「歯切れが悪い・・」ニック NICK ハードペイン odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
歯切れが悪い・・
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本作はドイツの公共放送ARDで日曜20時から放送されている社会派刑事ドラマTatort(タートオルト=事件現場)の969話の劇場版です。(一話完結でなんと1970年から続いているとい長寿番組)
収監されている犯罪組織のボスの移送に際して逃亡を助けるよう、妻子を人質にされ脅されている中年刑事の葛藤の物語。
折角、親身に助けになってくれる相棒がいるのに一人で悩むばかり、バットで殴られて失神とか肝心な時に弾切れとか結構ドジを踏むので、ヒーロー刑事もののような感情移入はしづらいし、一件落着のカタルシスにも乏しい味付け。
ドイツ第二の港湾都市ハンブルグは治安は良いとされているが娼館の並ぶ歓楽街レーパーバーンは危ないらしい、劇中の女ボスも15歳でロシアから誘拐されて娼館に身売りされた暗い過去を持つ設定、火遊びで親の手を焼かす刑事の娘に一喝するが妙に納得。
よくある米国のB級映画のような下ネタジョークやおふざけがないのは救いだが暗くて重くてテンポも遅いのは頂けない、ドイツ映画だから、それが持ち味ということか・・。
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