「昔も今も、強く美しく、女は度胸!」あさひなぐ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
昔も今も、強く美しく、女は度胸!
人気アイドルグループでコミックを実写化。
袋叩きの格好の標的。
でも、ちょっと待って!
まあ、確かに始まり方とかベタ過ぎる。
今日から高校生活スタート♪
いきなり鈍臭かったり、変態男に絡まれたりしたけど、高校生活を変えるかもしれない印象的な出会いがあって、春の桜の木々をバックにメインタイトル。
で、ひょんな事から“なぎなた部”に入部。
全くのトーシロ。
それ以前に、なぎなたって何?
元は漫画だけど、漫画みたいな展開やキャラ描写やギャグに最初は辟易。
意外と高評価が多く、この手のジャンルは好物なので期待してたが、あちゃ~、微妙だったか…。
高評価はファンの組織票か…?
でも、徐々に面白くなってきた。
青春×スポ根×女子!
やはりこの手のジャンルは、王道であればあるほどいい。
何の捻りも要らない。(それで微妙だったのが先日見た『ミックス。』だった)
練習、試合。
強敵、圧倒的な強さ。
敗退、悔しさ。
再び挑戦する為に、さらに厳しい稽古。
上達、成長。
そして、運命の再戦…。
最弱でへなちょこの一年(主人公)のひたむきな姿が皆を鼓舞していく。
皆が頼りにしている絶対的なエース。部を支えていると思っていた。私が強くならないと。
皆でエースを支える。支えられているのは自分だった。
皆で強くなる。
友情、絆、団結。
何処までも王道で、安心して見れる。
主役の娘は別として、乃木坂の面々は誰が誰だか顔と名前を覚えられない。
そんな中でもやはり、白石麻衣は凛とした美しさと強さと存在感を放つ。
役柄的にも憧れのエースの先輩という旨味もあるが、彼女自身の魅力もあるだろう。
きっと、乃木坂内でも同ポジションでもあるからハマったのだろう。
それに、やっぱり可愛いし。(←これが一番の理由…?(^^;)
2ヶ月も訓練を重ね、彼女たちが魅せる汗と白熱の試合は言うまでもなく。
彼女たちはアイドル。
ちゃんとアイドル映画としての魅力もある。
なぎなたのルールどころかなぎなたの“な”の字も知らないようなチャラいKY顧問の中村倫也が案外いいアクセント。
鬼のように厳しくも、彼女たちを見守る薙刀師範の住職役の江口のり子も存在感一際。
薙刀とは、日本に古来から伝わる武器の一つで、武家に嫁ぐ女子の嗜みであり、大和撫子の強さを体現する由緒ある競技。
女は度胸!
強く、美しく。
昔の女性も、今の女子も。
そりゃ輝く訳だ。