ビブリア古書堂の事件手帖のレビュー・感想・評価
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すべてこれ罪の子なれば
すごい酷評の嵐。
たしかにね、あそこは逃げるんじゃなくて通報だよね。あの一連のシーンだけで一気に冷める。アホばっかだし。嫌気が差すのはわかる気がする。
映画としては、さすが女性である三島監督らしい、柔らかい空気を醸したいい雰囲気。個人的に、しみったれた太宰は嫌いな作家なのだが、彼をほうふつとさせる東出昌大のまとう空間はよかった。その太宰っぽい、ひっくるめて言えば当時の文学や芸術界の大家の持つ退廃的な言動がもろに映し出されていた。自意識過剰で女に弱い、そのくせ自堕落な。東出の場合、清潔感があるからまだいいのだ。
生キトシ生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子ナレバ
いい言葉だ。この言葉があるからこそ、この映画は活きる。脚本はダメダメだけど。
安直
華ちゃんは、色々な映画で出すぎ感は
あるけれど、
やっぱりうまいなぁ。
ちょっとした仕種や声の調子が主人公に
なり切っていると思う。
それに比べて、残念ながら他の役者は、
イマイチ😰
多分 脚本が悪いのかもしれない。
本は
意外と面白くてどんな映像になるのかを
楽しみにしていたのでガッカリ感満載。
お爺さんの話が長すぎ。
何を見せたいのかわからず
『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』の三島 有紀子監督らしい、ほんわかした世界で役者が見せる「間」の演技を生かす演出でしたが、本作ではそれが逆に悪手に。
犯人が出てきた瞬間にわかる。
実に浅い、犯人の動機。
なぜ執着し、殺意を抱くまでに心が歪んだのかの説明不足。
CMや予告編でさんざん露出していた「祖母の恋愛」に重きが置かれていたために、 現代の主人公たち(大輔と栞子)の心の動きに割かれる時間が少なく、まったく感情移入するとっかかりがないのもマイナス。
おまけにクライマックスでは、主人公たちと犯人の3人とも頭が悪すぎ。
カーチェイスなんかも意味不明。
あんな行為で解決しないでしょ?みたいな落ちだったし。
ミステリーでもなく、サスペンスでもなく、恋愛ものでもなく、キャラ萌えでもなく。
すべてにおいて、何をしたい作品だったのか、よくわからないまま終わりました。
そして本作の展開では、栞子が「古本から持ち主の秘密をすべて見抜く」という設定が、生きていなかったと思います。
「本から犯人の動機やその動機に至る因果関係を見抜いて、『あなたの執着は間違ってるんですよ』と指摘して、犯人の自我を崩壊させて(または反省させて)解決する」くらいの展開じゃないと、この設定自体が存在するのがおかしくないか?と首をひねる結果になりました。
ただ、あくまでも推測ですけれど、監督なりの自分が得意な方向性にもっていこうとしたのと、プロデューサー側のジャッジが拮抗して、どうにもならなかったところに着地したような印象のフィルムで…
盛り上がらず、楽しめず。
残念でした。
予告をよく見るべきだった。
純文学大好きで特に漱石ファンの僕とっては、期待していた映画だったけど、あまりにもストーリーが幼稚で、ちょっとがっかり。予告をよく見ると文学とは全く関係ない脚本だった。ただ単に過去の不倫関係に、太宰の生き方を被せて、現代に持ち帰って、無理やりの因果を持ち込んで事件にして、「悲しみ」で終わる。漱石とか、太宰をこんな風に利用するんじゃないよ。って、狭い了見でどうしても見てしまう自分が情けない。
☆☆☆★★★ 原作はシリーズ物の為に、鑑賞前に全てを読み込むのは諦...
☆☆☆★★★
原作はシリーズ物の為に、鑑賞前に全てを読み込むのは諦めていた。
予告篇でのキーワードで有る、【太宰】や【晩年】を基に原作本をペラペラっとめくっていたら。どうやら第1巻目にあたる本だけを読めば事足りるかも?…と。第1巻のみを読了する。
故に読了済み(実に姑息(¬_¬)簡単に。
映画が始まって直ぐに、「あ?これは原作ファンが激怒する案件だ!」とゆうのが分かった。
何しろ、原作は4つの話を繋いで構成(1つ1つは単独の話だが)し、事件を解決する事になっている。
それなのに、第1話を僅か20分足らず。第2話と第3話を、僅か5分足らずに終了させている。
それによって、第2話に登場する魅力的なキャラクターで有る志田を稲垣とゆう名前にし。更には笠井とゆうキャラクターと合わせた事で。結局この男=★◉◎▲となってしまう事が決定!
栞子は杖は有るものの、普通に歩いている状態。
そりゃ〜「こんなの原作テロだ〜!」…となりますわな(^_^;)
更に、原作には出て来ない恋愛秘話を大胆に描き。その部分が作品の凡そ半分を占める。
「想像するのが良いんだ!」(原作を勝手に変えるな)って意見と同時に。
「映画だからこそ大胆な脚色もまた良し!」って意見。
どちらも分かるっちゃあ〜分かる。
因みに私は、この作品に関して言えば後者ですね。
原作を読んだ時に。クライマックスでの犯人との絡み合いで思ったのは!
「警察を呼べば簡単に終わる話だよね〜!」…と。
まぁ、大胆に改編した映画を観終わった今でも…。
「警察に相談しろよ!」…とは思っちゃいますが(¬_¬)
それじゃあ映画にならん!っては分かるんですが。
その辺りと共に、終盤のドタバタ等は。原作を読んだ時同様にどうしてもスッキリいかないところでしょうか。
但し、原作ファンならば激怒するであろう。映画オリジナルの、東出・夏帆の恋愛秘話を描く過去パート。これがとても良い。
祖母がひた隠しに隠していた、太宰治の「晩年」に絡むこの恋の行方。
おそらく太宰の諸作品の幾つかが、この話の中には潜んでいるのかも知れない。
残念ながら太宰には疎いので、何とも言えないのですが。
演出も実にしっとりと落ち着いており。東出&夏帆の2人による、哀しみと憂いを漂わせる演技とクラシカルな趣きと相まって。原作に無い魅力に溢れていた。
映画の最後に大輔が栞子に言う。太宰の小説に有る一文。
原作には無い過去パートが有る事によって。本を読めない大輔は、本の虫で有る栞子によって。そのまま祖母の人生を体現する事となり。その際に、原作では栞子は年上の為に。恋愛物語としては成立しずらくなっているのだが。この実写化によって、祖母の恋愛が成就する可能性を秘めていた。
「わたしには貴方存在が必要なのです」
2018年11月5日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン9
古書のにおい
古書堂や鎌倉の景色や、小物のひとつひとつがビブリアの魔法にかかっているように、原作の世界観を体現していた。
ただ、かなり前に読んだので、こんな話だった?と思うところが所々にあり、ちょっと違和感があった。
はしょってしまった部分と、話をつな
げてしまった部分が気になってしまって、原作を読み返した。
黒木華さんは栞子さんだったので彼女に星3つです。
いかにもアカデミぽい
昭和ロマンて言葉があるようで
昭和生まれだけどよく知らない
たぶんこんな感じなのかも
丁寧な作りだけど 少し細やかサに欠ける感じ 原作が細かすぎるのかも 読んでないけど
黒木某が出ると 何かアカデミぽくなるのかも
結果はさておき カホとかいう女優は存在そのものが カワイイ薄幸な女みたい しかも清純で何かエロイ AVに出ていても驚かないネ 助演女優賞をあげていい
でも主演男優賞は孤狼の血の役所広司にあげてね
黒木華さんおみせれしました
あまり、期待していませんでしたし、前売り券の特典が、欲しいので、見に行きました。
黒木華さん、旨いですね。
最初、イメージ違うと、思っていましたが、栞子さんを、うまく演じられていたと思います。
ネタバレするといやなので、詳細に、かきませんが、クライマックスシーンで、あの短いセリフで、大輔への気持ちの変化を、よく表現しましたよね。
野村さんも、興味、思い、嫉妬、失恋、愛情と表現されていたと、思います。
昭和の回想シーンも、太宰治の小説にでてくるようなシーンで、良かったと、思います。
役者が、うまく演じて、監督が、よいシーンを、切り取りスタッフ全員で、上質な作品に、紡ぎ上げたように、思います。
残念
原作のファンです。
TVドラマの時、かなりガッカリしましたが
映画化されると聞いて、キャストを調べて観ると
TVドラマの時と違って、配役も原作に沿っているようだし
今度こそは!っと期待して観に行きました。
が、やはり期待してはいけなかったなと痛感。
小説、漫画、よく映画化されますが
映像にして良い物、良くない物がある事を
教えてくれるような映画になっています。
原作を知らずに鑑賞された方は、とにかく退屈で
睡魔との闘いになること必死ではないでしょうか。
原作を知っていても、無駄に長いような
それでいて、内容を端折ったら、本筋がわからなくなってしまうような…
いくつかの原作を組み合わせての内容に仕上がっては
いましたが、小説を映像化するにはかなり無理があり
とにかく、残念としかいいようがありません。
原作に沿っているような配役ではあったと思いますが
出来る事なら、五浦さんには、もっと背が高く、がっしりとした体型の俳優さんがあっていたなと思います。
原作を知らず、映画を観てガッカリされた方には
是非!小説を読んで、頭の中で映像化してもらいたいと
思います。
原作ファンの方は、もう一度読んで映画での印象を上書きしてもらいたい。
そう切に思う映画でした。残念。
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