「不穏」ゲット・アウト U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
不穏
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なかなか楽しめた。
適度にドキッとして、ドキドキしてハラハラする。
転生になるのかな?
他人の体に自分を移植するってのが、話しの根幹にあるのだが…それをバラすまでの前振りが、真綿で首を絞められていくようなジワジワ感が強い。
小出しにされる伏線だったりはするのだが、正直すぎて一本調子感は否めない。
なんかミスディレクションのような、不協和音を入れても面白かったんじゃないかと思う。
ただ、この一本調子感にも飽きなかったのは、俳優陣の演技力が高かった故だ。
主役もさることながら、メイドの女性の人なんかは凄まじく…言いたくても言えない。抑圧されコントロールされてる自らを、見事に表現してた。
あのカットにアカデミー助演女優賞を進呈したいぐらいだ。
彼を誘惑し罠に落とす彼女役の人も見事だった。これは監督の意向もあるのだろうが、俺は彼女も催眠術の犠牲者だと思っていた。
今作品、B級の匂いをまといながらも、役者陣は超S級だった。
監督の演出力も高かったのか、意図が的確に伝わっていたように思う。
脚本の構成は漫才のようで、前半小出しに笑わせて、後半怒涛の如く畳み掛け大爆笑みたいな感じ。
それをホラーに置き換える感じ。
笑いのようにボルテージが上がっていく事はないが、奥底に流れる緊張感が途絶える事はなかった。
実際、笑えるシーンも挿入し、観客の肩の力を抜けさせる…いや、油断させるところなんかは、抜け目がない!
小憎たらしいことこの上ないw
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