ゲット・アウトのレビュー・感想・評価
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ジャパニーズホラー感
映画が終わってスクリーン内が明転した直後
見知らぬおっさんが「いや〜想定外だった…」と
呟いていた。
ホントにその通り。
しかも想定外なだけではなく、
ちゃんと怖くて面白い。
中でもホラー演出が素晴らしかった。
大きな音でビクッ!とさせるタイプの
映画ではなく、どちらかというとJホラーの
ように不気味にジワジワと怖がらせていく感じ。
コレが結構怖い。
無言で全力疾走する使用人も
笑いながら涙をながす女性も不気味すぎる。
アメリカでは人種差別を
エンタメ作品にするのはタブーだと
なんとなく思っていたが、そうでもないらしい。
寛容な国だなぁ。
こういう低予算B級ホラーは
正直ハズレのことが多いので全く期待せずに
映画館へ向かったが久しぶりに面白かった。
差別もここに極まれり
観るたびに新たな発見があるようで
ぜんぜん飽きないです。
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2017.11.9 TOHOシネマズ日本橋にて
2回目観てきた。
あのセリフ、あのシーン
違った景色が見えてくる。
わかっていてもハラハラドキドキ
この不気味さクセになる。
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2017.10.27 TOHOシネマズ日本橋にて1回目
身体の震えが止まらない
観終わった後、数時間経つのに。
それはこの映画の恐怖から
発しているものではない。
アメリカには今もって
人種に対しての意識に
実際こんな一端があることに
心底大きなショックを受けたから。
ラストシーンの向こう側には
そんな闇が散りばめられていると思うと…
ああ恐ろしや恐ろしや。
伏線があっちゃこっちゃに張り巡らされ
結末を知った今、あのシーンは実は…
これはもう一回観なくっちゃ!
不自然な黒人たち
冒頭からなんだか不穏な空気が漂い、彼女の家では「何か変だな…」っていうゾワゾワが常にあった。
黒人の使用人達の不自然な行動や表情がかなり不気味。
交通事故やローズの元カレの話、懇親会のお客達のクリスに対する言動など色々伏線張り巡らしてあったのも面白かった。
ただ、話のキモとなるアーミテージ家と仲間達の目的がイマイチ入り込んでこなかった。
黒人の身体を乗っ取って生きていきたいってのは分かるんだけど、「凝固法」(だっけ?)の詳細や彼らの信念、黒人に強くこだわる理由がちょっと弱い。
催眠術のシーンにかなり時間かけてたけど、それより一番ショッキングであるはずのネタバラシをクライマックスとしてしっかり観せて欲しかった。
クリスのオークションのシーンは静かに強いインパクトを感じられて好きだけど。
催眠術での床に沈み込む描写は唐突で少し笑ってしまった。
後半はほとんどアクション物みたいになってしまってたのも残念だった。
躊躇なくローズの家族を殺していくクリスの覚醒は見ていて面白かったけど。
クリスの親友ロッドには少しイライラと違和感を感じてしまった。
いきなりの性奴隷発言はちょっと笑ったし、警察に本気で訴えたいならあんなコミカルな喋りはダメでしょう…
まあ最終的にクリスを救うなかなか有能なヤツではあるんだけども。
ローズはとにかく名演だなと思った。
急な豹変はなかなか見応えあったし、あんなに良い彼女だったときの態度を思い出すと怖くなる。
なんだかあまり入り込んで楽しむことはできなくて残念。
冒頭のシーンはかなり好みだけど、正直本編との繋がりがわからなくて辛い。あそこだけもう一度観て理解したいわ…
作り込まれた表情やカメラワークなど演出面で好きなものは多かった。
シャイニングの再来か
試写会にて。
まさに恐怖の連続というようなハラハラしっぱなしの映画だった。
最初の入り方は、白人の彼女を持つ黒人の男性が彼女の実家に行くところから始まる。ただでさえ交際相手の家に行くとなれば緊張するのに自分は黒人であるため余計に緊張する。といういたってシンプルでありかなり現実的な映画である。向かってる時に通る道はまっすぐ一本道で、『シャイニング』を思わせるような描写。そしてその道で雄鹿を車で撥ねてしまうのだが、そのことを実家の父親に話すと喜んで「正直どんどん殺してくれ」などと冗談交じりで話してくれるという予想外の好感触。
というように、本当に現実的なのだ。それが自分に置き換えて考えるから余計怖い。
しかし、奇妙な出来事が次々と起こる。夜中に猛スピードで走る黒人の使用人。窓をずっと見つめたり、余計に笑ってる黒人の使用人。なんだこの家の黒人はみんなイッちゃってるじゃないかと思う主人公。
ここからだんだんと奇妙な世界に引きずり込まれる主人公と我々観客。しかし、そこからの展開はまさに異様な世界観だった。その、現実→異常という構造が2種類の恐怖を味わわせてくれる絶妙なバランスなのだ。
予告でなんとなくストーリーが読めるという方もいるかもしれないが、必ず驚くラストもある。
最高に面白いぞ!
二度目はコメディー
傑作です
どこが素晴らしいと言うと
これ二度目に見る時
最初で結構恐ろしかったシーンが結構笑ってしまうんです。
実は2回目になると正真正銘のコメディーです。
たとえ2回目観なくても、「あ!最初の怖かったあのシーン!そうだったんだ!やばいwww」とめちゃくちゃじわじわ来るんです
さすがあのK&Pさんが書いた脚本ですね
才能に満ち溢れてます
相変わらず皮肉がとにかく逸品な作品になってます
しかし唯一の問題は、これ結構アメリカ人向けば作品で、アメリカの「ポリティカルコレクトネス」の概念や文化に詳しく無ければあんまり笑えないと思います
この時間差を利用したユーモアが分からなかった場合、普通のスリラーになってしまうので
それはそれで普通に面白いですが
魅力がやっぱり足りない状態になってしまいます。
アメリカの文化に詳しい人は是非是非おすすめです
タイトルなし(ネタバレ)
黒人青年のクリスは白人の彼女ローズの実家を訪ねることになるが、自分が黒人であることを両親に特に知らせていないというローズの言葉に少々不安気味。実家を訪ねると両親は暖かく歓迎してくれるが実家には二人の使用人がいてどちらも黒人。甲斐甲斐しく働く二人の貼り付けたような笑顔がどうも気にかかる。そんな折ローズの実家でパーティが催されるが来客はほとんど白人。その中に黒人青年を一人見つけて話しかけるがやはり貼り付けたような笑顔。不審に思いながら彼の写真を撮ろうとしてクリスはうっかりフラッシュを光らせてしまうが、その瞬間彼の表情が変わり、クリスに向かって「逃げろ!」と叫ぶ。
監督はジョーダン・ピール。ステレオタイプの黒人イメージを茶化す自虐ギャグ満載のコメディだった『キアヌ』からさらにネジを90度回したような展開で、シドニー・ポワチエの『招かれざる客』のような雰囲気から一気に全然違う方向へ転がっていく話に呆気にとられました。全編スリラーでありながら随所にオフビートなギャグも効いていてどこにもスキがない娯楽作です。
結構イイ感じ
ホラーだけど霊や超常現象というのではなく、人間が怖い。
白人女性の恋人となった黒人の主人公が恋人の実家に行って奇妙な出来事に巻き込まれる。
冒頭の伏線が効いていて、パトカーが来た時は、むしろもうダメか、と思わせておいてのどんでん返しがいい感じ!
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