「差別は嫉妬の裏返し」ゲット・アウト GreenTさんの映画レビュー(感想・評価)
差別は嫉妬の裏返し
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大変面白く観れた「小作品」だった。白人のガールフレンド、ローズの人物描写がうまい。喋り方や使う言葉が「シティに住むリベラル」な女の子の感じが良く出ているし、痩せているのでヴィーガンだのパレオだのオーガニックだの、食にこだわりがあって、ヨガとかクロスフィットとかやってそう。こういうリベラルな女に限って、トラディショナルな白人顔で、タカビーな感じの人が多く、まさにそのイメージ通りの人。リベラルを気取る白人は、自分たちが人種差別していると全く気がついてないことが多く、それもローズを通して描写されていて面白かった。また、クリスの友達のロッドってキャラは、下ネタ、毒舌満載で、弾丸のように喋るんだけど、この黒人独特のアクセントや単語のチョイス、話の落とし所など、抱腹絶倒である。ローズのファミリーが、老いたら黒人の体を手に入れたいと思うのは、運動能力に優れ、素晴らしい芸術を生み出し、セックスが強い(!!)と、「本当はすごい評価しているんじゃん」ていうか、「差別は嫉妬の裏返し」なんじゃないの?というところも示唆していて、なかなか考えさせられる。
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