火花のレビュー・感想・評価
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志
間違いなくこの東京の片隅で生きてるであろう人達の話。
深く染みた。
何を戯けた事をと…美化してるだけだろ?と言う人もいるだろう。だけど、ああやって懸命に立ち向かってる人達を僕は知ってる。
この作品を観て、作者も監督も「お笑い」が心底好きなのだろうと思えた。
現場に立つ人間だからこそ、語れる部分は多分にあり、明確なリアリティが映し出される。流暢な関西弁は、そのリアリティを邪魔する事はなく、増幅させてくれてた。
最後の漫才は、まさしく歴史を覆すに値するネタであり、しっかり笑わせるところに笑いに対するプライドを感じた。
漫才パート全編に対して思うのは、活字では伝えきれないであろうライブな感覚と臨場感があった事。また、そこに臨場感を付与できるだけ、スパークスの2人は純然たる漫才師として存在していた。
いくつも心に留めておきたい台詞があり、芸人に引退はないと語る理由は、その最たるものであった。その感傷が薄れる間もなくエンドロールで流れる「浅草キッド」が凄くハマっていて…「夢は捨てたと言わないで。他に道なき2人なのに。」
この最後のフレーズに泣かされた。
夢だけを語るわけじゃない。
苦悩も充実感も、儚さも信念も余す事なく映像に刻みつけてあった。
飾らない主役2人が魅力的で…またそれに見劣らない相方たちも見事であった。
そして、音楽の入り方が大好き!
色々な才能が組み合わさって…
この役者がいた奇跡に。
この監督が撮れた奇跡に。
この歌があった事の奇跡に感謝したい。
タイトルは「火花」
右から読むと「花火」となる。
観終わった後、横書きのタイトルコールにそんな意図を想像し、なんとも洒落のきいた優れたタイトルだなあと思えた。
また、いつか観たい作品になった。
あまり良いとは思えなかった。
暗すぎて泣きそうになった。明るいところが何もなく(個人の感想です。)
良かったのは
①俳優陣の演技、菅田まさき、桐谷健太、木村文乃、あと高橋努も好き。
②エンディングの歌「浅草キッド」
最後の豊胸は何?。意味わかんない。
芸人さんのすごさ。
必死にもがく人生
元気を貰いました!
売れないお笑い芸人の笑えない下積み生活を活写。才能があるのは当たり前、血の滲むような努力も当然のこと。それでも運を味方に付けないと成功は覚束ない。そんな厳しいプロの世界で、鳴かず飛ばずの徳永(菅田将暉)は熱海のイベントで偶然出会った神谷(桐谷健太)を師匠と仰ぎ交流を深めることになる。私たちサラリーマンと全く違う世界ですが、作品を観ながら、心の中で彼らを応援している自分にふと気付きました。目指す世界・目標は違っても、一所懸命頑張っているのは皆同じ。どうやって観客を笑わせるか、人気を取るか、彼らの必死の思いは、時としてとても哲学的だったりする、生き様を賭けた真剣勝負だから。自分の道に真剣に取り組んでいる人ならきっと共感できる、そんな作品に仕上がっていたように思います。
菅田将暉、報知映画賞、主演男優賞、納得
可もなく不可もなく
一生面白い生き方を。
10年間
夢を追いかけて走り抜けた
軌跡に何が残るのか。
才能を武器に
人生をかける人は凄いと思います。
画家、歌手、作曲家、芸人、彫刻家…
その圧倒的な才能に触れたとき、
五感が震え、凄く感動したり
満たされたり、幸せに感じたりします。
原作未読なので
そのドキュメントなんだろうと
思っていたのです。
本作を見たとき、
そういう芸を会得する苦労話を
表現したものではなく、
芸人の考え方はこういうものなんだと
いうのを表現した作品なんだと
途中で気づきました。
表情で示していた徳永と同じように
神谷の感覚に共感できませんでした。
自分が苦労して夢をみる話なら、
いいのですが、
周りもまきこんでるのに、芸人って
そういうものという当たり前な空気が
成人した大人の責任をフリーパスで
放棄しているように思えてしまう。
同棲してる真樹に対するエピソードの
扱い方が特にだめ。
・本人が納得してるから
・芸人の女はそういうもの
というのを、
彼女を美化して説いているのが
違和感がありました。
人を笑顔にする力は大切で、
その場にいる観衆の耳目を
魅了するのは誰もができない凄さで
あるのは知ってます。
切磋琢磨して、
人生の多くの時間を費やして
その力を磨く凄みは伝わったけど
それを支える側に対する作品感覚が
芸人目線でなにげにさめました。
という感想なんですが
そういうコメントがあまり
ないので
お互い納得してるからいいでしょ
という感覚の人の方が多くて
世間的には違和感ないんかも。
けれども、
人間味溢れる人と、酒をのんで
将来をかたって暮らすスタイルは
憧れましたし、
コンビの最終のステージシーンでは、
桜や花火などのノスタルジアを
感じました。
ぱっと広がって終わる。
日本人のDNAですね。
10年は長い人生の中では一瞬。
ちりぎわが美しいものに、
人は惹かれる。
エンディングソングの浅草キッド
で人生の儚さを
余韻としてもらいました。
なんだろ、菅田君も桐谷君も男前過ぎて売れない芸人であろうとその容姿...
不覚にも泣いてしまった。
2017-90
夢は捨てたと言わないで
他に道なき二人なのに
『火花』発売当時、本屋さんで立ち読みして、1ページ目でなんか難しい漢字多いぜ……と陳列棚に戻した者としては、映画化はうれしい限りです。
菅田将暉さんは、なにやらせても上手いなぁと感心して
桐谷健太さんは、自然体の彼を見てるようで、とても心地よく
なにより、菅田くんの相方を演じてる川谷さんが素晴らしい。
菅田くんも上手いんだけど、漫才やってるシーンだと川谷さんがホンモノだというのがわかる。
ラストライブの二人は輝いてて眩しい。
木村文乃が笑うとほっぺたに入る妙なシワが気になる……あれって……。
エンドロールで流れる「浅草キッド」に、心が震えました。
桐谷さんが歌ってるときは若干浦ちゃんがかするけど笑
あ、菅田くんも鬼ちゃんだった😃
人をハッピーにするために奮闘する。
芸人さんってステキな仕事だなぁ。
下手な邦画を見るより全然良い
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