「監督は素人？w」フィフティ・シェイズ・ダーカー　Toiさんの映画レビュー（感想・評価）

最近観た映画の中ではダントツで退屈な映画だった。前作も鑑賞していて、前作はとても良い仕上がりだった。そのため続編である今作にも大きく期待していた。鑑賞後はただただ裏切られたという気持ちでいっぱいだった。
数年前に原作である小説が社会現象を巻き起こしていた。私も原作はとても好きで何度も読み返していた。
一作目はとても上手くまとまっていて、自分の頭で思い描いていた世界が壊されることなく楽しめた。だが今作は監督が変わったせいか、一気に安っぽい映画になってしまった。非常に残念だ。
まず劇中に挿入歌をむやみやに挟み過ぎだ。全く違う曲調の曲を入れ過ぎていて世界観が破壊されていた。
一番大切にしなければいけないシーンほど、適当に描かれている。ヘリコプターが落ち生還するシーン。グレイが初めてアナスタシアに体を触らせ心を開くシーン。グレイが虐待に近い性行為をしていたことを知ってからの母親のシーン。全てが薄っぺらく描かれていた。
原作の大ファンというのもあるが、今作の出来はお世辞にも良いとは言えない。
ダコタ・ジョンソンの体当たりな演技は相変わらず素晴らしかった。