「アクションよし、ストーリーよし、ホラーではない」ザ・マミー 呪われた砂漠の王女 サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
アクションよし、ストーリーよし、ホラーではない
アベンジャーズやジャスティスリーグの流行りに乗っかって作ったダーク・ユニバースシリーズ第一弾。「ミイラ再生」のリブートというが、原型は全くないぞ。ヘンゼル&グレーテル並みのブーストっぷり。だが、それがいい!
死の神と契約を交わして父王を殺し、歴史から抹殺されたエジプト王女アマネットを現代によみがえらせてしまったニック。アマネットは自分をよみがえらせてくれたお礼にニックを憑代にして死の神を現世に顕現させようとする。これだけ書くとラブコメっぽいが、実際ラブコメでいいんじゃないかな。アマネットは美しいし、ニックは格好いいし。
大体、トム・クルーズが出てくるだけでホラーアクションだろうが永遠にループを繰り返すSF戦争映画だろうがさわやかイケメン物語になってしまうものだ。トムはもっと自分の魅力に気づいて抑えた方がいい。サングラスで顔を隠すくらいがちょうどいいのではないか。
また、トムが出ているだけあってアクションはかなり良い。ミイラ軍団とのバトルもアマネットとのステゴロもいい感じ。アメリカ映画のコンバットは最高だね。
もうちょっとホラー感があってもよかったかな。トムが出てくる大衆映画でホラー描写は難しかったのか。きちんとよみがえる前のアマネットはかなり不気味で好きだけど。
もうちょっとホラー感があれば4.5にしてもよかった。まあ、シリーズものの第一弾として無難な感じになったのではないだろうか。次回作以降も出てくるであろうトムにも期待。