「単なる娯楽作ではない。(ネタバレあり!)」ジュラシック・ワールド 炎の王国 akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
単なる娯楽作ではない。(ネタバレあり!)
明らかに、次の話の為に本作がある。普段の人間世界がジュラシックパークになってしまうという次の段階のための本作の設定であり、むしろ、よくここまで引っ張ってきてくれたことにこのシリーズのファンとして製作陣、スタッフには感謝します。いよいよこれからですね!
凶暴なインドラプトルの知性については、シリーズの最初から、恐竜は、とてつもなく素早く動き、人間の知性ほどではないにしろ、仲間内で感情を共有し、危険を察知したりする能力もあったはずだという設定になっていますので、この見た目も恐ろしいインドラプトルが、さらに知性を身につけてゆくと「猿の惑星」並みの人間社会を恐怖に陥れるジュラシックワールドが展開するに決まっています。(^^)
遺伝子工学というのは、つねに危険と隣り合わせであり、人間にとって有用な種を作ろうとしていても、どこかしらでコントロールできないことがつきまとっています。
しかし、人口知能の進歩も、アンドロイドの進歩も、遺伝子工学の進歩ももはや誰にも止められない段階に来ています。だからこそ、ゆっくりと、着実に物事を進める必要があります。
自分がクローンだと知らされ、肉親?や親しい乳母と次々に別れることになってしまったメイジーがとった行動も仕方のないことです。そこにボタンがあれば、押されてしまうのはドラマツルギー上ありうべきことなのです。
もっとも、あまりに簡単に押されてしまったことには、憤慨してもいいでしょう。パスワード入れるとか、指紋認証するとか。笑
メイジーがとった行動は、イーライへの反抗もあったと思いますが、イーライは、単に恐竜たちを金に替えようとしていただけで、その危険性はほぼ考えていなかった。考えていたとしても、むしろ金に換算して喜んでいた。金の亡者である。
これからの資産家は、単に金儲けだけではなく、包括的な環境問題と、テクノロジーが環境や社会や人体に及ぼす影響についてしっかり考えていかねばなりません。全てがつながっていることを自覚しなければ。