンバーバッチ主演【イミテーション・ゲーム】に通ずる感も。
大きな違いはとにかくエジソンという人間性。妻と家族への愛の深さが唯一の救いか。
100分ちょっとと案外少な目の作品時間。
【エジソンズ・ゲーム】というタイトルにするには、ゲーム感や駆け引きは全体的に乏しく見えてしまう。史実に基づいている様だが、もっと脚色して楽しませてくれても良かっただけに残念。
脚本は決して悪くはないが、エジソンに対する知識無しでの視聴は展開に物足りなさも。後半はエジソンからフォーカスが変わり、エジソン、テスラ、ウェストンハウスとどんどん移り変わるのに違和感。演出がどうも盛り上がらなく、クライマックスもイマイチ纏りに欠けてしまった印象。徹底して最後までエジソン主観で展開して欲しかった。
もう一工夫出来たはずの勿体ない題材。ベネディクト・カンバーバッチに対し、マイケル・シャノン、トム・ホランドと、脇を固めてくれた分、楽しく観れたか。惜しい。
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