「一言一言にパンチが効いていて痛快。たまらなくカッコいい。」ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)
一言一言にパンチが効いていて痛快。たまらなくカッコいい。
御歳77歳を超え、今なおファッション業界の最前線で輝き続けるパンキッシュなレディ。その半生に触れたことのない人は是非、ほんの90分ほどの本作を覗いてみてほしい。最初のインタビュー場面から颯爽と椅子に腰掛け、歯に衣着せぬ語り口で、一語一語がとても痛快に胸を突く。労働者階級の家庭に生まれ、70年代、ピストルズの誕生に立ち会って、パンクムーブメントにどっぷりと携わり、そこからすとーんっ!と転落を経験したかと思えば、そこからの跳躍がまた凄かった。ここから己のセンスと技術だけで世界に立ち向かった結果、世界を牽引するトップブランドにまでのし上がっていくのである。だが形は変わっても、パンク精神は変わらぬまま。自転車通勤し、環境保護運動にも熱心、思ったこと感じたことはズバズバ言う。何よりも自分を偽らない。その生き方は「あなたも自由に跳んでごらんなさい」と諭されているかのよう。全てがたまらなくカッコイイ。
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