クローズド・バル 街角の狙撃手と8人の標的のレビュー・感想・評価
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訳ありの男女が集まったマドリッドのバール。店外で一発の銃声が響き、...
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訳ありの男女が集まったマドリッドのバール。店外で一発の銃声が響き、店を出たばかりの男が狙撃され、慌てて助けに出た男もまた凶弾に倒れる。人影が消え静まり返る街。テレビを点けても何の報道もなく携帯も繋がらない。店を出ることが出来ない客達はパニックに陥るが、言い争いをしている間に外にあったはずの2人の遺体が跡形もなく消えていて・・・。
冒頭、バールに集まる客達の素性をワンカットで見せるオープニングでグッと引き寄せられるも、そこから転がる話が余りにありきたりで肩透かし。スペイン映画なので聖書の引用や聖書由来の登場人物の名前などが散りばめられているもののそこにあまり深い意味は見出せず、ネタバラシが拙速過ぎてサスペンスも盛り上がらない。加えて登場人物の心情描写が雑なので彼らの行動が行き当たりばったりにしか見えずドラマを構成出来ていない。オチは結局冒頭に示されていることが解るのですがエンディングに漂う余韻も雰囲気だけで奥行きがない。ということで結局一体何を観せられたのだろうかと首を傾げる珍作でした。
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