「堕ちた王国とは?」ジュラシック・ワールド 炎の王国 オカマ声ちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
堕ちた王国とは?
例えるならジェットコースター。
並んでるときからどう上昇して、どう急降下&旋回するのが丸解り。
それでも並んでしまうのが『ジュラシック』シリーズ。
「あーハイハイ。ここでコイツが余計な事して……ハイッ!喰われたー!」と展開が読めるからつまらないか? いいえ!読めてもドキドキするのだ!!!
とにかく絶妙!
ここでアイツが……あれ?ん?ぎゃーーー!!!!!と気がつけば肩は常に怒り肩。
上映が終わり、だんだん冷静になると「ん?ちょい待ちよ?あれは?」いろんな矛盾やアレやコレが気になって再度見ると……所詮はジェットコースター。
乗ったらそんなの忘れて見てしまうのだ。
このシリーズ通して気分が良いのはクソ野郎は一貫してザマミロな最期。
……とは言え、2回目ならいろんな事が見えてくる。
ここからは感想と言うより個人的な感傷になってしまう。
とにかく、島が溶岩に飲まれるシーンは辛かった。
埠頭に立つ首長龍。
子供のときに『ドラえもん』映画で興味を持ち、恐竜図鑑を絵本のように見た者として「泳げなかったの?」と疑問が沸く。
私は学者でも何でも無いので、研究の成果、そんな事は出来なかったと言われれば何も言えない。
もう一つ苦しかったのは後半のガスのシーン。
ハリウッドから見たら日本なんて配給国の一つで、こちらの犬猫の事情なんて知らないだろうけど、私には殺処分に見えた。
もしかしたら、あのシーンには別の意味が込められてるのかも知れないけど、私にはニーズに合わせて産み落とされ、捨てられるペットに見えて辛かった。
そして最後の「ようこそジェラシックワールド」
共存とは?
それは無理だ。
人間の言う共存は上位に立って、いつでもコントロール出来る事が前提。
『Jurassic World Fallen Kingdom』
Fallen Kingdom(堕ちた王国)とは?
燃え尽きた恐竜の島かヒエラルキーから堕ちた人類か?