「アイドル映画となめてはいけない」あさひなぐ おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
アイドル映画となめてはいけない
原作未読で、しかも乃木坂メンバーを一人も知らないまま、予告に惹かれて見てきました。どうせアイドル映画だろうとなめてましたが、率直に言って、そこそこおもしろかったです。
主演の西野七瀬さんはじめ、白石麻衣さん、伊藤万理華さん、他の乃木坂メンバーの演技も、思ったほど悪くなかったです。脇を固める江口のりこさん、中村倫也さんも、キャラが立っててよかったです。ストーリーもシンプルでわかりやすいし、感動的なシーンもちゃんとありました。
それなのに、いまいち心が揺さぶられないのは残念でした。クライマックスに至るまでに、練習に必死に打ち込む姿を通して、部員一人一人の心の変化や試合にかける熱い思いがもう少ししっかり描かれているとよかったです。
昨年の「ちはやふる」の百人一首、「きみの声をとどけたい」の言霊、本作の薙刀と、日本の古き良き文化が取り上げられるのはなんだかうれしいです。どうせならもっと臨場感や緊迫感のある映像で、薙刀の魅力を伝えてほしかったです。もし次回作があれば、その点も期待したいと思います。
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