火花のレビュー・感想・評価
全188件中、61~80件目を表示
原作未読だけど面白かった
もともと菅田将暉すげーな、っていうのはありました。映画で見るたびに印象が違うので。そんな中で、わりと「菅田将暉はこういう姿」のまま登場していたので、「ああ、菅田将暉や」と感じます。 桐谷健太はauのCMでしか知りませんでした。いい感じにおかしな人間になってるという印象です。一緒にいたらちょっと恥ずかしくなってしまうけど、存在として非常に興味深い感じの。 彼らが劇中で演じる漫才が面白いかおもしろくないかってのは、ちょっと放っておきます。彼らの漫才で笑わせるのが目的の作品じゃないだろうし。逆に、彼らの芸人としての苦労とか、天性とか、そういう才能持ってるから世間から浮いてしまう感じとかが伝わってきました。 「常識」がわかりながらわからないフリしてる人もいれば、「常識」に囚われてるのに自分はそうじゃないと勘違いする人もいるし、「常識」を知っているつもりでいるのに全く違うところで行動してしまう人もいる。真っ向から「常識」の中で生きようと決意する人もいる。そういう人たちの姿を、(オブラートには包んでいるかもしれないが)わりと素直に描き出している作品です。 いやでも自分の近くに神谷さんみたいな人いたら、受け入れられないだろうなああ。。。!
これが芸人の生き様。ラストを飾る“常識を覆す漫才”とは。
【賛否両論チェック】 賛:2人の芸人の孤高な魂が出逢い、次第にお互いに影響を与えていく姿に、芸の道に生きる者達の真髄を垣間見るよう。感動を呼ぶラストも秀逸。 否:基本的には芸人達の生き様が淡々と語られていくだけなので、見方によっては非常に退屈。笑いのネタも見る人を選びそう。 貧しいながらも自身の夢を叶えようと奮闘する徳永と、敢えて飄々と己の道を歩んでいく神谷。一見すると対照的で、しかしどこか同じ匂いのする2人が出逢い、お互いに変わっていく様がしっかりと描かれていくのが印象的です。 そして、圧巻なのはそのラスト。観る者の心を打つ“常識を覆す漫才”には、思わず感動させられてしまいます。 一方で、ストーリーそのものはかなり淡々と10年間をなぞっていく感じなので、興味を惹かれないと眠くなってしまうかも知れません。 それにしても木村文乃さんの変顔は、可愛すぎて反則ですね(笑)。良くも悪くも原作が話題となった作品なので、気になった方は是非。
太鼓の太鼓のお兄さん!!
芸人の楽しさと難しさが良く伝わってきました。会社員と異なるスキームで生きており、(映画のタイトル通りに良く言えば)自分自身をスパークさせ続けるので、常日頃からセックスや不祥事と隣り合わせで身内を庇うのも納得がいきますし、出てくる女性が何だか皆エロく見えてきます。桐谷メインの前半が特に面白く、後半は物足りませんでした。こんなに面白い人なのにネタはつまらなく、迷走してしまうのは残念です。荷物を取りに行く際の無駄口で吹き出しました。地方に越して、ワンチャン狙いで東京へ行くという価値観が理解できたので、丁度良いタイミングで鑑賞する事ができて良かったです。
芥川賞の基準て何?
10年前の設定の様だがとうも昭和のイメージがする雰囲気 こんな作品作ったらこの世界はみんなこんな人達ばかりなのと思われそうだが桐谷のダメ男っプリと硬派のイメージの木村の汚れ女役は良かったがラストの漫才もお客さんに対して失礼だし観てて不快でした!
笑いとは何なのか?
結果としては、最後の終わりかたがしっくりこなく、呆気なく感じたのだが、物語的には笑えるところが多かった。原作を読んでから観たので、感動系の作品なのかと思ったが、「笑い」や「幸せ」といった、日常の中の娯楽、芸人としてのあり方が描かれていたのだと思った。 日常の中の笑いや、人それぞれの思う笑いが合わさり、芸人として生きていく、神谷と徳永の人生が素晴らしいと思った。自分を貫く姿が素晴らしい! 映像も、雰囲気が少し昔の感じがあるのに、街並みや服装が現代系で、ギャップがよかった。 12/31(日) TOHOシネマズ渋谷にて 20時40分~22時55分の回 2017年ラスト映画
緊張感がない
芸人目指す若者ってみんなあんな感じなのかな? イマイチやる気も感じないし、ダラダラ時間浪費してるだけに感じた。 売れる人って凄いと思うけど売れ続けるのが更に難しい。 挫折して簡単にサラリーマンになってたけど世の中ってそんなに甘くないような気がします。 女の紐になって借金まみれになったり情け無さはリアリティーがありましたけど、面白いってわけでも無く、感動するわけでもないし、緊張感が感じられなかった(T_T)
切ない青春映画
芸人(ピース又吉)の原作で、芸人の監督(板尾創路)が撮った作品だからと、漫才芸人のわかりやすい「面白い話」を期待して観にいくと、肩透かしを食らう。 切ない青春映画に仕上がっていた。 夢見たが、「望んだとおりに行かなかった経験」を持ってるかが、この映画に感情移入できるか否かのポイントに思った。 芸人の世界だけに限定しなくてもいい。 たとえば、進学、就職、昇進、恋愛、結婚、さまざまな夢(たとえば、スポーツ選手・アイドル・役者・絵描き・漫画家・デザイナー・職人etc…)。 原作者と監督の、いろんな事情で芸人を辞めていったたくさんの仲間たちへの思いが混ざって、キャラクターに結実していると思う。 ただ菅田が、若い時代の役ではいいけど、歳食った役での見かけ若すぎて説得力がないので、覚めてしまった分、少し採点は辛目。
いい話でした
原作を何も見ずにこちらの作品を見ました。
一番感じたのは菅田将暉さんが演技うますぎました。
出ている全員ば演技もうまいししっかり内容を観れる作品でした。
解散ラストの漫才では涙が止まりませんでした。
相方役の二丁拳銃のツッコミの方も、やはり本物の芸人さんなだけあって、漫才は本格的でした。
芸人さんは芸人さんをライバル視してみているのって、一般人からしたらまったくわからない世界で、世界観がしっかりした映画で、面白かった!の一言でした。
木村文乃さんの変顔も最高でした。
小説も読んでみたいなって思いました。
お笑いが嫌いで本も読んでいないんですが、観てみた
原作も読んでないし、ドラマも見ませんでしたが、これは観て良かったと思った。お笑いの部分はよく解らないけれど、俳優さんの演技の良さかな?人間臭さが良かったと思いました。 監督が違う人ならもっと良くなった映画なんじゃないかな。
夢と魂
小説を読んで、映画を観てやっと火花というタイトルの意味を感じれました。芸人でない方がどういった受け取り方で映画を楽しんだのかわかりませんが、芸人に引退はないという言葉がとても心に刺さりました。芸をしてお金をもらうのが芸人。そうでなくても芸人魂を持っていたらひとたびそれは芸人なのかと。火花のように散ってしまってからもそう認めてくれる人がいれば救われます
画は綺麗です。
綺麗な画がいっぱいあっていいです。お祭りの提灯や花火の光みたいな、儚いけどあったかい感じの景色がたくさん撮られていて、その全てに統一感があり詩的で見惚れました。街を照らす朝日は、現実を残酷に照らしているようにも、夢を包み込む優しい光にも見えてとても美しかったです。菅田将暉と木村文乃のすれ違う画も、運命が変わる可能性の一瞬をスローで切り取っていたりと、なにせ詩的でした。 この映画で好きなところは、芸人が現実と向き合う時でも芸人だったシーンです。 喧嘩している時や悲しい話をしている時ですら、笑いの破片をどうしても探して見つけてしまう、この芸人にある救いようのない愛しさをドキュメントのように見せつけられた気がしました。なので、彼らがどれだけ笑っていても、笑いをもって現実に幼い悪あがきをしているその姿は、痛々しいほどに芸人でした。でも、そこで普通に笑っている観客がいたので集中が途切れて個人的に嫌でした笑 後、神谷のカリスマ性はよく分からなかったのですが、変な方向に落ちぶれていってしまう危うい魅力は理解できました。桐谷健太の衣装も全部オシャレでしたし笑 でも、あの最期の漫才はちょっと異議あります。そこまで芸人として何が面白いか真剣に考えてやってきたなら、最期の最後で感動に逃げるなよと僕は言いたい。あの徳永の叫びが本物だとは思います。けど、芸人を誇るなら最後まで人を笑わせろよと。涙浮かべてでも笑いを取りにいって最期を飾って欲しかった。それが芸人の美しさの極限だと思うのです。あんな感動に酔うみたいなリアルは芸人じゃなくてただの人です。そこで感動に逃げるからお前ら売れんかったんちゃうんかい、くらいまで僕は腹が立ちました。その弱さも含めて芸人の悲哀なのかもしれませんが、折角なら最後まで強がる、笑いをもって現実に反抗する芸人を見たかったです。素人が偉そうにすみません。 まあ多分小説だったら勝手にイメージできるんだと思いますが、映像だとそれが全てなので言いたくなることは別れるのだと思います。芸人の認識だって人それぞれですよね
いいとこ悪いとこ
解散ライブは少し感動 芸人に引退が無いという神谷の言葉に納得 しかし二人の掛け合いが 自分は面白いと思っているが 対して面白くない関西の若者にしか見えず 気持ちが入らなかったかな。 あと2002からの10年であれば M-1、賞レースのエピソードは避けては通れない。 原作に無くても入れて欲しかった。 あとは ゆにばーす、ランパンプス、ラフレクラン、ジェラードン、ゲラゲラ星人などなど そっちに目が行ってしまうwww
そんなでもなかった
原作未読なのですが、気になっていたので観賞 菅田将暉くん好きなので、演技最高でした! 表情とか目線とか本当に間の取り方が上手過ぎる 桐谷健太も悪くはないですが、脚本のせいなのかイマイチそんなに惚れ込む人物に思えなかったので ストーリーに入り込めなかったです 話もそんなにおもしろくなかったので、小説を読んでみようってゆー気にもなれなかったですね。。
物足りない感じが
小説は読んでいないのですが、NHKのドラマは観ていました。当たり前かも知れないが、展開がドラマとほぼ同じ感じがしました。ドラマとは違う脚色を期待していただけに少し残念だった。 俳優と挿入歌は映画版の方が良いです。
う~ん…
微妙…。 キャスティングも演技も良かったと思う。 そして、最後の神谷の主張も悪くなかったけど、芸人という、ある意味でスモールワールドの中の話であって、万人に共感を与えるものでもないのかも? 例えば、少しは出てきたけど、関わっている人達は? 客の視点は? おいてけぼり? 予告の期待感を裏切られた感じで、残念でした…。
面白かったけど評判ほどではなく、まぁまぁ。 菅田くん上手。桐谷健太...
面白かったけど評判ほどではなく、まぁまぁ。 菅田くん上手。桐谷健太も上手かった。 話は…んー普通かなー。漫才シーン響かなかったので、残念。
志
間違いなくこの東京の片隅で生きてるであろう人達の話。
深く染みた。
何を戯けた事をと…美化してるだけだろ?と言う人もいるだろう。だけど、ああやって懸命に立ち向かってる人達を僕は知ってる。
この作品を観て、作者も監督も「お笑い」が心底好きなのだろうと思えた。
現場に立つ人間だからこそ、語れる部分は多分にあり、明確なリアリティが映し出される。流暢な関西弁は、そのリアリティを邪魔する事はなく、増幅させてくれてた。
最後の漫才は、まさしく歴史を覆すに値するネタであり、しっかり笑わせるところに笑いに対するプライドを感じた。
漫才パート全編に対して思うのは、活字では伝えきれないであろうライブな感覚と臨場感があった事。また、そこに臨場感を付与できるだけ、スパークスの2人は純然たる漫才師として存在していた。
いくつも心に留めておきたい台詞があり、芸人に引退はないと語る理由は、その最たるものであった。その感傷が薄れる間もなくエンドロールで流れる「浅草キッド」が凄くハマっていて…「夢は捨てたと言わないで。他に道なき2人なのに。」
この最後のフレーズに泣かされた。
夢だけを語るわけじゃない。
苦悩も充実感も、儚さも信念も余す事なく映像に刻みつけてあった。
飾らない主役2人が魅力的で…またそれに見劣らない相方たちも見事であった。
そして、音楽の入り方が大好き!
色々な才能が組み合わさって…
この役者がいた奇跡に。
この監督が撮れた奇跡に。
この歌があった事の奇跡に感謝したい。
タイトルは「火花」
右から読むと「花火」となる。
観終わった後、横書きのタイトルコールにそんな意図を想像し、なんとも洒落のきいた優れたタイトルだなあと思えた。
また、いつか観たい作品になった。
全188件中、61~80件目を表示