ゲット・アウトのレビュー・感想・評価
全98件中、1~20件目を表示
人種差別がテーマ?
人種差別の問題が話の根底なのかと思ったけど、よく考えたらそうでもない気がする。ターゲットが黒人ばかりなのかと思ったけど、肉体の強さを基準に絞ると黒人であった、それだけの話だろうか。終盤、彼女がPCで検索していたキーワードは別に「黒人」じゃなかったはず。
ただ、映画全体の雰囲気として、愛想はよくても、気にしてはいないだろうけど、それでもやっぱり、本音はぎちこなく、互いに意識し合い、実は嫌悪しているのではないか。そんな奇妙な差別意識の摩擦が映画全体の嫌な空気として漂っていたかのような。映画の真相とはまったく別の話だけれど、本音を隠した気持ち悪い笑顔という、共通した空気が映画の演出して形作っていた気がする。
それにしても差別意識はどうにもなくならないのでしょうね。国籍、人種だけで無くLGBTQといった増え続ける人間の区分け、どうしても判りやすく他者を区分けしようとして、見た目やなんかで相手を切り分けずにはいられない。そもそも差別以前に、相手を傷つけ、支配しようとする行いだけは慎まなければならないけれど、それが無くならないからこそ、こういう映画のネタが尽きることが無い訳で――いやまあ、現実に映画のようなことは有り得ないけど。ね? 有り得ませんよね?
最後がちょっと、、
最後、パトカーで親友が迎えにきた場面、
・まったりした中途半端な尺の長さ
・クリスが「よく見つけたな」という意味深な台詞
このことから「もう一波乱あるか?まさか親友も入れ替わっている?」と思ったが何も起こらずそのまま終わって、ちょっと拍子抜け。 これなら「だから言ったろ。」という親友の台詞でパッとエンドロールに入ったほうがよかったかと。。。
まあ、ネットで調べるとエンドは2パターンあるみたいだから、急きょ差し替えたんでしょうね。尺を合わせた感がある。
最初メイドが横切ったときの効果音は心臓が止まるかと思った。
笑いも旨味も全然足らない!!おっさんはもっとニガーい黒人映画が好きなんだ!!
そもそも映画の登場人物に感情移入する、という観方をしないオレにとって、アメリカの人種差別映画はキャラ設定やストーリー、視覚的効果に興味を惹かれることが多い。白人が黒人映画を撮ると、「ドリーム」のような無理やりいい話にしてしまうのも、それはそれで楽しい現象だと思っている。
だが、黒人が黒人映画を撮るとちょっと事情は変わる。「マルコムX」を筆頭に偏るものもあれば、「ストレイト・アウタ・コンプトン」のように主張と娯楽性のバランスがうまくいっているものもあれば、「イコライザー」のように、どうでもいい作品になったりすることもあるが、やはり深読みはしてしまう。
人種差別。日本人のオレには、アメリカの人種問題について真剣に考えることははっきり言って皆無だが、こうは思う。ビルボードがすべてではないが、カッコイイのは黒人ラッパー。白人アイドルが憧れるのは黒人ラッパー。スポーツで活躍するのは、黒人。
生身で観ると白人はなんだが汚いなあと思う反面、黒人を見るときれいだなあ、と思う。と同時にその黒光り、その風貌に怖えなあ、とも思う。
「ゲット・アウト」
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主人公は、身体能力の高い、肌のつるっつるとした、インテリジェンスのある写真家、という設定。
そう、オレたちがテレビで見る「すべてを手に入れた、完璧な黒人」である。そこがミソで、そんな完璧黒人に「白人の美女」をモノにしている、というテレビ的理想像。
そんな彼が彼女の実家にあいさつに伺う。そこで恐怖の展開が待っているのだが、ちょっと待て。こいつのふるまいはなんだ?日本語の訳しにも問題があるかもしれないが、なんたる無礼な主人公。こいつがいちいちグチや陰口をたたく。
はっきり言って、この主人公はカスだ。
だが、オレはこいつを観て、ああ、それでも、うらやましいなあと思ったりするわけだ。
それがなんと、この映画のど真ん中の話だったという。
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本作、黒人監督がその「事実」を「黒人目線」で多面的に描いた作品、ということになる。
だが、その展開に売り文句の「笑い」もなければ「恐怖」もない。
なぜなら、やっぱり監督の能力不足でうまくないからだ。
本作は人種差別を「実は白人は黒人の身体能力の高さに恐怖し、憧れているから行われてきた」という定説の裏返しとして、ホラー映画に仕立ててあるのは明白。そのこと自体はいい。
だが、それなら、彼らを「求める」白人はじじい、ばばあではなく、ジャスティン・ティンバーレイクがJAY・Zに傾倒するように、若いイケメンが登場しないといけないのだ。
だから、「祖父祖母」の「求めた」身体が「足らない黒人」であるのが不満だ。薪割する「体力」、真夜中にランニングできる「体力」に「不満はない」というが、それならそんな仕事はしなくていいだろう。
また、コメディ的側面でもあるのだが、その「黒人賛美のさらなる逆転」としての機能として、デブな黒人の友人を登場させているのだが、
「その黒人賛美は、やっぱり一般の黒人には関係ない、ただの幻想(笑)。」
と言っているのに、それもいまいちうまくいっていない。
(友人が運輸局職員であることを強調しているのは、ただの黒人市民であることを強調している。)
ボディ・スナッチャー的要素もあの「ゲット・アウト」と詰め寄られるシーンもはっきり言って物足りない。
細かい点だと、彼女の写真の「遍歴」のルックスが実は雑なのも、笑いに結び付いていない。
本来は、
1)調子に乗った勘違い「イケメン黒人」はブルブル震え
2)「白人」は本音を見せつけられ「ドキっ」とし
3)「ブサイクデブメガネ黒人」がヒーローとなる
「アンチ優性遺伝子映画」となっているはずなのに、監督の力量不足と一発設定の脚本の練りこみ不足で、この程度で終わってしまっている。
追記1
脱出する主人公が圧倒的な「腕力」で家族をねじ伏せるところは、ちょっと笑った。主人公を獲物に選んだ、見る目は確かなようだ。
追記2
催眠術をネタバレではない、と言い張る評論にあ然。
親への結婚挨拶は地獄でした
親への結婚挨拶は地獄でした。面白かったポイントは2つある。
1つめは、ローズの家族が全員怖いこと。
愛想は良いし黒人差別もしない、一見優しそうに見えるローズ一家。でもどこか胡散臭くて、何考えてるか分からず終始怖かった。やたら黒人のことをベタ褒めしてくるのも気持ち悪い。現実でも作り笑顔して、愛想振りまいてる人いるけどそれと似たような怖さ。あんなパーティーの場に居たら窒息死しそう。
秘密を共有してる家族の団結力はすさまじい。唯一家族でローズだけは信じてたから、ローズも家族側の人間だと知った時はショックだったわ。よくも裏切りやがったな。せめてローズだけでも味方になってくれたら、クリスは少しは救われただろうに。
結局ローズは愛なんて嘘っぱちで、黒人の身体目的だったのね。PCで黒人の画像見ながら、ジュース飲んでたシーンが気になる。あの白い液体はまさか...。
2つめは、黒人の身体を乗っ取る設定が面白い。
脳の一部を黒人の身体に移すという、まさかのSF設定に驚いた。てっきり黒人達はローズの母に洗脳されたもんだと思ってたからね。やたら催眠術の描写が多かったから騙されましたわ。
黒人の使用人の反応が不自然だったのは伏線だったのか。ランニングしてた黒人(中身爺ちゃん)が、若くて強い身体手に入れてヒャッハーしたくなるのも納得。夜もハッスルしたくなりそう。
結婚挨拶いってローズ一家みたいなの出てきたら、俺は結婚を諦めるね。恋人捨てでも全力で逃げます。
愛なんかよりも友情よ。最後に救ってくれた友人めっちゃいい奴だったし。信じるべきは愛より友情なのかもしれない。
人は人、自分は自分なのにね
スタートは半年前の誘拐から始まる。
実家へ向かう車で鹿を轢くのも不穏。
話が進むにつれて、黒人たちの様子がおかしいところや、
親戚たちの声かけがどこか憧憬を含むところ(最初は嫌味にしか聞こえなかったけど)、
催眠術で操っているのかと思いきや開頭して脳を入れ替えるなんてクレイジー過ぎる
使用人の女性が鏡を見つめて身なりを整えたり、
男性が力仕事に精を出し夜中に走り回ったりしていたのは
入れ替わったおばあちゃんとおじいちゃんが第二の人生を謳歌していたのね。怖い。
ローズもいつかはバスケットボール選手に入れ替わってみたい、とか思っていたのかな。
クリスと盲目の画商の脳入れ替えエンドじゃなくて、
親友が助けに来てくれて良かった。
愛する人を最後見捨てて逃げるシーンは辛い過去(トラウマ)との決別も表しているのかな、と。
クリスがわんちゃんと親友と幸せに過ごせますように。
おぞましさマックス
登場する結社の、黒人を見下しているが同時にその優れた肉体を自分のものにしてしまおうという発想のおぞましさが全て。謎が明かされていない時点で、体を奪われた本来の主の意識が浮上した時の表情の変化が後から見返すとぞくっとさせられた。ゲットアウトという表題の秀逸さよ。
黒人アクションミステリー
黒人は催眠による洗脳と脳の一部移植によって白人に人格を乗っ取られている。主人公は新たな犠牲者としてやってくる。移植される前に催眠の暗示方法であるカップをスプーンでかき回す音を封じるべく椅子の綿を耳に詰めて、催眠にかかっている振りをする。なんとか逃げ出すが、家を出てすぐ彼女と黒人の体を奪っている祖父に追われるが、携帯のカメラのシャッターにより、祖父が乗っ取っている黒人の暗示をとき彼女を射った後自殺する。撃たれた彼女と主人公だけがのこり主人公が彼女を殺そうと首を締めているときにサイレンの音を鳴らしパトカーがくる。
ゲットアウトとは主人公がカメラで黒人を撮影したときに言われるセリフであり、黒人の本当の人格が主人公を助けるために言っていた言葉である。
人に勧めていいか分からないけど面白い
とにかく役者がみんなすごい。
彼女のサイコパス感には騙されない人いないのでは!?
あと序盤に拉致された黒人も、
別人になりすぎてて本当に不気味。
あのゲットアウト!は、
主人公に対する警笛だったとは。
もう一回見直したい。
個人的にはノープより分かりやすくて良かった
そして親友のおデブちゃんの安心感はんぱないね!
何かがおかしい
原題
Get Out
感想
ヒットの仕掛け人、ジェイソン•ブラムが放つ、映画の常識を覆すサプライズ•スリラー!!
全米初登場No.1大ヒット!!米映画レビューサイト99%大絶賛!!
映画情報、レビューなど一切見ずに観ましたが面白かったです。予想の出来ないストーリー展開に釘付けになりました。
最初から使用人のジョージアナとウォルターには不気味さを感じました。ウォルターの全力ダッシュは笑ってしまいました。
一家の異様な歓迎ムードも違和感です。
そして親睦会なんて絶対嫌です。
ローガンにゲットアウトって言われた理由が分かりました。
ローズは表向きは優しい女性、裏の顔は計画に加担する怖い女でした。ギャップが恐ろしいです。
まさか狂った脳移植殺人一家だとは…。
クリスの親友のロッドがいい味を出していました!
クリスのヒーローにもなりましたし!
人種差別がテーマの映画でしたが監督は人々の心のうちに潜む差別主義であることを気づかせたかったそうです。
※カメラのフラッシュ
※紅茶と銀のスプーン
※この俺はTSA野郎だぞ
罠に嵌めといて『ゲットアウト』はないだろう?!
結末は何一つひねりは無い。
ブラックイズビューティフルではない。
そんなに黒人が好きならば、黒人と結婚して、子供を作れば良いだけの事。こんな事を代々続ける必要はないと思うし、おじいちゃん、おばあちゃんと手術をしようとしていたアーミテージ博士の関係。そして、集まった白人集団(含む、脱亜入欧の白人気取りの黄色人種)の関係が明確ではない。
黒人が好きなのか?招かれざる客なのか?何が言いたいのか?
分からない話だ。
罠に嵌めといて『ゲットアウト』はない。『招かれざる客』をからませたのだろうが、『Welcome、Mr.blackperson』じやないの?
白人の黒人に対する劣等感って事だが、この考え方を新しい黒人映画と称する方もいらっしゃるが、ジェシー・オーエンスの時代から、運動機能ではそうだし、JAZZとかも、白人の劣等感が牽引している。
また、リベラルな人達の劣等感をこんな形で表して良いのだろうか?僕はその点が引っかかる。もっとも、その中に日本人とおぼしきアジア系が一人混じっていたが、戦後進駐軍が占領する植民地日本には、そう言ったアメリカからやって来た人達に対する畏敬の念見たいな物はあったと思う。それは僕の世代でもある。白い肌、黒い肌関係なく、アメリカ人から比べれば!ちんちくりんとした出っ歯の日本人はアメリカ人よりも劣ると見た物だ。
兎も角、この映画の最大の評価出来無い点は、この映画の演出家が黒人の男性って事だ。白人や黄色人種の気持ちは分かっていないし、女性の気持ちも分かっていない。異状だと思う。興行を考えた脚本なのだろうが、これでは『PLAN75』の演出家と同じ様な発想。稚拙過ぎる。
「Get out!」の意味
面白かった!そういうことか〜。
伏線回収が見事。二度観てしまった。
黒人差別どころか、黒人の体が羨ましい人たちの集まりだった。
ビンゴゲームを模したオークションのシーン辺りから、自分の中で全てが繋がったと思ったけど、あの2人がおじいちゃんとおばあちゃんだったことは最後まで気づかなかった!
暗闇から使用人(おじいちゃん)がダッシュしてくるシーンがめちゃくちゃ怖かった。
おじいちゃん陸上選手だったからなのね。笑
不気味な音楽も良かった。
受賞作とは
知らずに観た。
途中まではすごく面白かった。
パーティーの人達(白人)が全員、2階に上がるクリスを見上げるところなんか、ぞくっとした。
でもなぁ…やはりあのオペのシーン辺りからなんとなく陳腐というか、安っぽいというか。
カメラを向けると鼻血って、その辺も不可解。
(なんか説明あったっけ?)
ありえない展開に、引いてしまった。
冗談ばかりの友人がなんかしてくれる!と思っていたので、期待を裏切らないでくれたのでよかったわ。
しかし、みんな不死身なのが怖いわ。
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【2回目】
最近観た「ドッグマン」のケイレブさんが出てた作品なのでちょっと確認。
おお、あの格闘好き?の弟だったか、と。
あの弟も色々掻き乱す癖のある役で、快演だったな〜。
ケイレブいい!
彼の作品を他にも観たくなった。
何かがおかしい
恋人の実家へ挨拶へ行くこととなったクリス
白人の恋人ローズと共に田舎へ向かうが黒人に対する偏見を心配する
ローズの実家では白人一家に黒人の使用人という一見ステレオタイプの家庭
一家でも歓迎され、親戚の集まりにも招待されるが会話の端々に黒人の肉体的強さを示唆する内容が見受けられる
さらに旧知の友人と出会うが中身はまるで別人
違和感は積み重なりついに家から脱出しようと考えるが催眠術で眠らされてしまう
耳栓を使って催眠術にかかった振りをしたクリスは次々に復讐をしていく
命辛々抜け出した先には親友の姿
前半は全貌の見えない不気味さが際立つ、不自然だが明確ではない
後半はホラーの王道展開
主人公が周りにあるものを用いて派手に復讐を果たす、ちゃんと屋敷も燃える
乗っ取り後も意識が残るなど「マルコヴィッチの穴」のギミックに似ている
精神の統合が上手くいくとかで主人公にやたら説明していたのは少し違和感
わかりやすさか、気づきの面白さかどちらを取るかはやはり難しいところか
ノープ観て、旧作を観たくなった。
怖がりな私はネタバレ見てしまったので、
オチを知った上での鑑賞でした。それでも面白かった。
とにかく、演技と伏線の描き方が凄い。
ラブストーリーが、不思議な世界観に変わり、
どんどん、スリラー要素が加わっていく。
凄く怪しい。でも、答えが分からない雰囲気が続き、
脳内が疑惑でいっぱいになったタイミングで、
あのビンゴ。カメラワークも秀逸すぎる。
エンディングが2つあったようだが、
今のエンディングのほうが、私は好きだ。
主人公はとても良いやつでいてほしい。
そう、わんこを飼ってるやつ、愛してるやつは、
みんな良いやつなのだ。
怪しさMAX! 疲れたけど面白かった
M・ナイト・シャマラン監督 作品を感じさせる、独特のカメラワークと常に張りつめた緊張感漂うBGMで終始 体が硬直状態にあり、非常に疲れましたが面白かったです
年老いた、もしくは亡くなりかけた白人達に家族ぐるみで運動能力の長けた黒人を拉致し、彼らの体を手に入れ、白人の脳を移植し乗り移らせる、という、何ともブッ飛んだ内容
観賞後に考えたり、ネット上での他者の考察で伏線がいっぱい仕掛けられていたことを理解しましたが、さすがに初見では見抜けない予測不能なストーリー展開
これがデビュー作という、アメリカのお笑いコンビのメンバー、ジョーダン・ピール監督おそるべしっ!!
それにしても"おばあちゃん"に体を乗っ取られた黒人女性の家政婦を演じるベティ・ガブリエルさんがメチャクチャ不気味だった
2回目でなるほど!てなる
アスでコメディ多めだったから身構えてたけどこっちは少なめ、でもコメディリリーフのロッドや脳移植の荒唐無稽なシーンでお堅い社会派作品になりすぎず纏まりが良かった
“I have black friends”論法や運転していなかった主人公が身分証を求められたり、黒人の人たちには日常あるあるなんだろうな、てシーンがホラー要素として機能しているのが新しい
秘密結社のメンバーは脳移植で黒人の身体を手に入れたい、一見差別というより信奉している一団のように見えるが、ローズの兄、陸上選手だったローズの祖父やプロゴルファーだったおじいなど黒人の身体能力の優位性だけで全てを片付けてしまう人や、主人公の身体を競り落とした盲目の美術商の様に、黒人差別が社会問題として表面化したことで逆に黒人でいることは有利、と信じる人の描写がこういう人いる~て説得力がすごい
差別されている側はこういう種類の人が本当にカルトに見えてるんだろうな
黒人は近所のコンビニに行くだけでもひげを剃って清潔な服に着替える、というのを何かで目にしたことがある“自分は安全な人間ですよ”と社会にアピールしなければならないのだ
主人公もローズの実家ではかなり感情を抑制している、過去のトラウマから彼女を見捨てて家を立ち去ることもできない板挟みになりながらもなんとか事を荒立てないように過ごす
我慢して我慢して、映画のラストで瀕死のローズを置き去りにして去るのはミッドサマーを思い出させて、かなり荒療治とはいえどこかスカッとする結末
黒人の不当逮捕の問題や、逆に黒人が被害者の殺人事件の検挙率が低かったりアメリカに住む黒人は実際命の危機を感じながら日々をサバイブしている、そんな恐怖をホラーとして語るありそうでなかった新しい感覚の作品です
傑作
The film is highly entertaining, with a structure that steadily builds from the beginning to the end of the film. The suspense of the process of doubts turning into certainties was also irresistible. It was really interesting. I like the overt depiction of racism. You can feel the prejudice and malice against the conservative white society in the U.S. However, the director and screenwriter of this film are comedians by profession, so they may have a black joke point of view. At first glance, the film appears to be hostile to American conservatism. Thus, one might think that the film is selling liberal values, but it is not. The story ultimately converges in the form of a strong and muddled Brotherhood kicking against borderless values. In short, the message reads something like, "You can only trust brothers of the same color." This is as "realistic" as it gets. Not idealistic or theoretical, but realistic and compelling.
ユニークな動機付けや親友ロッドの存在で不気味の中でもどこかコミカル...
ユニークな動機付けや親友ロッドの存在で不気味の中でもどこかコミカルな雰囲気が漂う新しさを感じた作品。メガネレンズ越しのグロシーンも使い古された手法だけど久々に見た気がしてむしろ新鮮にも感じた。
人種差別がテーマにも感じるが、想像の斜め上の展開。まさか黒人に憧れる人達のサイコスリラー作品へと舵を切るとは思わなかった。
体を乗っ取られてからもカメラのフラッシュで少しの間人格が戻ることにあの1発で気づいたのはクリスが冴えすぎな気もする。
悪い点を挙げると、個人的にはあのように釈然としないエンドならばもう少し恐怖感を煽り、それを跳ね除けた達成感が欲しかった。後半約30分で核の部分をまとめているが、あっさり一家を倒したせいで恐怖演出に甘さを感じてしまった。
肌の色で魂まで蹂躙される恐怖
とにかくメタファーが印象に残った映画だった。
冒頭、白い車は白人の象徴で白人が黒人を狩る映画であることが示される。
主人公は狙いを定められ、恐らくカメラが仕込まれたライオンのぬいぐるみ(肉食動物)で見張られる。
序盤で車に轢かれたトナカイ=草食動物=主人公(黒人)の象徴でその主人公がトナカイの頭で彼女の父=捕食者を殺す。(被捕食者による捕食者への攻撃)
この映画で主人公は黒人として失礼な差別をしてくる白人の警察官には諦めて対応している。
しかし本当に怖いのは黒人を認めてくれる白人だった。彼らは黒人が持つ遺伝子的肉体の強さを欲している。ここで差別をしてくる警察官も黒人を認めてくれる白人もどちらも肌の色でしか主人公を見ていない。主人公の魂は誰も考えてくれないのだ。
チャットだけで主人公と会話したとき、失礼な態度の白人も黒人を認めてくれる白人も、対面した時と同じように主人公に接するだろうか。
この映画で黒人は肉体を白人に奪われ、魂は心の監獄の様なところに押し込められる。
肌の色だけで魂まで蹂躙されそうになる。だって黒人だから、それだけの理由で。
黒人だから魂を蔑ろにしても良いと思ってるんじゃないか?、これを問うてきているように感じた。
だから彼女の弟が主人公の遺伝子的強さを指摘して格闘技を勧めてきたが、クライマックスで彼女の弟と揉み合いになった時、主人公は遺伝子的肉体の強さでは無く、罠を張って知恵で倒す。
彼の魂が勝ったのだ。
そしてあれだけ黒人という理由で差別してくる相手に毅然とした態度を見せろと言っていた白人の彼女が、ラスト、主人公が黒人ということを利用して助かろうとする。
黒人が白人に抱いている感情を垣間見たシーンだった。
ちょっと疑問だったのは、セリにアジア系の男性が居たこと。黒人にとっては白人も黄色人種も差別してくる相手なのかな。
そして!あの友達、最高だった!最初の印象から魅力的に変化する。魅力的のある人物によって映画は面白くなる好例だと思った。
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