ゲット・アウトのレビュー・感想・評価
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伏線=フック=トリガー
始めにどなたか、『SUNKEN PLACE』の字幕、どう書いてあったか憶えていたら教えて下さい。なかなか上手い日本語訳だった筈だったのですが、すっかり失念です(泣
業務連絡はそこそこに、今作品、なかなか人を喰ったような構図になっているところが絶妙である。ホラーのイメージで予告をし、黒人差別を匂わせて、結局、或る意味黒人賛美だからこその脳移植によるブラックジャックなブラックジョークにオチを付けた、結局ホラー映画ってことで、どんどんストーリー展開が転がってゆく。いくつか、伏線が張られるのだが、実は自分自身そんなに回収ができず、鑑賞後のネットでのネタバレサイトで気付いたくらいだ。それ位、今作品、ちょっと難しい、頭の回転の速い人向の内容なのではと思う。説明してくれれば簡単だし、すぐ理解出来る答なので、無理やりこじつけた伏線ではないのが又、頭脳ゲームを連想させる運びである。只、細部は一寸強引なシーンや演出(あの状況で、フラッシュを焚くことをするとか、色々な男を誘拐できるのかとかetc::.
)は、計算されたシークエンスなだけにぼやけてしまった感が感じられる。
とはいえ、役者陣、とりわけブラックの人達の演技はしなやかさを通り越し、それこそパンサー的な動きを感じざるを得ない。
だからこそ、恋人役の白人女性のサイコパス感をもっと演出できたらなぁと悔やまれる。
差別意識を逆手に取った巧妙なB級ホラー
実に良く出来たB級ホラーだ。B級ホラーとしての楽しみが存分に溢れており、そしてB級ホラー的な演出の細部が行き届いているので、分かっていながらまんまと騙され、分かっていながらもまんまとドキッとさせられ、分かっていながらまんまとハラハラしてしまう快感。良く出来ているからと言ってA級ホラーになるわけではない。けれども、手を抜くからB級なわけでもない。この映画にはB級ホラーとしての研ぎ澄まされたものを感じるほど。笑いどころもあるし、興奮どころもある。エンターテインメント感も満載で、極上のB級ホラーを楽しむという感じ。
この映画がユニークなのは「B級ホラーと見せかけて、実は差別の物語」なのではなく、むしろその逆で「差別問題の物語に見せかけたB級ホラー」をやってのけたところだと私は思う。物語が、観客一人一人がそれぞれ潜在的に抱えている差別意識を見事に利用して構成されたものになっているのが、B級ホラーとは言えなかなか巧妙な部分で、それはやはり多民族国家であるアメリカという土壌ならではのものだなと感じた。受け手側の無意識化にある差別意識を逆手に取り、そこをあえて刺激して作為的に物語をカムフラージュしながら、しっかりとしたB級ホラーの筋書きが仕上がっているという妙技。この映画を見ながら、ついつい人種や差別や人権のことを意識してしまうだろう。映画はそれを見越したうえで「え?差別?違うよ、この映画はB級ホラーだよ?」という顔を見せる。だから尚更、見ている側は差別を意識させられる。でも見終わった後は、B級ホラーを楽しんだ満足感が残る。うん、面白い。
ホラーを映画館で観るのはかなり久しぶりだったけれど、なんだかジェットコースターやお化け屋敷に近いような感覚の楽しみがあって悪くないなぁとこの作品でホラー映画をかなり見直した。なんとなくホラー映画は深夜に退屈を持て余して自宅のテレビで見るものだという気がしていたけれど、映画館で見るとまた少し違ったアトラクション的な楽しみのあるジャンルなのかもなと感じ、今後ちょっとホラー映画でも映画館へ足を運んでみようかなぁと思うようになった。
なぜそう考えつく⁉︎w
美しいB級ホラーの詰め合わせ
純粋なスリラーかと思ったら・・・
14時台からの上映を押さえようと、10時台にチケットを押さえに行ったら・・・
座席の6割位が埋まっているとなる状況。
「こんなマニアックな作品が何で?」
と思ったが、物好きが集まっていただけのような気がする・・・
まぁ、いいや。
あまり見ない黒人と白人カップル。
怪しい白人一家。
ロボットのような黒人のお手伝い。
人里から離れた豪邸。
と、キーワードは揃っているのに何だか活かせていないんだよね。
追われて逃げるなる展開も普通だったし。
狙いが発覚するまでは、あれこれ考えながら鑑賞していたけど、発覚した後の展開がブラックユーモアって感じなのかな。
ここが理解出来ると、何だかコメディ作品に見えちゃう不可思議な作品でした。
まぁ、コメディアンが監督した作品なので、こうなるのも仕方がないかも。
当方、飛躍しないネタのスリラーのつもりで鑑賞しに行ったので。
しかしながら、タイトルの意味が分からなかった。
大体、ラストでタイトルの意味を明かしてくるパターンが結構あるんだけど。
セルフも1回位しか出なかったように思えたし。
うわ〜〜(笑)
スリラーやホラーは苦手なのでまず観ないですが
それでも、そんなに怖くはなかったので
怖いのが好きな方には物足りないかもしれないけど
仕掛けが新しいので話として十分面白く観られると思います。
黒人俳優陣の演技がすごかった!!
感情が有る様な、無い様な〜〜
だから余計に不気味さが倍増する〜〜。
SF映画を観る時の様になんであの円盤は飛んでるんだ?
なんて考えずに、エンターテインメントとして
楽しむ分には面白いです。
ラストは、最近のあの国のニュースをよく知ってる方なら
リアルにホッとします。
に、しても結局それは差別なのか??賛美なのか??
冷静に考えると答えが出ないですね〜〜
★もう一度観るなら?
「悪い作品では無いけどもういい」
つらかった…
気持ち悪さ、気味悪さの演出がすごく上手い。びっくり演出は少ないと聞いていたが、小心者なのでこれでも大分どきどきさせられた。某解説動画を見てから行ったので、色々な細部を知ってから臨んだが、それでも台詞の含みなどに「んー」となる部分があった。翻訳の関係もあるのかも。日本人が混じっていたのもアメリカ社会では意味があるんだろうけど、何を意図していたのか分からなかった。
主人公があまりにも普通の良いやつで、それゆえに非常につらかった。何でこんな良いやつが…と。普通の善良な感覚を持った、ただの良いやつなので、終盤が本当につらい。公開中のバージョンはエンディングが二種類あるうちのグッドエンドらしいが、バッドエンドの方はこれよりもさらにつらそうなので、円盤その他で機会があっても見ないかも…
怖いけど観ちゃうのが、サプライズスリラー。
ちょっと、期待しすぎちゃったかもしれません(笑)
サプライズに身構えすぎて、予想よりあっさりとした終わり方だったという印象が正直なところ。
以前観た『ゴーン・ガール』のような衝撃が欲しいと思ってしまったのも原因の1つでしょうか。
なんの情報も得ずに、まっさらな状態で観ればよかったと後悔しました。
サプライズの部分の除けば、内容はとても面白いです。
始まりから付きまとう「気持ち悪さ」に、体も心も満たされ続けました。
何かがおかしい?
それが何かはわかりませんが、何かとてつもない恐怖がそばに寄り添い続けているような感覚です。
親切な人々の笑顔の奥にあるものを必死に探す主人公ですが、空をつかむような虚無感ばかりが残り続けます。
不快感を抱く中、みんな親切なのだから、気にせず振る舞い続けようとする主人公。
そうして、自分の気持ちを誤魔化してしまったばっかりに、後半で一気に彼に不幸が待ち受けます!
優しい人々が一変する、衝撃の結末に目は釘付けになりました。
逃れようとすればするほど抗えない恐怖。
それは、お化けの怖さではありません。
人間が持っている欲望、本能の恐ろしさといった感じです。
この世の中で本当に怖いのは、お化けではなく人なのかもしれません。
怖いけど面白い、そして誰もがきっと騙される、そんな不可思議な世界を体感しました。
ゲットアウト
不思議な斬新さのある作品
リアルに怖い
良いホラーコメディ
Creepyという形容詞がピッタリ
やんわりホラーで面白い。
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