「映画自体は凡庸」ヴィヴィアン・ウエストウッド 最強のエレガンス でゑさんの映画レビュー(感想・評価)
映画自体は凡庸
映画自体は彼女とその周りの人物たちのインタビューで進められていて
わりと誇張も少なく淡々と進められるので
退屈に感じるところがあるかもしれない。
実際自分も眠気に襲われたし。
ところが最後まで見きってしまったのはやはり被写体の力。
ヴィヴィアン・ウエストウッドの魅力と美しさに他ならない。
彼女は服を作る側でモデルのように人に服を見せる立場ではない。
実際そんなに彼女の器量も良くない。
空きっ歯だし顔もどちらかというと下品な顔立ち。
ところが最強に美しいのである。
天衣無縫と言う言葉は彼女のためにあるような言葉に感じてしまう。
柄on柄は難しい組み合わせとされているが
彼女はそんなレベルではない。
柄on柄on柄だったりするw
色も原色のようなはっきりした色使いが多いし。
でも絶妙にバランスが取れてる。
もう老婆と言っていい年齢なので身体の線も崩れているけどそんな事関係ない。
とにかくこの映画で1番美しかったのは彼女だった。
ケイト・モスやナオミ・キャンベルなど錚々たるモデル達が出てくるが
彼女達でもヴィヴィアンの美しさには敵わないのだ。
その一点だけの為にある映画。
おしゃれとは一体何なのかを考えさせられる。
そんなわけで服が好きでしょうがないと言う人に勧められるけど
そこまで好きじゃないと言う人は退屈に感じるかも。
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