「あらゆる資源を食い尽くす人間の未来」アイアン・スカイ 第三帝国の逆襲 とえさんの映画レビュー(感想・評価)
あらゆる資源を食い尽くす人間の未来
前作で、月の裏側にある秘密基地から地球にナチスがやってきた!
そして、それをきっかけに核戦争が勃発!
その直後から、この続編はスタートする。
核戦争の地球から、命からがら逃げられた人々は、月の裏側のナチス基地へ避難する。
そこで30年の月日が流れる
そんな月で暮らす彼らの元へ、いるはずのない地球からの難民が訪ねてきて…。
まぁ、とにかく、前作同様に今作も、はちゃめちゃでクレイジーで笑いっぱなし!
前回は戦争の色が濃いSF 映画になっていたけれど、今回はインディジョーンズあり、ジュラシックパークありの冒険モノ
これ以上、月で暮らすことが厳しくなった人々は、新たなる資源を求めて、再び地球へと向かう
その裏側から、人間たちの傲慢さが見えてくる
そもそも、核戦争によって地球を住めない土地にしたのは人間なのに「資源があるかも」と言われれば、再び地球へ向かうのだ
それはかつて、先進国がアフリカやインド、東南アジアの国々の資源を食い尽くしてきたように、人間は月の資源を食い尽くし、次は地球の奥深くに隠された資源を奪いに行くのだ
そして、人々は再び殺し合い、死ななくても良い命を簡単に失ってしまう
そんな人類が最後にたどり着くのは、強い人間を頂点とする宗教なのだ
(ここで意外な人間が神として登場する(笑))
なぜ、地球と人類はそんなことになってしまったのか
その罪人たちが、ここでは登場する
(ヒトラーはそのうちの一人)
そんな罪人たちを見て、人類を導くはずのリーダーたちによって、人々は悪へと導かれてきたことがよくわかる
ということは、このまま進めば、地球の未来ばどうなってしまうのか…
本当にサノスのような、あらゆる権力を持ったリーダーが登場しても、おかしくないのだ
この映画は、おちゃらけて、クレイジーで笑わせる映画だけど、
よく観ていると、
資源の枯渇や、人間同士の殺し合い、信仰宗教の台頭など
地球と人類の未来について、考えてしまう作品なのだ
おバカ映画、B級映画好き!
という人にオススメ!
が、見るならば、ぜひ、前作を予習の上で、観ることをオススメします