「メッセージ性の強さはシリーズ1」ジュラシック・ワールド 炎の王国 skywalkerさんの映画レビュー(感想・評価)
メッセージ性の強さはシリーズ1
人間は遺伝子技術を発達させて恐竜のクローンを作りました。ところが慢心して注意を怠ったせいで大切な仲間を食べられたり、ラプトルから必死で逃げたりと、人間は恐竜から襲われるようになります。
でも結局は島の中でなんとかするのでした。
というのが今までのお話。なんとかしてきたからこそ、遺伝子操作に対する議論やその責任について語られることはあまり多くない。
今作は少し立場が違う。研究室でメイシーちゃんがひっそりと逃げている相手はラプトル?違う。人間だ。勝手に造られ生きていたら絶滅の危機に瀕し、周りでどんどん仲間が死んでいくのは恐竜。
それでも相変わらず人間の方は自分のわがままで動く。オーウェンに説得され泣く泣く恐竜を見殺しにすることを選ぶクレア。ここで終わっていたらこのレビューは書いてません。人が勝手に生み出したものを、被害が外に及ばないうちに無かったことにする。
ただ、果たしてそれは責任を取ったことになるのでしょうか?創り出したものは生命であり、ものではない。
突然開く扉、振り向くとボタンを押して「お前ら責任取れよ」と言わんばかりのメイシー。かっこいい。
今まで散々目をそらしてきた遺伝子操作に対する責任を取った結果、「人間社会」というkingdomは崩壊し恐竜と共存する社会が新たに生まれる。正直続編は作ってほしくない…