劇場公開日 2017年7月29日

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「奄美の時間を擬似体験できる映画」海辺の生と死 おかずはるさめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5奄美の時間を擬似体験できる映画

2017年8月5日
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鑑賞方法:映画館

監督と満島ひかりが対談で言っているように、演出意図は島の時間をフィルムに落としこむことにある。群青色の海、日常に流れる歌、魂と共存する人の姿から島に流れる時間を感じとることができる。本来は3時間を超える映画だったそうで、そちらの方がより演出意図が感じられたに違いない。
複数の小説を原作にしたためなのか、ストーリーはややわかりにくい。観客がある程度補足しながら見る必要がある。戦時中を舞台とした映画としては、俳優の演技への演出や美術にも疑問が残った。特に永山絢斗の演技は当時の大学生にしたら、やや幼いのではなかろうか。
それであっても、この映画でしか体験できないものが確かにあるので、劇場で見てほしい。
(補足)
満島ひかりの衣装が非常に良かった。映画衣装フェチとしては、非常に満足しました。

おかずはるさめ