「『西遊記』のような黄泉の国にビックリ」DESTINY 鎌倉ものがたり りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
『西遊記』のような黄泉の国にビックリ
クリックして本文を読む
いつの時代かよくわからない鎌倉。
そこは、幽霊やもののけなどが普通に暮らす町。
若い新妻・亜紀子(高畑充希)と結婚した初老の小説家・一色正和(堺雅人)は、しばしば鎌倉警察の不可思議事件の調査協力をしている。
そんなある日、亜紀子がもののけによって、身体を奪われ、魂だけの存在になってしまう。
しばらくは正和の生命力を得て生きながらえていたものの、本格的に死神によって黄泉の国に連れ去られてしまう。
正和は亜紀子を取り戻そうと黄泉の国に赴く・・・
というハナシなのだが、とにかく本筋に入るまでが長い長い長い長い。
正和が黄泉の国へ行くのは終盤30分ぐらい。
それまでは、状況説明を兼ねたちょっとエピソードが綴られていくが、正和付の編集者がこの世の名残り惜しさにもののけに変身しちゃうエピソードなどは不要じゃありますまいか。
また、現世がいつの時代かよくわからず、昭和の雰囲気だけはあるのだけれど、そここことなく、現代的なものも登場して興を殺がれてしまう。
特に、冒頭の江の島を背景にオールドスタイルの自動車が走っていくシーンで、道路がえんじ色のツートンカラーに塗られていているのでガックリきてしまった。
CGは、もっと雰囲気をつくってほしいよなぁ、と。
黄泉の国の造形もなんだか、むかしテレビで放映していた『西遊記』みたいで、ちょっと困惑しちゃいました。
コメントする