「見ていて心配になってくる。これがすべて実話だと言うのだからアメリカ合衆国という国は恐ろしいところである。」バリー・シール アメリカをはめた男 ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
見ていて心配になってくる。これがすべて実話だと言うのだからアメリカ合衆国という国は恐ろしいところである。
TOHOシネマズ伊丹で映画「バリー・シール アメリカをはめた男」
(American Made )を見た。
自宅を出発して国道43号線に入ったとたん渋滞に直面する。
阪神高速湾岸線尼崎末広~北港JCTリニューアル工事終日車線規制の影響をモロに受けている。
その渋滞は国道43号線を右に折れて伊丹方向に向かうまで続いた。
このままでは上映開始時間に間に合わないかもしれない。
右折した時には出発後30分が経過していた。
南北の道路もいつものようにそこそこ混んでいた。
映画館があるイオンモールの駐車場に車を滑り込ませたときには、
上映開始5分前だった。
いちおう間に合ってよかった。
幕が上がってすぐに、翻訳字幕・戸田奈津子のクレジットが出る。
トム・クルーズの主演映画はすべて戸田奈津子が字幕担当。
これはお決まりのことである。
トム・クルーズは若くて腕のいい航空機パイロット。
腕を買われて民間航空機パイロットからCIAにスカウトされる。
小型機で、中南米の反米勢力を対象にした航空写真を低空で撮りまくる。
やがて麻薬密輸組織からもスカウトされ、その後には武器の密輸も手がけるようになる。
最初は1台だった小型機も5台となりパイロットも5人となる。
話がどんどんどんどん大きくなって莫大な金が毎日毎日ふところにあふれることになる。
家中が札束だらけで、その管理さえも不可能になってくる。
感情移入してしまって、見ているこちらがなんだか心配になってしまった。
これがすべて実話だと言うのだからアメリカ合衆国という国は恐ろしいところである。
すべてが見どころであり、眠くなる時間帯もまったくなかった。
トム・クルーズ主演の「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」(The Mummy)はいささか残念な映画だったが、「バリー・シール アメリカをはめた男」は十分に楽しめる映画だった。
上映時間は115分。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。