ぼくの名前はズッキーニのレビュー・感想・評価
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実在感たっぷりの素敵な施設ライフ
デフォルメされたキャラの人形によるストップモーションアニメだが、非常に強い実在感がある。まず画面に奥行きがある。絵やCGのアニメーションと違い、それは本物の奥行きなのだが、奥行きの重要性みたいなものを実感した。照明の設計も上手い。
物語が極めて実際的な、児童養護施設に関する物語なので、このリアリティは欠かせかった。そもそもこうしたアニメーションでは語ることの難しいと思われる題材だが、見事なリアリティを構築している。
児童養護施設の取り上げ方も素晴らしい。親元を離れるのは悲劇であるが、施設で暮らすこと悲劇でなかく、幸せな体験として描いている。描かれるのは悲劇ではなく、素敵な施設ライフなのだ。
児童養護施設出身の漫画家、りさりさんの『きみとうたった愛のうた』や『いつか見た青い空』を思い出した。施設は悲劇の象徴や愛を亡くした子どもの行き場ではない。そこには愛もあれば、楽しい思い出もたくさんある。
日本ならキュウリか?
絵本の様な。
涙
【孤児院で暮らす子供たちのキャラと心温まるストーリーが素晴らしい、ストップモーションアニメの秀作】
ズッキーニはちょっと内気な少年。ビール好きの母親を”事故”で亡くし、孤児院へ。
孤児院には、姉御肌のカミーユ、心優しき問題児シモン(一番、可愛く思えた男の子)、太っちょジュジュブ、ぼんやり君アメッド、優しいベアトリス、いつも俯きがちの喋らないアリスが暮らしている。
そして、彼らを取り巻く大人たち。
心優しき警察官レイモン、フォンティーヌ園長パピノー先生、ポール先生とロージー夫婦、カミーユの強欲なイーダおばさん。
この登場人物のパペット造形も素晴らしいが、小さな孤児院の中で繰り広げられる数々の物語(初恋、子供たちが知恵を絞ってイーダおばさんを追い返す部分、男の子同士の友情・・)が涙が出る程良い。
<字幕版を2月17日に鑑賞
レイモンの声をリリー・フランキー(この方の抑制した、しかし優しさ溢れる声は万金に値する)が担当していたので滅多にみない吹替版を2月19日に鑑賞。どちらも面白い。>
吹替を軽んじていた自分を少し反省した作品でもある。勿論、ストップモーションアニメのレベルが素晴らしいからであるが。
おちんちん爆発
大きな目が印象的なクレイアニメ。
凧を上げながらビールの空き缶でピラミッドを作ってるズッキーニ。その空き缶のせいで母親が転倒して亡くなってしまい、警官レイモンの厚意により彼は児童養護施設フォンテーヌ園に連れて行かれた。この時点でデフォルメされた顔に違和感がなくなり、粘土人形であることをすっかり忘れてしまうほど夢中になってしまう。
施設のボス格となっていたシモンやその他のワケあり少年少女たち。父親が強盗で刑務所にいる子、DVに遭った子、など様々な不遇の環境だったにもかかわらず、子供たちだけで遊ぶ姿は純真そのもの。イジメがあるんじゃないかと感じたのも入所したほんの一日だけ。いまの教育における問題点も解決する糸口が見つかるんじゃないかと思った。
警察官レイモンもいい人すぎて、最後には泣かせてくれる。あとはズッキーニとカミーユとの恋物語に発展するのかな~などと想像を巡らせてしまう。
上質な社会への問題提起
ストップ・モーション・アニメ
スイス製のストップ・モーション・アニメで、シンプルな物語だが、アニメだから見ることが出来る感じ。
主人公は9歳、自分の過失で母親が死んでしまい、孤児院に送られる。
孤児院にはいろんな理由で入っている子供たちがいたが、自分の生きる場所を必死に探していた。
素晴らしい。
痛々しくも尊い物語
もっとテンポが遅くてもいい
感覚的に、すごく通じるものがある。
ほんとに、、、よかったです。一つ一つの動作、光、目の動きに引き込まれました!!
クレイアニメ(手作りの粘土のモデリングの質感を残しているので)は数見てませんが、身体的な感覚とか、間とか、おかしみ(ユーモアと言いたくない)が、自分の記憶に照らして深く感じられました。
ひつじのショーンのよくにドタバタしてない、ユーリノルシュテインのようにじっとりしてない、数あるアート系の短編のように閉じられた世界観でない、、、。といえばさんこうになるだろうか。。
ざっくりいえば、つまりその、日本人に馴染みやすいということです!
私は、日本語吹き替え版で見ました!!字幕は見てませんが、人形の演技をよく見れたので吹き替えオススメです!リリーフランキーさんの声で良い安心感がもたらされてるし。
でも元の声の収録は実際に子供もみんな劇みたいに演技をしながら撮ってるのだそうです。こっちもきになります。タイムリーに是枝監督の撮影方法と似てますね。
情報量が多い迫力と激しいストーリー、謎解きなどを求める人には向かないかも。
登場人物の心の動きはしっかりと描きつつ、あくまで想像の余地を残す映画です。
タイトルなし
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