「孤独にもがき苦しむポートレート」ウェンディ&ルーシー とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
孤独にもがき苦しむポートレート
犬と車、木々。現代アメリカを漂流する、さまよい歩く。またしても名もなき人々の(当人からすると大変なことであっても)些細な日常にスポットを当てる。前作『オールド・ジョイ』を見て監督に惚れ込んだらしいミシェル・ウィリアムズ主演作。彼女はハーフパンツにパーカーでボーイルックな見た目で、イエローゴールドな相棒(前作に続き)ルーシー AS HERSELF とアラスカに向かう道中。修理屋ウィル・パットンがどういう役回りだったのか分かっていないけど、朝8時から夜8時まで立っている警備員さんのおかげで人の優しさに触れる。うまく説明できないけど、無力さを感じるように虚しくも、感じ入るものがあった。余韻。彼女のその後を応援したくなるけど、彼女みたいな立場に置かれた人々は他にもいる。
WE FIX CARS
GONER
勝手に関連作『イントゥ・ザ・ワイルド』『ノマドランド』『荒野にて』『足跡はかき消して』
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