ジュラシック・ワールド 炎の王国のレビュー・感想・評価
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パークからワールドへ 遺伝子操作に対しのアンチテーゼ 自然の摂理を...
MX4Dは最早テーマパーク
ちょっとベタすぎる展開
流れた時間と人の業
期待外れの駄作
動物園や水族館で動物を飼うのは見世物にするために他ならない。人間のエゴだから、様々な問題を生じさせる。
例えばアフリカの平原で生きている動物を日本の環境に持ってくることは、是なのか非なのか。夏バテしているように見えるホッキョクグマを生ぬるいプールで泳がせるのはホッキョクグマにとって快適なのか。そもそも人間は食物連鎖の頂点にいるというだけで、他の動植物の生態系を乱し、絶滅させている。その上で必ずしも必要ではない動物園や水族館で動植物を飼育することが人間にとって必要なのかどうか。
連れてきたのがジュラ紀の動物であっても、同様の問題は常に孕んでいるはずだが、この映画ではそういった問題には一切触れようとしない。それよりも動物を無辜の象徴みたいな扱いに奉り、悪事に利用しようとする悪者たちを懲らしめるという、驚くべき勧善懲悪のストーリーに堕してしまっている。途中から、なんじゃこりゃと思ってしまった。こういう単純な勧善懲悪なら水戸黄門で十分だ。
もしジュラ紀の動物が現代に生きることができるなら、その圧倒的な大きさと、人間には計り知れない無慈悲な行動をするはずだ。シリーズの最初の作品「ジュラシックパーク」はまさにそういう作品で、そもそもジュラシックパークを作ろうとした動機が金儲けという、金のためなら何でもやる時代に相応しいものだった。色々な思惑が縦横に交錯した立体的な世界観の作品で、今でも見ごたえがある。
しかし本作品は世界観も薄っぺらで、主人公とその仲間たちは何があっても絶対死なず、恐竜は微妙に擬人化されてペットみたいな立ち位置になっている。ご都合主義の極みと言っていい。恐竜のリアリティとCGの精密さだけを追求した作品で、恐竜が暴れているのを3Dで見ることができるのが唯一の取り柄と言っていい。それにしては恐竜がどれも迫力に欠けているところがあって、怖くもないし驚きもしない。高い代金を払ってIMAXで観るにはあまりにも期待外れな駄作であった。
物足りない
満足
予告のツカミは良い
既視感ありつつもスケールの大きな予告編によって安定したクオリティを予感できるので、このツカミは良いですね。その通りに序盤はワクワク楽しんでいました。
ところが中盤からは舞台を移して一気に縮小。こじんまりとしたとは言え決してしぼんだわけではなく、意外なところでの展開とその見せ方に驚きました。
良いか悪いかは微妙なんですが、やっぱり前半のワクワクがなくなってしまったので物足りなさは禁じ得ません。そのかわりドキドキはちょっと増えたかな。それなりには面白かった。
当然続編は作られると思うけど、こうなってくるともう何でもアリになってしまいますね。普通に作ってしまうと特色が薄まってしまいますよ。続きを見るかというとなんとも言えなくなってしまいました。
特撮の先人
前作、今作と初代三部作をアレンジ、スケールアップしたものに過ぎず、ストーリーや内容的には特に目新しさは感じませんでした。
しかし、スピルバーグ特有の光と影や音による、じわじわとした恐怖感を煽る演出はしっかりと継承され楽しめました。何よりも「スターウォーズ」等と違い、25年前の第一作と新作を通して観ても、作品のクオリティに違和感がない所が凄いと思います。
当時、まだ若いスピルバーグとルーカスによって磨かれたCGによる特撮技術はこの時点でほぼ完成され、その後の、特にSF映画における映像表現の可能性を広げた事を考えると、実に偉大な貢献だったと思います。
邦画でも「シンゴジラ」からは着ぐるみを捨て、CGによる現代的な表現が日本人にも受け入れられ大ヒットをしました。
新しい映像アイテムとして進化を続けるCG技術ですが、円谷やハリーハウゼンといった先人達の、「特撮で観客を驚かしたり、楽しませよう」とする熱い思いも一緒に育まれる事を祈ります。
時代は変わっても、恐竜や怪獣が子供たちに愛され続ける様に、このシリーズも長く愛される映画となるでしょう。
暴走する恐竜、迷走するシリーズ
恐竜とヒトが初めて出会う驚きと感動を描いた時点で『ジュラシック・パーク』の役目は終わったのかもしれない。
甦った恐竜たちに観客もキャストも驚かなくなった後、4本の続編はアドベンチャー映画やモンスターパニック映画に舵を切ろうとするも、結果は二番煎じはおろか、出涸らしとさえ思える出来映えのものもしばしば。そして、本作も過去の続編と同じ轍を踏み、果てにはその轍さえ踏み外した感が否めない。
『ジュラシック・パーク』の面白さとは自然をコントロールできるという人間の奢りと安全神話の崩壊にあったと私は思う。火山噴火という自然災害を前に恐竜を作った人間たちがどのように向き合うのか?救うのか?それとも見殺しにするか?これが物語の主軸として機能し、ノアの方舟のような展開になるのであれば、一興だったであろう。しかし、火山の噴火から恐竜を救い出すべきか否かの葛藤はほとんど感じられず、噴火から逃げ出すスペクタクルはご都合主義の展開続きで興ざめするばかり。ハイブリッド恐竜が暴れる後半はリアリティーの欠片もない展開。そもそも架空の恐竜の登場を求めてる観客がどの程度いるのか甚だ疑問である。
生命の重さや力強さを感じとれず、人間の奢りだけが暴走する本作にシリーズの迷走を感じざるをえない。
低い批評を信じて、見ないのはもったいない。
ある意味、カオス理論的
シリーズ初代のファンです。
一作目は、いかに完璧なシステムでも非線形な現実世界ではかならずエラーが起きる、というカオス理論をベースにした哲学を主軸に、恐竜が暴走するエンタメ映画として傑作でした。
それがロストワールド、3とどんどん深みがなくなっていき…。新シリーズはもはや、ただのモンスターパニック映画と化してしまいました。テーマが一貫しておらず、何を言いたいのかわからないうえに、でっかい恐竜だして戦わせてりゃ子どもは喜ぶだろみたいな、ただの安っぽい映画になってしまったように思います。
ある意味、カオスでしたねぇ。
そして、また続編を作れるように終わらせましたって感じです。
あと、あの小さな女の子がクローンでした、って設定いらなくないですか?
ワールド最高!!
3部作なので
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