「いろいろと興味深い」漫画誕生 zem_movie_reviewさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろと興味深い
素晴らしい映画でした。
特に、楽天(イッセー尾形)と検閲官・古賀(稲荷卓央)のやりとりが軽妙と沈思の空気、感情と論理のぶつかり合いが絶妙でした。ハラハラ、ドキドキ、ムカッから笑いへと観ているこっちが感情のジェットコースターに載せられたかのような演出は秀逸でした。ストーリーのベースがここにあり、この二人のやりとりから楽天の過去の回想を紡いでいく展開になります。正直、ここのところで登場してくる役者さん達の演技なのか演出なのかはもう少しどうにかならんのかなあという思いは否めませんでした。
戦争が敗戦に向かう時代背景ですが、重苦しさはさほどなく、いや、それを笑いに変えるような演出とか、楽天が活躍した時代なども割とフラットに表現しているので軽い気持ちで観られます。
画のとり方、観せ方にもいろいろと工夫が感じられました。
こういう時勢で残念なのですが、鑑賞の機会がありましたらぜひ!
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