「緊迫感はあるが詰めが甘い脚本」合衆国最後の日 マサミチさんの映画レビュー(感想・評価)
緊迫感はあるが詰めが甘い脚本
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画面分割を活かした中盤までのスリルは買うが、ポリティカルサスペンス物の脚本としては粗さが目立つ。
(ネタバレ注意↓)
機密文書の公開を何故逃亡後にしろと要求するの?
普通はそっちが先でしょ?
軍が作戦のカモフラージュに使った乗り捨てられた装甲車にしても、当然二重三重の作戦を仕掛けてくる事を犯人だって想定してそこから退かせるくらい考えるでしょ?
そもそも機密文書の内容だって、どす黒い政治(まつり)の世界の中核にいる合衆国大統領が今更怒りまくる内容とも思えない。
ベトナムの遥か前の広島長崎への原爆投下の理由だってソ連への牽制目的なんて、もう分かりきった事なんだから。
(戦争を終わらせる為何て薄ら寒い建て前を信じてる人もいるらしいが)
骨太だが基本的には職人監督のアルドリッチが一応付け焼刃的に反戦反核をテーマにした大味な娯楽映画な印象。
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